パラレルパラダイス254話255話256話
ネタバレ感想
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選ばれし女、リリア。
巻き込まれし女、仁科。
そして悪側についたモモは憤怒に駆られる…
254話
見張り番をぶっ殺して抜け出したモモは国母に謁見してもらい、膝をついてお頼み申した。
チャンスを、リーメアリーに復讐するチャンスを今一度と。
ブスになるほど怒りに駆られるモモの頼みの半分をどうでもいいと否定した国母は、ノーモーションでモモの頭を吹き飛ばした。
ボマーの能力みたいに弾いたが別に殺したわけではなく、既に魔女になっているモモの耐久力あってこその一発で、脳内をくちゅくちゅやって新たな力を授けたのだった。
その足で行ったのかいくらか時間を置いたのか、ともかくモモは彼らの隠れ家を訪ね、ヨータを攫うために芝居がかった感じでいった。
裏切り者の持ち込むイイ話など悪だくみなのは明らかだが、口から出まかせでも彼女の言葉はそう簡単に無視できないものだった。
国母の弱点。
それを土産にされたら話くらいは聞かない訳にはいかず、と言っても無防備に出て行ったら何をされるか分かった物じゃないので、外には出ずにそこから話せと要求。
しかし、国母の指示を請けてもリーメアリーにはぎゃふんと言わせたいモモは、、教える代わりにリーメアリーを出せと交換条件を出した。
もちろん新しい能力で目に物を言わせたいのは見え見え、それでも呼び出された本人はしつこい後輩に呆れながら、背に腹を変えられないから仕方ないと、国母の情報を優先することにした。
モモなど恐れる相手ではないという圧倒的自信は、豚になっても全く揺らいでおらず、表情、自信、態度、褐色つるっぱげ豚でも変わらない、それでこそリーメアリー。
堂々と出てきた豚に逆にちょっとビビるモモは困惑するが、褐色ブタが普通にリーメアリーボイスと口調で弱点とは何か?と訊くので、またびっくらこいて困惑してから、急激に侮蔑の感情が膨れ上がって口元を歪めた。
そして高笑い、豚フォルムへの嘲笑、物理的に見下ろせる高みの愉悦。
魔女になってとことんまで嫌な奴に成り下がったモモはもうデフォルトで嫌な表情がこびりつき、これならもうぶち殺す気も起きないからと嘲りつつ、教えて欲しいなら豚語を喋れと要求。
それでまた呆れ果てたリーメアリーは口癖のガッカリを返した。
直後、国母と同じくノーモーションで爆発を起こしたモモ。
目の前でダイナマイトが爆発した感じで食らわされたリーメアリーのまん丸した身体が吹き飛び、肉片になって散らばった。
もう立場は逆転したと思い、豚のくせにと見下げるモモ。
直後、爆風からゴツイ拳が飛び出してモモはぶん殴られ、無様に尻もちをついてまた驚愕させられた。
小っちゃくて可愛い褐色豚はもうどこにもおらず、バビルサみたいなゴツイ牙やら角やら生えたガチムチ豚モンスターに見下ろされたモモは、この前みたいにビビり散らかすしかなかった。