サイコ×パスト猟奇殺人潜入捜査7巻8巻
ネタバレ感想
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如何にもヤバい奴な雰囲気を放つ軍場は果たして、情報通りの犯人なのか。
それが大きな間違いであることを五代は突き止め、島の闇を暴きにかかった…
サイコ×パスト猟奇殺人潜入捜査7巻
人々を切り裂き肉塊に変えてきた島の闇に直面した五代たちだったが、軍場を引き入れてこの島ぐるみの犯罪を証明することがあえて罠にハマった目的だった。
警官に撃ち殺されたはずの軍場がなぜ生きているのか、それはもちろん五代が島の闇と軍場もまた被害者だと気づいたからだった。
あの時、警官に撃たれまいと庇った五代は、姉からの絵葉書を見せて清川弥恵の妹、麻紗だと名乗って彼の心を落ち着かせた。
そう、軍場と弥恵は恋人同士だった。
世間一般にも弥恵の遺族にもその事実が知られぬまま、島の闇と共に葬られてしまっていた。
つまり軍場は島ぐるみの犯罪の犠牲者になった弥恵の復讐でこの島に住み着き、虎視眈々と機会を窺っていた。
島を統べる村長一族を中心とした組織犯罪、肉塊はその成れの果て。
そんな恋人が惨殺されるおぞましい光景を見たことで強いPTSDになってしまって言葉を失い、誰にも伝えられずに苦悩の中で孤独な復讐に動いていた。
既に一人、村長一家を始末したことからこれ以上、手を血で染めれば復讐とは言え死刑になるのは否めない。
五代は弥恵の無念を晴らすには犯罪者たちをお縄にかけるべきだと説得し、死んだふりを演じ切ってもらったのだが、あの血まみれ具合は本当に銃創に見えるようにナイフでグリグリした命懸けの偽装だったのだ。
ここまで説明して軍場も身体を張ったことで、警官も理解を示して五代がただの女の子ではないことを認めない訳にはいかなくなった。
だから五代は正直に未来から来た刑事だと明かし、協力を取り付けたのだった。
こうして村長一族を始めとした島ぐるみの犯罪を暴いた五代たちだが、この人殺しや肉塊にする遺体損壊を命の循環だなどとイカれた詭弁を弄し、皆殺しで闇に葬る気満々の凶悪犯たち。
そこで警官は完全に島民側が極悪人だと思い知り、射撃の腕はピカイチの五代に銃を渡し、敵の飛び道具を撃ち落とさせた。
とは言え犯罪島民グループを全員拘束するなど戦力的に不可能、島から脱出するのが大前提の作戦だが、定期船が都合よく来るタイミングではない。
しかも軍場が自分で抉った胸の傷は浅くなく、ぽたぽた落ちる血痕は追手にとって道標になってしまう。
その痕をありがたく追いかけた島民らは砂浜からボートで逃げようとしている軍場らに追いつき、躊躇なく鉛玉をぶち込んだ。
反社も真っ青の威勢の良い銃撃だが、血痕が頭にないほど五代はバカではなく、追手を引きつける囮でしかなかった。
村長らがただのかかしを撃ったと分かったと同時に、五代らはその村長のクルーザーを遠慮なく奪って出航したところだった。
そうできたのも警官が船舶免許を持っていて村長の家から鍵も盗み取ってくれていたおかげ。
これでもうクルーザーに追いつける船はなく、本土に戻ったら奴らの罪を白日の下に晒し、軍場は復讐とは言え一人を殺した罪で自首すれば一応は解決に至る。
しかし祝波島の大量殺戮事件の事実を五代が暴いても、事実が世間に明かされないままの結末になってしまう。
それは奴らがイカれた因習のためだけに殺しをやっていた訳ではないこと、そんな外道共でも身内の命は重たいまともな心も持っていたことが原因だった。
脱出と事実を明るみにするための船上でも、しつこく惨劇が引き起こされたのだった。