サタノファニ1話ネタバレ感想

 

1996年。イタリア・パルマ大学の学者ジャコモ・リッツォラッティは、DNAの発見に匹敵すると言われる、ある脳神経細胞を発見した。

それはミラーニューロンである。

文字通り鏡のような機能を持ったこの細胞は、目で視たものを脳内で再現し、直接体験しなくても知覚することができる。

この機能により、人間は瞬時に脳内に相手を映し出し、その相手になりきることが出来る。

 

 

 

甘城千歌

4月上旬の、まだ肌寒さが残っている広島。

 

セーラー服姿の女子高生は、助手席に乗りながら窓を全開にしていた。運転している男が煙草を消して、ようやく窓を閉めた。

ラジオからは、17歳の女子高生が連続殺人事件の容疑者として逮捕されたと聴こえてきた。ここ数年で若い女の子が起こした殺人事件は倍増していた。

それも普通の女の子がいきなり殺人鬼に変わるような事件の犯人を総称して、世間はメデューサ症候群などと名付けて騒いでいた。

 

車がとある高校の前を差し掛かると、助手席の女子高生は羨ましそうに視線を向けた。その女の子にとっては、もう戻ることの無い場所だった。

 

 

時は遡り、半年前の東京。
甘城千歌は、からあげを浮かばせたラーメンを食べ切り、4つの替え玉を頼んでいたところだった。

 

しかし今は授業中で、場所は構内の学食。ゴリゴリのハゲマッチョ先生が探しに来ても、躊躇わずスープまで飲み干そうとしてゲンコツを食らう。

 

結局飲み干せなかったスープの恨み言を言いながら連れ戻される途中、おまけの罰を悪戯な風に食らわされてしまった。

 

 

5杯も食べた後でも、昼食を貪り食う千歌は、全ての栄養が胸にいっていると言っても過言ではないグラマラスなモテモテ美少女だった。

 

本人はまだ恋愛には興味の無いウブな少女だが、それは兄がカッコよすぎるせいでもあった。

 

家に帰っても、両親は仕事に多忙で、兄はアメリカに留学して離れ離れ。両親からの愛情に飢えている彼女は、小言にも反抗的だった。

 

 

その日はバイト先の先輩とスイーツを食べに行く約束だったのに、待ち合わせ場所にはサラリーマン3人がくっついてきていて、しかも行き先はクラブだった。

最初は戸惑うも、雰囲気に飲まれてなんだかんだ楽しむことができた。しかし、先輩二人は飲みすぎて男の一人に送ってもらうことに。彼の家が近いというので、とりあえずそこで介抱することになった。

 

寝室に案内されて入ると、中には途中で別れたさっきの男二人が全裸で待っていて、千歌は中に押し込まれてしまった。

 

屹立した男根にビデオカメラ。金をもらっている先輩。全てを察した千歌は逃げ出そうとするが、男の力に適うはずも無く引き戻され、服を引き裂かれてしまう。

 

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