著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

覚束ない足取りでトイレに行こうとした小林だったが、道半ばでダウンしてしまう。

 

一方伊達家の面々は、うららがお見合い結婚させられそうなことで議論を交わしていた。
子作りマシーンみたいで嫌だと反発する小春に、それも子を思う親の気持ちの一つだと柔軟に考えるゆず。

 

龍はと言えば、飲みすぎたせいで膀胱が限界を超えようとしていた。

同じく酔っ払っていた龍に肩を貸して廊下に出ると、うららが進退窮まっているのを発見。

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

取りあえず小林を布団に寝かせ、運転代行を呼んだ。うららはそれまで、小林の様子を見ていますと部屋に残った。

 

一緒に残った小春は、自分の経験上、先生のことは諦めた方がいいとアドバイスした。堂々と人に言えない恋はしんどいし、先生がいい人であればあるほどそうなると。

そんな言葉にうららは、ぎこちない笑顔で分かってますと答えた。

 

 

小春が部屋を出て二人きりになると、うららは起きてるでしょ?と小林の顔を覗きこんだ。
そして、彼はそろそろと目を開けた

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

彼女は最初に謝ってから、もうしないので一回だけ許して下さいと言い、そっと添い寝した。

 

からかってなんかいないし、小林先生を好きになったこともおかしくなんてない。

あなたとこんなに近づけて夢みたいなのに、お酒クサイのがちょっと残念です。

 

教師で嫁もいる。だから何もしてやれないと小林から聞かされ、うららはそう答えるのを決めていたかのように、何も要りません。3年間好きだった思いでだけで十分ですと返した。

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

そして、三つ指をついて、先生を好きなまま結婚します。結婚して子供ができて、お婆さんになってもずっと好きでいます。
3年間、お世話になりましたと頭を下げた

 

聞き耳立てていた龍とゆずだったが、全く聞こえなかった。それでもゲスの勘繰りをして、ゲラゲラと笑っていたところに、すっきりした顔のうららが戻ってきた。

 

タクシーを待たずに帰り支度を済ませ、渡せなかったバレンタインチョコを龍にあげて、未練を断ち切ろうとした。

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

 

分かっていた。

だとしても、受け入れられないと本人から言われた悲しさは、今まで生きてきた中で、感じたことのない悲しさだった。

 

 

夜遅くに帰った娘を叱りつける松橋家の両親に、娘はちゃんと謝った後、真剣な顔で話があるのと切り出した。

 

 

幾日かが過ぎ、桜の蕾が花開き始めた頃、うららたちは卒業式を迎えた。好きだった人に名前を呼ばれ、晴れ晴れとした表情でしっかりと返事をした。

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

 

うららは農業を手伝う代わりに、23歳まで結婚を待ってくれるよう説得していた。それまでに自分で相手を見つければ、望まぬ相手と結婚しなくてもいい。

 

失恋したばかりで酷かもしれないが、好きな人にも親にもちゃんと伝えられて、気持ちはとてもスッキリしていた。

 

 

小林と一緒に、トマトのプランターの前に来た。
今年も育てるつもりだという彼に、ならどっちがおいしく作れるか勝負しましょうよと、うららが提案した。

それで、負けた方は大事なものを奪われる。

そう言って笑う彼女は、子悪魔になれる資質を十分に備えていた。

ハレ婚

著者名:NON 引用元:ハレ婚12巻

 

 

その頃伊達家では、うららのことに想いを馳せつつ、小春と龍がキャッチボールをしていた。

 

お見合いを待ってもらえることになったけど、好きな相手と結婚したって幸せになれるとは限らないから、3人目にしようかなとニヤつく龍。
すると小春は、幸せになるかなんて誰にも分からないし保証もないんだから、自分で見つければいいんだよと、剛速球を放り込んだ。

 

その言葉通り、うららは小林と挨拶を交わし、新たな人生を始めようとしていた。

 

 

感想

ハレ婚12巻でした。
面白度☆7 うらら可愛すぎる度☆10

切ないですな。高校卒業してすぐに望まぬ結婚をさせられるなんて・・・うららの家でもトマトを育ててるなら、見る度思い出してしまうでしょうね。

この後は小春が悶々と考えて、龍に手懐けられ、激しい夫婦の夜の営みに持ち込まれます。

そしてゆずが重大発表。13巻が見逃せない衝撃の展開に入ってきます。
ハレ婚(12巻)の購入と試し読みはこちら
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