ゆらぎ荘の幽奈さん67話
ネタバレ感想

呑子もその担当の累も、ゆらぎ荘の住人たちと比べたら、そりゃ年上だけれども、チョコを誰かにあげたい気持ちは一緒。

でも恋焦がれる相手がいない。

そんな繊細なお姉さんたちの気持ちなど知る由もなく、雲雀は燃えていた。

 

 

おいしくな~れ

露天風呂でゆったりしながら雲雀は狭霧に相談を持ちかけた。

 

幽奈や千紗希が作るチョコには正攻法では勝てないと踏んで、狭霧の斜め方向からの知恵を借りようと思ったのだ。

 

そして、コガラシに本命チョコのインパクトを与えてあわよくば・・・と考えていた。

 

 

もちろん、仲居やうららには既に相談したが、和食派の仲居は専門外だしうららは相手を貶める作戦ばかり立案するので、さすがに悪に染まるのは嫌だった。

 

といういきさつがあっての狭霧だったのだ。

 

 

また恋の争いなどしているのかと溜息をつく狭霧だが、もしあげるならと考えた時に思わずほわほわとコガラシの顔が浮かんでしまい、慌てて打ち消し、自分の気持ちに蓋をする。

 

そのタイミングで、義理チョコくらいはコガラシに渡すでしょ?と雲雀に訊かれたものだから、誰でも分かるくらいに動揺してしまう。

 

 

なんだかんだ言いつつ、次の日にチョコを買いに来た雲雀と狭霧。

 

女性客で埋め尽くされたバレンタインチョココーナー。

 

どんなものを選んでいいやら分からない狭霧だが、雲雀がこれぞというものを真剣に選んでいる様子を見て、その本気さにハッとさせられる。

 

 

結局雲雀も決め切れず、やはり手作りを選択することに。

 

そこで狭霧が初めてアドバイスをしてくれた。

以前カレーに使った時に酷評された、雨野家秘伝の生薬を使うのはやめておけと。

 

もちろん、そんな現代医学に逆らったようなクソ不味いものを好き好んで飲むわけない雲雀が即座に突っ込むと、雨野家の伝統を重んじる狭霧はカチンときて、生薬入りでもおいしいチョコを作ってやると言い出した。

 

 

というわけで、夜々とこゆずも一緒に作ることに。

 

さっそく生薬を炒る異臭がキッチンに充満して夜々からクレームが入る。

 

そんな中でもブレないこゆずが用意したのは、お馴染み大好きな千紗希の胸部を象った実物大のチョコだった。

 

周りがとんでもないチョコを作る中、雲雀はとにかく自分らしさと愛情を込めて、彼の心に一石投じようとがむしゃらに頑張った。

 

 

 

一方狭霧は、何をどうしても生薬入りチョコは不味くしかならなかった。

 

皆が寝静まった時間になって、見栄と誇りで摂取してきたクソ苦い生薬との思い出が蘇る。

 

苦さは大人の味。

そう思っていたのに、不味いものは不味かった。

ここで適当なものに落ち着かせるか。

 

否!

それはプライドが許さなかった。

 

 

朝早く起きてコガラシの部屋の前でスタンバッた雲雀。

 

今日一つ目のチョコでインパクト与える作戦だった。

 

その目論見通り、いきなり部屋の前で待っていることに驚きを与えてから、雲雀らしい手裏剣型の手作りチョコを渡すと、思った以上の好感触をゲットできた。

 

 

これ、もしかしていけんじゃね?

 

そう感じた雲雀は朝一で告白しようとしたが、タイミング悪く夜々とこゆずがやってきて、二人も二人らしいチョコを渡して、雲雀のインパクトをその他大勢と一緒くたにしてしまった。

 

 

その直後に現れた、目の下にクマを作った狭霧。

彼女が取り出したのは、どう見ても本命っぽいハート型のガチチョコケーキだった。

 

苦い生薬なら、あえてその苦味を活かしてビターチョコにすればいい。

 

それが今しがた完成したばかりだと話す狭霧は気付いていなかったが、そこまでして頑張ったということは、本命に渡すためとしか思われていなかった。

 

だから、さすがにコガラシも顔を真っ赤にしてしまい、そこに起きてきた呑子の一言で狭霧も状況を把握するのだった。

 

だが、そこは素直に認められない彼女はくない両手に暴れ出し、色んな意味で一番インパクトを与えることになった。

 

もちろんチョコは不味かった。

 

 

感想

ゆらぎ荘の幽奈さん67話でした。

市販のチョコを溶かして型に入れ直して固めるのが、果たして手作りと言えるのか?論争に答えはありません。

形は手作りには違いない。

でもチョコをそのまま使っただけなら、手作り風と言った程度でしょうか。そこに一手間でも加えると、まあ胸を張って手作りと言っていいでしょう。

さて68話。それは幽奈と千紗希のドロドロな攻防戦が繰り広げられるんでしょうね。

もしかしたら、そこに朧やかるらも参戦するかも。