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「官能先生」無料ネタバレ感想1巻。中年男と22歳美女が刹那で落ちる官能的な恋

官能先生

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官能先生1巻ネタバレ感想

夏の前日などの代表作がある、吉田基已の最新作。

出版社に務める傍ら、小説家としても活動している鳴海六朗。

一夜のお祭りで浴衣の美人と出会い、瞬間的に恋に落ちる・・・

 

 

プロローグ

姪たちの遊び相手も兼ねて、六朗は姉が住む家の近くにある神社のお祭りに出かけた。

 

姪に会う前にひょんなことから占い師に捕まってしまい、予定も相手もいないのに、恋愛運がいいよ、相手も好きだよといい加減なことを言われた挙句、恋のお守りだと言ってキーホルダーを買わされてしまった。

 

ただ、その占い師は未来を予知していたのかも知れない。

 

 

お守りを手に取った直後に浴衣の女性とぶつかった。

 

彼女は狐のお面で少し顔を隠しながら振り返った。

 

どこか妖艶で儚げで、目が離せない魅力に満ちていて、六朗は一瞬で恋に落ちた。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

 

よろめく彼女を抱き止めると、彼女も赤くなって顔を伏せる。

 

その時に下駄の鼻緒が切れたらしく、近くの石席に腰を下ろさせた。

 

 

五円玉は彼女に借りて、手際良く鼻緒を直していく。

 

夜店で明るく賑わう通りからは逸れた、薄暗い空間に二人。

頭上には樹木が広げた木々が広がっていて、星のない夜空さえも見えない。

 

直した下駄をそっと履かせてあげ、その時限りの出会いは儚く終わった。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

ただ、別れ際に占い師から買った恋のお守りを彼女に渡すのだった。

 

 

雪乃

職場の出版社の程近くにある喫茶「鍵」。

昼食や休憩する時には、よくそこを利用していた。

 

同僚の斉木と行った時に、どこからか六朗の浮いた話が出てくるが、まるで根も葉もないでたらめで、年増の女と関係なんて全く無かった。

 

色気のある話と言えば、祭りの夜に出会った狐面の彼女だけだが、それは心にしまっていた。

 

 

もう二度と会うことはない。

そう思いながら、また会えることを期待せずにはいられなかった。

 

そんな出会いから幾日か。

また鍵でカレーでも食べようと仕事の合間に寄ると、店先であの女性と再会したのだ。

 

足下に転がってきたじゃがいもを拾おうとして屈むと、「すみません」と言って声をかけてきた女性がそうであった。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

じゃがいもの重さに耐えかねた袋は底が抜けてしまうが、彼女は鍵に最近勤め出したウェイトレスだったので、少し運ぶのが面倒になっただけで済んだ。

 

 

またしても突然に出会った彼女の名前は雪乃。

 

店の中に入っても目で追うことは止められない。でも雪乃はあの夜に出会ったのが六朗だとは気付かないようだった。

 

予定通りカレーを食べたが、勘定のときになぜか名刺を渡して自己紹介をした。

 

それだけに抑えられず、六朗はまた店に引き返して、

「僕はあなたが好きです」と告白した。

 

「おかしいですか?こんなこと言うの」

「おかしいですわ」

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

その名の通りに、冷たい表情を崩さずに答える雪乃。

 

身を翻して店の中に戻った彼女が、途端に顔を真っ赤にしたのを六朗は知る由もなかった。

 

 

ポルノ小説と猫

水川雪乃。

彼女の出勤時間に合わせて、偶然を装って話しかけ、店に通って話しかけ。

それでも、雪乃の客商売におよそ向いていない冷たい表情は変わらず、悶々としながらも六朗は昼に夜に彼女のことで頭がいっぱいだった。

 

 

そんな折、斉木からポルノ小説専門出版社の知り合いを紹介される。

 

ヴィーナス書林の勅使河原は六朗の大ファンで、熱意を直に伝えて何とか書いてもらおうと目を輝かせて落としにかかった。

 

六朗はと言えば、ポルノ小説と聞いた途端、雪乃の服を透かしてその奥に秘められた美しき肢体をありありと妄想する始末。

 

しかし、ポルノと言えど小説は小説。

 

半端な気持ちと覚悟では書けないと言って断るが、その真剣さに勅使河原はまた惚れ込むのである。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

 

だが、いくつかのポルノ小説を参考にと渡されると、それは素直に持って帰る。

 

家に帰って自分の拙著を書き進めようとするが、ポルノ小説が気になってしまい、思わず手に取ると、登場人物を雪乃に移し変え、次第に高まってくる股間の猛りに手を伸ばして、彼女の名を連呼しながら果てた。

 

 

とある日。

雪乃が店の裏口を出たところで、一匹の猫に餌をあげようとしているのを見た。

 

六朗に見られていたのに気付いた彼女は頬を染めて俯く。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

「子供の頃に飼ってた鳥が怖がるんですけど、見てたら可愛いので」

 

自分のことを話してくれた雪乃。

六朗はそれだけで有頂天になり、次は何とか食事に誘うと思い始める。

 

 

いつものように斉木とコーヒーなぞ飲みながら、雪乃を狙っている男は多いが皆あえなくフラれていると聞かされ、年の差もある六朗はいや本気じゃないよと言って、気恥ずかしさをごまかそうとする。

 

ただ彼は小説家の身分も明かして著作を贈りたいのですが、とアプローチするも、これもまたけんもほろろに断られるのである。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

しかし、その後で雪乃がちゃんと本屋で「鳴海六朗」の本を買ったこともまた、彼は知る由もないのであった。

 

 

そして雪乃はすぐにその本を読み、大人な恋愛を描いている内容に吐息を漏らし、あの祭りの夜にもらった恋のお守りを、ふと見つめていた。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

なのに彼女は、六朗のアプローチにはっきりと「迷惑です」と拒絶するのだった。

 

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雨の日の相合傘

なぜあんなに冷たくされてしまったのか?

自分の落ち度は何だったのか?

 

同じく鍵に務めているチカコの天真爛漫な明るさが、例えサービス用の笑顔であろうとも、六朗はとても救われる思いだった。

 

 

内から滲み出る性的欲望を見透かされたのか?

でも、清い交際がしたいんだと呟きながらも、彼はまたポルノ小説片手に雪乃を妄想しながら自慰に耽るのだ。

 

 

気分転換に、姉の家に行って姪と遊ぶのは身体は疲れても精神衛生上とても健康に良かった。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

とは言え、長兄の息子である甥は立派な大人になって、結婚を考えている相手もいるそうな。

しかし、未だ独身の六朗に気を遣って踏み切れないでいた。

 

もちろん六朗は甥の幸せを願っていて気になどしないが、姉はここぞとばかりに独身で生涯を終えそうな弟を心配して、あれこれとせっつくのである。

 

 

そうこうしているうちに、雨の気配がたちこめてきた。

六朗は姉から逃げるように、お稽古事に行っている上の姪っ子に傘を届けるために飛び出していった。

 

すると、雪乃と出会った神社に吸い込まれるように立ち寄った。

 

そこでまた雪乃に思いを馳せ始めると、あの時あげたお守りと、それに繋がった鍵が落ちているのを見つける。

 

ふと視線を上げれば、何かを探してずぶ濡れになっている雪乃がいるのである。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

 

六朗が近づくと、お稲荷様の後ろに隠れて、赤らめた顔を見られないようにする雪乃。

 

追いかける方と逃げる方で、右に左に数回動いた後、逆をついて六朗は彼女の進路を塞いで微笑み、拾ったばかりの鍵を差し出した。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

予想通りそれは彼女のもので、そこでは素直にお礼を言ってくれる。

 

「こんなに濡れているのに放っておけない。送らせて下さい」

「平気です」

 

いつものように鋭く尖った拒絶の強さはなく、六朗は諦めなかった。

 

 

すると、やはり雪乃はお祭りの夜に会った事を覚えているのを打ち明ける。

 

「お忘れになって・・・見知らぬ男性に寄り掛かって足を投げ出すはしたない女だと嗤って・・・暗い匣にしまって、どこかに放って下さい」

 

雪乃もちゃんと覚えていた。

様子や言葉からして、悪しからず思ってくれている。

 

六朗は反射的に抱きしめた。

あの夜、同時に恋に落ちていたのだが、ただ色々な恥じらいが邪魔をして、雪乃に頑なな態度を取らせていた。

 

相合傘の中でしたキス。

官能先生

著者名:吉田基已 引用元:官能先生1巻

 

 

そこに姪っ子が通りかかったことで、僅かな時間で祭りの続きは終わった。

 

 

彼女を家まで送り、帰り道でも夢が途切れないように雪乃を思う。

 

家について文机に向かい、原稿用紙に溢れ出る淫靡で性に塗れた文章を書き連ねていく。

その間も、左手は股間に伸びていたのであった。

 

 

感想

官能先生1巻でした。
面白度☆8 ノスタルジック度☆8

夏の前日に比べると激しい情動は抑え目ですが、まさに猫のような雪乃には画廊の女とは違う魅力があっていいです。

文学的でありつつ、恋愛漫画でもあるしエロチックさもある。

梅雨の時期には丁度合う1巻目でした。最後雨でしたから。

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