辱断罪14話ネタバレ感想
恭子と相対した勝巳だったが、彼女は彼の言葉に聞く耳持たず、さらに薬を打とうとする。
その時、勝巳の助手がこのビルの傍まで辿り着き、調査を開始していた。
そのおかげで恭子はその場を離れ、勝巳はまた時間を稼ぐことができた。
14話
ビルの周りをうろついていた助手に恭子は接触した。
「あなた、さっきからこの周りをうろついているようだけど、何か御用かしら」
そう話しかけて、恭子は胡散臭そうに目を細めた。
助手は突然声をかけられても驚かず、冷静に訊き返した。
「あなたは、このビルの所有者さんですか?」
「ええ、そうですけど」
不審者がいると連絡が来たので、見回りに来たと話す恭子。
助手をじろじろと観察して、確かにこれは怪しいわねと遠慮なく言う。
助手は何と言われようとペースを崩さず、探し物をしていて、この辺りに運ばれたのは確かなんだと伝えてみた。
おそらく、このビルの中にあるんじゃないか、と。
恭子はそれをすぐに否定した。
「あなたの探している人なんて、ここにはいません」と。
助手はそう言われて、大人しく引き下がることにした。
もう一度「ここにはないんですね」と確かめると、「ええ、そんな人知らないわ」と言われたので、その場を離れた。
探し物をしている。
ここにあると思う。
そう言っているのに、所有者だと名乗る女は、そんな「人」はいないと当たり前のように答えたことから、助手はここに勝巳がいると確信した。
恭子は、自分が迂闊な発言をしたとは気付いていなかった。
また装束に着替えて、勝巳がいる部屋に戻った。
「お待たせ」
「随分遅かったじゃねーか・・・こりゃ、俺の助手がけっこう頑張ってくれたかね」
と、勝巳は隠すことなく話した。
だが恭子は、その人ならちょっと話しただけであっさり引き下がったわよと、儚い希望も消え失せたことを何でもないように告げた。
それに勝巳は「残念」と微笑み、左手を強く握りしめた。
[ad#co-1]
恭子は注射器を手に取った。
「もし意識が戻ったら、伽の続きを楽しみましょう」
そう言って、勝巳の右腕に針を刺そうとした。
その瞬間、部屋の電気が消えて真っ暗闇に包まれた。
パニックに陥る女たち。
「ガチャン!!」
薬が割れる音が響き、さらに女たちはパニックになる。
今度は「ドン!」と大きな音がどこからか聴こえてきた。
外からライトを持ってきた一人の女が部屋の中を照らすと、動けないはずの勝巳がいなくなっていることに気付いた。
「いない・・・じゃない・・・もしかして、さっきの大きな音って・・・」
慌てて廊下に駆け出した恭子は、ビル全体の電気が落ちていることも分かり、プルプルと身体を震えさせ始めた。
冷や汗をかきながら指示を待つ女たちに、「あの男を・・・捜すわよ」と言った。
感想
辱断罪14話でした。
これは恭子が余裕をぶっこき過ぎましたね。
助手が特別、相手にボロを出させようとした訳でもないのに、勝手に喋ったことからも、クールぶってても余裕がないことが分かります。
さて、勝巳は何を握っていたのか?ただ身体がどれくらい動くか確かめただけなのかも知れませんが。
[ad#co-4]