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インフェクション71話

インフェクション71話
ネタバレ感想

前回は修羅場勃発の直前。

紗月の態度にイライラしたきららがついに立ち上がる。

そして、高木は心から楽しんでいた。

 

 

71話 全部教えてあげる

時は晴輝が帰ってくる少し前に遡る。

 

既に相思相愛になって彼女になったきららは、晴輝は自分が待つからお前どっか行け的なことを柔らかく紗月に伝えるが、紗月もお前こそどっか行け的な台詞を柔らかい言葉で返して、ブスブスと火種を大きくしていた。

 

冷や汗をかくらぎ姉。

笑う高木。

 

きららは改めて思った。こいつ嫌いなタイプの女だと。

 

同じ教室の中にいる時の、おどおどした態度や幼馴染の男の話ばっかりするのが嫌いだったが、今はその男と想い想われヤッちゃって。

 

らぎ姉との公然二股関係だけど、今の状況ならそれがベストだと思えた。

 

しかし、晴輝が帰ってくるなりべたべた甘え、「ハルく~ん」を連呼する強敵だとしても、この恋をそう簡単に諦めるつもりはなかった。

 

だがしかし、相手は姉の命の恩人

そんな大きな恩に報いるには、男を譲るくらいじゃ釣り合わないかもしれない。

いやしかし・・・

むむむ・・・

 

 

もう考えるのがめんどくさくなったきららは、例の言葉を発し現在に至る。

 

 

きららは全て話した。

こんな出会いをして、こんなことになって、色んなとこで守られて、あんたを探して・・・

 

そして紗月も黙って大人しく聞き続けた。

 

 

晴輝が公然二股関係をしていることを理解した紗月。

 

一応晴輝は、らぎ姉とはまだ正式にお付き合いしているわけじゃないと言い訳しようとするが、しっかり説明し終える前にきららが彼の膝に座って遮った。

 

もうエッチもしちゃった。

 お互いに大好きって言い合う、超ラブラブカップルだよ

二人とらぎ姉だけが知る、純然たる事実であった。

 

 

南無三と目を瞑るらぎ姉。

笑う高木。

ハラハラしっぱなしの麗。

何とも言えない表情の紗月。

 

彼女は晴輝に本当かどうか訊ねた。

 

彼は本当だと答え、彼女の顔に益々陰が差し、口がへの字に折れ曲がった。

 

 

その時、きららが止めとばかりに彼が紗月をどう思ってるか言ってやろうとしたが、それを彼自身が止め、自分の口から言うと告げた。

 

紗月に相対する晴輝。

その直後、紗月が手を叩いて結ばれた二人を祝福し始めた。

 

好きな人と結ばれるなんて凄いね。おめでとう。羨ましいな。

おめでとうは自尊心を保つ精一杯の強がりで、羨ましいは心からの言葉だった。

 

 

そのまま温泉に入りに行こうとする紗月をきららが呼び止めると、紗月は再び宣戦布告をした。

 

最後の最後に晴輝を幸せにできるのは自分だと知っている。

分かるのではなく知っている。最早決定事項である。

そういうニュアンスを込めて、今はおめでとうさようなら。

 

 

何とも言い返せなかったきららも、後を追うように館内のどこかへと姿を消した。

 

ようやく争いが静まり、麗は晴輝に一言物申してやろうとするが、彼が一気に20歳くらい老け込んでいたので、少し語気を弱めてあげた。

 

 

争いには参加しなかったが、一応当事者のらぎ姉は紗月を心配して後をつけた。

 

すると、言った通り自室に入っていくので本当に温泉に行くだけなのかも知れないと思い、一安心できると思ったが、女心はそう単純なものではなかった。

 

扉を閉めるのも忘れて畳の上にくず折れている紗月。

力いっぱい畳を叩き、きららへの恨みを声高に叫んでいた。

軽く晴輝のへたれっぷりをディスりながらも、うまくやったきららを罵る。

 

 

そして、一仕切り暴れて叫ぶと、仰向けになってぐずぐずと号泣し始めた。

ほとばしる嫉妬と愛しい人を奪取された悔しさが、極限の日常の中で彼女の心を崩壊させようとしていた。

 

さらに二人がヤっているところを想像して自分を追い詰め、ついに吐いた。

 

だがしかし、吐いたものの中に後ろ向きという言葉も混ざっていた。

 

まだ晴輝本人から望みがないと言われたわけではない。

だから、首の皮一枚まだ繋がっているのだと。

 

おまけに、さっきの彼の様子からして、ヤることはヤったけど、肉体的接触を持っただけで精神的にはまだ中二レベルなのは明らかだった。

 

ならば自分もこのイカれた状況を利用して、三角関係に割り込んで正妻の座を奪い取ればいいだけではないか。

そんな風に、とてつもなく前を見た。

 

 

 

彼女の独白を聞き終えたらぎ姉はそっと扉を閉め、ホテルを抜け出した。

 

見晴るかす青空。

自然に囲まれた清涼な空気。

恋に破れかけた女はとてつもなく前向きで、ライバルでもある。

 

清々しいほどに勝てる気がしなかった。

 

 

 

かっこよく決めたものの、どうにか対抗したいのが本心。

 

取り合えず基礎恋愛力をつけるためにコンビニでティーン雑誌を手に取った瞬間、どこからともなく現れた蓮華にはたき飛ばされてしまい、軽くムカついたので年齢差をあげつらってムカつかせる。

 

しかし従順な蓮華は、どこまでもらぎ姉の味方だった。

 

我がうぶなお嬢様のため、常に策を用意していたのだった。

 

 

感想

インフェクション71話でした。

いやあ、男の取り合いなんて傍観者でいる分には楽しめるもんですね。

ただ、重たい状況ですし、紗月の経緯も知ってたら高木みたいなバカ笑いは控えますけども。

きららが一歩リードしてますが、とにかく女性陣が前向きになれてオールOK問題なし。

晴輝は苦しみ抜いて、いつか一人を選んでください。

 

インフェクション70話
ネタバレ感想

温泉地域に避難できたものの、晴輝個人の問題は重大さを増すばかり。

きらら、紗月、らぎ姉・・・

尻、幼馴染み、胸・・・

70話 3つの戦い

螢は人民党代表金平光圀のもとを訪れていた。

隔離地域への自衛隊派遣法案を一気に可決に持って行くため、その一助となってもらうべく、総理大臣の名代として、彼は奔走していた。

人民党は議席減を繰り返す弱小野党だったが、保菌者騒動の重大さが拡がるにつれて、党の変わらぬ平和第一主義と代表の変わらぬ姿勢が、再び注目を集め始めていた。

螢が共感覚で見た所でも、金平がこの騒動を機に、党の拡大を狙っていることは明らかだった。

法律上、保菌者を殺すと罪になるが、自衛隊はその限りではない。

その法案の概要に目を通した金平は、苦慮して作った内容だろうが穴だらけだなと指摘してから、与党なら衆参両議院で過半数を確保できるのに、なぜ我々に協力を請う?と、核心をついてきた。

螢は、ただ噂の通りだと正直に言うしかなかった。

与党内でも自衛隊を派遣することに反対する勢力は多かった

多少の犠牲を払ってでも助けるべきと言う救助派の声は、全くの未知である保菌者騒動が外にも拡大する事を恐れる完全隔離派の前では、小さな蝋燭の炎を吹き消すかのようにすぐに消されていた。

内閣が例え救助の意向を示しても、全国の支持者に被害が及ぶかも知れない状況では、議員が賛成するはずもなかった。

しかし、消防隊から託された動画の公開をきっかけに、国民から一気に救助の声が上がり始めていた。

だが、隔離地域内はそれを悠長に待っている時間はなかった。

螢は議席数をネタに金平を取り込もうとしたが、彼は頑として首を縦に振らず、唐突に語り出した。

国には神話が必要だ。

では、先の戦争で敗北した日本の神話とは何か?

それは、敵を殺さずとも国を守る自衛隊という矛であり盾だ。それが戦後の日本を支え、国民の精神的支柱になったのだと。

だから、自衛隊が人を殺すことなどあり得ないと言い切った。

ほたるは電車に乗って帰る途中、諜報員から金平の情報を受け取った。

単なる乗客を装った諜報員は、携帯カメラのライトで壁を照らし、そこに文字を浮き上がらせて螢に伝えた。

金平の家に盗聴器等のハッキング設置完了。

さっそく外国勢力に情報を漏らしているが、防衛大臣らを暗殺した勢力とは無関係だと思われる。

螢の真の目的は、金平の家から生の情報を手に入れることだった。しかし、予想に反して金平は黒幕ではなさそうだった。

諜報員は最後にこう伝えた。

今朝からのあなたの弱点への攻撃元は尻尾も掴めない。あまりにも強大で未知な敵の模様。
どうかあなた自身も気をつけて。

それを読んだ螢は、逆に俄然ヤル気が漲った。

独自に動いていた香里は、隔離地域の外から再び中に侵入しようとしていた。

自衛隊が作った境界線の少し前で止まり、垂直跳びの要領で思いっきりジャンプをした。

山の頂を越えるほどまで高く跳び上がり、境界線の上空を通過する作戦だ。

ただ、あまりに高過ぎたし慣れてなくて単純に怖かった。

程なくして、あの光の粒が見えた。

それで、既に境界線の中に入ったことが分かった。

あの日目覚めてから、香里はその光の粒が見えるようになった。

それが保菌者の身体の中に大量にあるのを見て、この騒動の原因に違いないと睨んだ。

しかし、空気中に漂っているそれはそのまま普通の人の中に入って、保菌者にするわけではないようだった。

しかも、普通の人の中にもその光は見え、疑問が広がっていく。

東京まで行った香里は、二つの事実に辿り着いた。

光の粒が空気中に漂っているのは、隔離地域の中のみということ。

ただし、隔離地域外の人間の体内には光の粒があり、それは日本に到着間もない外国人も例外ではないこと。

香里は無事に境界線を越え、隔離地域内に戻って来たが、まだ着地はうまくできずにすっ転んでしまった。

その着地の落下音を聞きつけた誰かが近づいてくる声が聴こえてきた。

香里は慌てて逃げ出し、道路沿いに森の中を逃げていった。そしてすぐに、消防車に乗った兄を発見して、驚きと喜びで動きが止まった。

兄の無事が分かった香里は、ちょっとでもいいから会いたくなった。

しかし、一歩踏み出した足を無理矢理押し止めて、自分に考え直すよう頬を叩いて気合を入れ直した。

偶然の出会いは、この騒動を解決した後にたっぷり喜び合えばいい。

だって、この光が見える自分しか突き止められないことがあるのだから。

車内の晴輝は、神城と淀川から修羅場真っ最中なのをからかわれて、もう旅館に帰りたくないほど憂鬱だった。

しかし、次世代のリーダーに逃げることは許されなかった。

晴輝が食堂に戻ってきた瞬間、紗月は顔を輝かせて絡み始め、らぎ姉は蓮華のアドバイス通りに気が利く家庭的な部分をアピールして気を引こうとする。

死線を共に潜り抜けてきたらぎ姉のアピールは構わないが、ハル君ハル君とキャッキャはしゃぐ紗月の言動を、きららは許せなかった。

もう私と彼がヤっちゃってることも知らずにはしゃぐ女を見ていると、イライラが頂点に達して心の声が外に出ていた。

凍りつく空気。

挑戦的な笑顔を崩さない紗月。

それを睨み返すきらら。

きららはついに、幼馴染みポジションは初恋を叶えられないもんだと言うことを、あの夜を語ることで知らしめようとする。

高木はとにかく楽しんでいた。

感想

インフェクション70話でした。

盛り上がってきましたね。

光の粒が出てきて、軽いファンタジー世界に入り出しましたけど、それも人為的に作り出されたモノだっていう、説得力のある答えが用意されていることに期待します。

さて来週のインフェクションさんは、晴輝があの夜に何回もおねだりしたことがバラされます。

じゃあ、来週も見て下さいね~。