
パラレルパラダイス14話
ネタバレ感想
カルに襲われていたユウリ一行。
ルーミが駆けつけた時には一歩遅く、カルにしこたまヤラれて手遅れだった。
そして、ルーミとリリアもしこたまヤラれそうになったとき、剣道を嗜んでいるヨータ参上。
14話
中段に構えたヨータは、得体の知れない化物の群れを前にしても臆することはなかった。
何が彼を奮い立たせるのか?
それは間違いなく、性奴隷候補を一人殺され、さらに性奴隷にしたばかりの女とこれからしようとしていた女が乱暴されたからだった。
カルはヨータの声を聞くと、急にざわざわし始めた。
「ヴィッ、ヴィッ、ヴィッ・・・」
と、何やらその後に「フォー!!」と叫び出しそうな雰囲気のカルたち。
しかしそうではなく「ヴィール!!」と叫んだ。
一体目が叫ぶと、他の奴らも呼応するように叫び始める。
何のこっちゃ分からないヨータが戸惑っているうちに、奴らは襲いかかってくることもなく、森の中に消えていった。
初めてカルが逃げて行くところを見て、リリアはとにかく驚いた。
一先ず危機は去った。
それは良かったが、少女3人はユウリの亡骸を前にして泣き崩れている。
怪我をしているわけでもないのに死んでいる彼女を見て、ヨータはそのまま疑問を口に出した。
それにはリリアが答えた。
ユウリの股間から流れ出る血とドロッとした何か。
カルは毒を持っていて、この星の女性は襲われると必ず死んでしまうのだと。
ヨータは自分と交尾したら呪いが解けて、カルと交尾したら死ぬ違いに疑問を抱いた。
呪い解除はさて置き、カルの毒のせいで死ぬと教えられたばかりだと言うのに・・・
ルーミはクインテットの自分が助けなければいけなかったと悔やみ、少女の一人は自分が野いちごが食べたいと我がままを言ったせいだと責めた。
そんな二人にヨータは、悪いのは全てカルでお前らじゃないと、慰めの言葉をかけた。
ユウリの亡骸は、ちょっと昔の地球文明と同じように、キャップファイヤーの中に突っ込まれて荼毘にふされた。
町に戻ったヨータは、再びクインテットと相対することになった。
ミサキにルーミたちを助けた礼を言われるが、飯に宿に童貞まで捨てさせてもらえたのだから、礼を言う必要はないとかっこつけた。
ならこき使わせてもらうとあっさり言われ、それはちょっと予想外の返しで返事に躊躇う。
そしてルーミは首の痣を指摘されるが、さすがにこの場で処女を捨てたとは言えない。
モモが、あの辺りはカルの生息地じゃなかったはずなのにと不安を漏らすと、ハルがカルの生息地が町に向かって広がっていると、事実を突きつけた。
重苦しい空気が漂う中、ヨータを見てカルが逃げ出したことをリリアが話し、ヨータの存在は大きな力になるよと空気を和ませることに成功。
その流れに乗り、モモはヨータを町の魔除けシンボルとして磔獄門にしようと画策するが、その危険な思想はヨータ自身にすぐに気付かれる。
取り合えず、探索時にはヨータに同行してもらうとして、さっそく火燐石の在庫が減ってきたから、取りに行く必要があるとハルが提案した。
火燐石とは燃える性質がある鉱石のことらしく、地球でいう石炭みたいなものだろうかと彼は想像してみた。
その火燐石は、奇しくもカルの生息地近くにあるらしい。
それを取りに明朝ヨータもついていく事が決まり、モモは本当に嬉しそうな顔で明日を待ち詫びるのだった。
ヨータは資源探索に備え、武器庫の中を漁っていた。
諸々の武器は揃っているようだが、どれもこれも古臭くて鉄製のものがなかった。
二十歳で人生を終えるなら、高い技術を受け継ぐのも難しいだろうなと思いつつ、型の稽古で真剣を使う機会でもあったのか、手馴れた感じで刀を研いでいくヨータ。
欧州風ファンタジー世界になぜかある日本刀の輝きに見惚れながら、嫉妬深い神を倒す決意を新たに誓った。
アーチャーのリリアは町の守りに残し、5人で出発することにした彼女たち。
ヨータはうっかり彼女たちに触れないようにしようと思っているが、それは、どう考えても触ってしまうフラグでしかなかった。
パラレルパラダイス15話
ネタバレ感想
なんやかんやで火燐石を一緒に取りに行くことになったヨータ。
触らないようにしなきゃな、なんて用心するということは、それは触ってしまいますよというフラグに他ならない。
15話
火燐石採取に出発した姓奴隷4人とヨータ。
採取できる場所までは片道半日程度だと知らされ、想像以上の遠さにげんなりする。
しかもお弁当持参のピクニック気分でもいられないらしく、昼食は本格的サバイバルで現地調達だった。
木の実、魚、モンスター。
食われる前に食え精神だと教わった直後、ルーミがいきなり剣を抜いた。
いつの間にか、目の前の泉から、剣道五段だろうが十段だろうがどうにもならないような化け物が姿を見せていたのだった。
その両生類のようなぬめっとしたモンスターを見て、ミサキは涎を垂らしていた。
どうやら彼女の嗜好は特殊なようで、他の女の子たちとは一線を画すらしい。
さて、モンスターが泉から陸に上がってきた。
ヨータを悪い意味で狙っていそうなモモが、あれはギガオオサンショウウオで目暗ましの毒霧を吐くと教えてくれる、意外な優しさを見せてくれた。
その説明通り、さっそくギガは毒霧を口の横のエラっぽい穴から「ぶしゅうううう」と吐き出してきた。
霧の向こう側が全く見えなくなり、ギガはミサキとヨータの方にビッタンビッタン移動してくる。
おいしそうに見えてもこの場は退却することにして、ミサキとヨータは逃げ出した。
奇岩でできたTHEファンタジー風の滝の前まで逃げてきた。
さすが町を代表するクインテットは、剣道少年がハアハア息を乱している横で、汗一つかかずに凛と立っている。
他の3人とはぐれてしまったことさえ気にせずに、目的地に行けば会えるとカッコいい台詞を言って歩き出した。
せっかく二人きりになったことだし、ヨータはミサキがどういう人間か訊くことにした。
なんか他の4人を引っ張ってるみたいだし、クインテットのリーダーなのか?と訊くと、リーダーなどいないが、まとめる役が必要だからやっているだけだ、とまたかっこいいことをサラリというミサキ。
今度は彼女からの質問。
どの国から来たんだ?
日本。
それはどこだ?
さあ?少なくともこの星じゃない。
異世界の住人が時々迷い込んでくることがあると、噂では聞いていたらしい。
しかも、それが男となると驚きは倍だった。
さらにヨータのいた世界の人間の半分が男だと聞かされると、おぞましい世界だなと顔を曇らせる。
だって、姉を殺したカルと同じく、股間にイチモツをぶら下げているのだから。
そんなこんなでお腹が減ってきた時、RPGでは中盤以降に出てきそうなモンスターが二匹仲良くご登場。
向こうも腹を空かせているのか、ヤル気満々に見えた。
もちろんミサキはこいつらも食う気で、弱点の喉を狙わずに心臓か頭で消さないようにね、と忠告してくれる。
しかし、彼はすぐに喉を突いて消した。
だって、ほぼ犬だし人型だし珍味にしても地球人で日本人の彼にはハードルが高過ぎた。
言い争いながらも、彼女は一切油断せずにウルフの心臓をノールック一突きで仕留めた。
さらに和風で良妻賢母になりそうな見た目を裏切らず、料理は得意だから心配するなと鼻息荒く宣言してくれる。
彼は念のため、人型犬の姿作りを想像してみた。
それは、どこからどう見てもトラックに胴体を轢き潰された犬の死骸でしかなく、ゲテモノを食わされる前に処分することにした。
すると彼女は、口をへの字にして、せっかく郷土料理でもてなしてやろうとしたのに・・・と可愛く凹んでしまう。
彼は、日本人としておもてなしをないがしろにする訳にはいかないと思い、次仕留めたらごちそうしてもらうよと慰めた。
途端に、彼女はパアーっと笑顔を見せてくれた。
それがめちゃくちゃ可愛くて、彼は次の姓奴隷候補に決めた。
落ち着いて見えても、なんだかんだ言って同い年の18歳。
そう改めて思いながら一歩踏み出した時、苔でずるっと滑って無様に川に飛び込んでしまった。
そして助けようとした彼女と手を握り合ってしまい、ここからは言わずもがな。
男を憎んでいても、本能には抗えない。
股間から泉がこんこんと湧き出し、普段から自慰をしていないせいか、全く身体に力が入らないようだった。
ヨータは最早女の子がビクビク身体を震わせていても、特別驚くこともなく、ビーフジャーキーの匂いがするぞとデリカシーゼロのいつもの自分を見せて、彼女の羞恥心を刺激した。
感想
パラレルパラダイス14話と15話でした。
いやはや肩透かしでカルの襲撃は終わってしまいました。
まあ、ヨータに無双されてもそれはそれで納得できないのでいいですが。
モモが初めてヨータと会った直後の反応から、いいことしようと企んでいそうだったのに、どうも性的な狙いではなさそうな感じです。
一人目は和風男嫌いのミサキですか。
もう完全にヤリチンな雰囲気を醸し始めたヨータですが、このまま野外プレイでモンスターに見せつけるのか。