
復讐の未亡人3巻ネタバレ感想
斉藤との子を作り、新しい生活を始めた蜜。
それでも、ふとした拍子に過去が蘇り、苦痛と復讐心まで一緒についてくる。
そんな時、新しくできた父を殺したいほど憎んでいる少女と出会う。
14話
斉藤家に迷惑をかける坂本の異常な行動に業を煮やし、凜は喚きたてる彼女の家に乗り込んで、蜜のようにあっさりとセキュリティトラブルを解決してやった。
そしてご飯をごちそうになったのだが、そこでも凜はふてぶてしい態度を崩さず、坂本も坂本で嫌味な言葉をぶつける。
このマンションには友達が住んでいるから、もう何度も来た事があると凜が話すと、坂本はまた妄想を巡らせて、自分の子供の頃の話をし始めた。
自分の家にも、しょっちゅう遊びにくる子がいた。
その子は自分の親に構ってもらえないから、坂本の親に媚を売って居場所を確保しようとしていた。
ある時、その子は自分の方が坂本の親に愛されていると言い出した。
私はよく褒められるのに、坂本は怒られてばかりだからと。
坂本がそれに同意すると、その子は大層嬉しそうに喜んだ。
陰で坂本の両親が、ネズミと呼んでいる事など知らずに・・・
そして坂本家の旅行にもついて行こうと、いつにも増して媚を売り始めた彼女は、当日親子3人が乗る車が横を通り過ぎていくのを見たとき、気づかないフリをしていたという。
凜を、そのネズミみたいだと坂本は言った。
しかし凜は全く動じずにげっぷで返事して、あなたはその子にいじめられていたか、ネズミはあなたでしょ?と言い返した。
斉藤が出社する前に、二人はベッドで激しく腰を打ちつけ合っていた。
そろそろ出ないと間に合わない時間になると、蜜は斉藤がすぐ出してしまう後ろ向きになって催促した。
彼は妻の第二の名前を呼びながら、何度も腰を振った。
彼女は名前を呼ばれると、あの頃の忌まわしい記憶が蘇ってきた。
凜が帰ると、蜜は優吾の遺影に手を合わせていた。
彼は夫で、斉藤はパートナー。
そう凜には答えた。