校舎の天では悪魔が嗤っている
8話ネタバレ感想

生徒会の秘密の一端を知ったバレー部主将は、生徒会の手に落ちた。

その頃、七に連れられて航と光峯はもっと山深くに入っていた。

そして、年季の入った檻のような建物に行き着いた。

 

 

8話

頑健な鉄格子の扉で閉ざされたその建物。

 

崖の奥深くまで掘削されているのか、中は暗くてどうなっているのか外からは見えなかった。

 

 

光峯は嫌な気配を感じ取って怯え、航も墓のような雰囲気に腰が引ける。

 

七は言う。

ここは自分たちにとって始まりと終わりの場所であり、呪いをかけられて棄てられたのだと。

 

 

中へ入るには扉からではなく、すぐ横にある人が通れるほどの排水溝のようなトンネルからだった。

 

しばらく前の嵐の日に落石があり、外壁が崩れて中に入れるようになったらしい。

 

悪魔のことが知りたいなら中に入るしかない。

そう言って七は中に入っていった。

 

二人もお互いを見つめて覚悟を決め、中に入る事にした。

 

 

中は暗く狭く、膝をついて腰を下りながら進むしかなかった。

 

そう時間がかからずに、広い空間に抜けることができた。

 

そこで七は用意していた松明に火を灯した。

校舎の天では悪魔が嗤っている

著者名:蜂屋あい 引用元:エブリスタ

 

 

 

すると、足元に夥しい数の白骨が散らばっているのが分かった。

 

そこは正方形の形をしたプールのような場所だった。

 

プールサイドに当たる床に骨は一つもなく、低くなった彼らが立っている場所だけに白骨があった。

 

 

「ここは、いったい・・・」

呪いに耐え切れず息絶えていった者たち。

 おそらくはここで溶かされ流されていった

「死体を・・・溶かした・・・?」

 

七の言葉が真実かどうかは分からないが、この光景を見てしまえば多くの人間がここで殺されたのだろうことは容易に想像できた。

 

 

七は感傷に浸ったり怒りで顔を歪めるでもなく、そこから出て二人を次の場所に案内していく。

 

扉を抜け、廊下を進んだ先にあった扉の上には「第壱處置室」と書いてあった。

 

七は中に入り、二人も後に続いた。

 

 

もちろん電気など通っておらず、松明の明かりだけが頼りだった。

 

七が持つ炎の明かりでぼうっと浮かび上がったのは、椅子に縛り付けられた人間だった。

 

頭の中身がくり貫かれ、そこに管が何本も挿れられていて、口もぱっくり開いたままだった。

校舎の天では悪魔が嗤っている

著者名:蜂屋あい 引用元:エブリスタ

 

 

 

「なんてことを・・・こんな・・・」

 

ガタガタ足を震わせた航は、まともに言葉が出てこなかった。

 

すると七は「姉だ」と答えた。

いや、姉だと思っていた人だと言い直した。

 

 

ここには何人もの子供たちがいて、ずっと優しくしてくれたのが、今椅子に座っている姉と思っていた女の子だった。

 

 

姉は自分の身代わりになって、こんな姿にされてしまったのだと言う。

 

でも、笑顔で身代わりになってくれた姉の手は震えていた。

 

七は朽ち果てかけている姉の頬に、労わるように手を伸ばした。

校舎の天では悪魔が嗤っている

著者名:蜂屋あい 引用元:エブリスタ

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