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「ロッタレイン」無料ネタバレ感想1巻。父が再婚してできた蠱惑的な義妹

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ロッタレイン1巻ネタバレ感想

松本剛のロッタレイン単行本連続刊行第1巻。

母と息子を捨てて浮気相手の元に去った父。

残された息子がやがて大人になったとき、否応なく父とその家族と暮らすことになった。

 

 

 ロッタレイン

玉井一はバスの運転手をしていた。

上司には毎日のようにパワハラを受けてストレスを溜め込み、付き合っていた同僚の女性はその上司に寝取られ、ついに彼は事業所に突っ込むという事故を起こしてしまった。

 

 

幸い、怪我人は彼一人で済んだが、去年母を亡くしたばかりの彼は天涯孤独の身になった。

 

 

 

病室で一人になると様々な悲しみが押し寄せ、涙が溢れてきた。

 

その時、見知らぬ少女が訪ねてきていきなり「来ないで」と言い残して去っていった。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

するとその少女はしばらくした後で、初老の男性と一緒にまた訪ねてきた。

 

その男性は一を捨てたで、少女は再婚相手の連れ子で中学生の初穂と言った。

 

血は繋がっていなくとも妹だった。

 

 

14年前に家族を捨てた父は一が事故を起こして重傷を負い仕事まで辞めたと聞き、せめて足の骨折が完治するまででも一緒に暮らそうと伝えに来たのだった。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

初穂が「来ないで」と言った意味が分かった。

 

 

彼は今更何を言ってるんだと反発したが、結局父が新しい家族と住んでいる新潟県長岡市で静養の日々を送ることにした。

 

 

花火が全国的に有名な長岡市。

まさに去年の開催日のその日、一の母は亡くなっていた。

 

 

 

再婚相手の名前は美子と言い、父との間に澄也という男の子を作っていた。

 

美子は土下座をして一に詫びたが、彼は彼女に今更憎しみを抱いていなかったし、澄也と言う名前が父の真澄から一文字取っていることのほうが気になった。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

家では鶏を飼っていて、一がやって来た歓迎として一羽を〆て鳥鍋を作ってくれるらしく、その役目は初穂がするようだった。

 

彼女は彼への嫌悪感を隠そうともせず、この家に来た異分子として接してきた。

 

彼も自分の年齢より半分以上も年下の女の子の態度に内心イラついたが、弟が血を出した指を躊躇いなく口に含んだ仕草に、思わずゾクッとした。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

その日はどうも彼らの前では飲む気がせず、食後にコンビニで缶ビールを買って飲んで家に戻った。

 

すると、庭に面した一つの窓から姉弟の声が聴こえてきた時、松葉杖がつっかえて転んでしまう。

初穂は裸を見られるのも構わず窓を開け、また怪我をして出て行くのが長引くと困ると言った。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

彼からも成長途中の胸がしっかり見えていた

 

初穂は学校で女子からやっかまれていた。

人気のある奥野という男子が彼女にアプローチしているのが気に食わず、父と姓が違うこと、母が不倫相手なこと、父とは血が繋がっていないことまで知っていて、噂の種にしていた。

 

そうして、偶然見つけた毛虫を体育の授業の時に彼女の制服に置いて様子を観察したが、彼女は憮然としたまま毛虫を素手で掴んで外に出し、誰がやったか分かっているぞと言う風に、字数人の女子を睨みつけた。

 

 

一は出かけた先からバスに乗って帰っていた。

その車内で昨日のコンビニの店員の若い女性が声をかけてくれ、席を譲ってもらった。降りる停留所も一緒で、別れ際まで他愛ない話をした。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

彼が帰ると、初穂は汚された体操服や制服を洗濯機に入れようとしていた。

 

彼は彼女に歓迎されていないと分かっているものの、なるべく早く東京に戻るからそれまではできるだけ仲良くしようと歩み寄るが、彼女はそれを拒否した。

 

父は血の繋がった長男を気にかけ、彼女は血の繋がっていない自分はないがしろにされていくのだと不安を抱き始め、そんなときに心無いいじめをうけて参っていた。

だからか、疎ましい彼に裸を見られようが、この場で下着姿を見られようが構わないとばかりに制服を脱ぎ出し、弟の幸せの邪魔だけはしないでと告げた。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

 

5人になってから初めて海へ遊びにいった。

 

帰りの車内で後部座席に座った女性二人とまだ子供の澄也は、ぐっすり寝入っていた。彼は父に言われるまま3人の寝顔をカメラで撮ったが、また初穂の艶めかしい唇に見惚れてしまっていた。

 

 

後日、一は足を挫いた美子の代わりに初穂の授業参観に顔を出した。

そのせいか、緊張が増した彼女は数学の問題が解けずに恥をかく格好になった。

 

三者面談も彼が出たが、どうもデリカシーのない担任にイライラし、カッとなりそうになったが、話を断ち切るように「よろしくお願いします」とだけ言って、早々に切り上げさせた。

 

 

いつもなら解ける、数学は得意な方だ。彼女はそう言って先に帰った。

 

彼が家に着くと、彼女の母を呼ぶ声が外まで聞こえてきた。

 

慌てて彼も家の中に入ると、庭で美子が倒れていてピクリとも動かなかった。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

鶏小屋の扉が開け放たれたままで、彼女の傍に取ったばかりの卵が割れずに落ちていた。

 

 

大動脈瘤

普段から血圧が高かったらしい。

 

父が病院に残り、3人は家に帰った。

 

安心はできないが今夜は安定するらしいと聞いても初穂の不安は治まらず、母の死を想像して取り乱し涙を流し始めた。

一は思わず抱きしめて、言葉より温もりで落ち着かせようとした。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

それで彼女も泣き止んで落ち着きを取り戻したが、彼は自分のした行動でなかなか寝付けなかった。

 

 

翌朝、初穂はおにぎりを作り、それを持って3人で病院に行った。

 

父は頑なに帰ろうとせず、誰がどの具のおにぎりを食べるかで些細なトラブルが起きた直後、美子の意識が戻った。

 

そろそろ澄也の誕生日が近く、美子は彼のリクエストに応えてカレーライスを作ってあげようと朗らかな笑顔を見せた。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

見た目には問題なさそうに子供たちを安心させているが、まだ油断はできない状態だった。

 

 

父と初穂が病室にいないタイミングで、一は見舞いにやってきた。

 

美子は迷惑をかけたことや授業参観のことを謝り、ベッドの上に正座をして続けた。

 

もし自分に何かあったら、玉井と血の繋がっていないのは初穂だけになる。それをあの子は凄く不安に思っているから、どうか本当の妹だと思ってやって欲しいと頭を下げた。

彼はただ、「はい」としか返せなかった。

 

明日の澄也の誕生日のカレー用にスーパーに寄って初穂は豚肉を選んだが、それは一の好みを訊いたものだった。

 

その後でコンビニにも寄り、彼はあの店員と軽く言葉を交わした。

 

 

夕食を済ませ、姉弟が仲良くお風呂に入っていた時、病院から電話がかかってきた。

 

3人が急いで病室に飛び込んだ時、父は美子に縋りついて号泣していた。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

 

通夜の夜は雨だった。

 

弔問客の男二人は、喪服姿の初穂に下卑た笑みを向け、連れ子の彼女はどこの誰に似たのかと声を潜めた。

 

 

父は未だ哀しみに暮れ、二階の部屋で休憩していた。

 

一と初穂が並んで座っていると、彼女の同級生と担任がやってきた。

 

担任はまた空気を読まずに慰めを押し付け、奥野は喪服姿の彼女に見惚れ、嫌がらせをした宇野は気まずいながらもそのことを謝った。

 

 

奥野は一度辞去してから、忘れ物をしたと嘘をついて舞い戻り、探し回るフリをしてから、強引に初穂を人気のない庭に連れ出した。

 

そこで優しく慰める体を装い、油断した彼女にいきなりキスをした。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

 

一は葬儀屋と段取りを打ち合わせ、ふと鯨幕の方に視線をやった。すると、幕がはためいてできた隙間から、初穂とさっきの男子がキスをしているのが見えた。

 

彼は思わず庭に躍り出て、奥野を殴り倒して怒声を浴びせた

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

奥野は慌てて逃げ出したが怒りは治まらず、自分の母の通夜で男子とキスなどしていた初穂にも一言言わざるを得なかった。

 

 

 

美子の遺影を前にして、ささやかに澄也の誕生日が祝われた。

 

一はいたたまれずに部屋に戻っていた。

 

初穂は彼のためにカレーを持ってきて、奥野にもうあんなことはさせないと言いながらそっと彼の手を取り、プルンとした艶めかしい唇に触れさせた。

ロッタレイン

著者名:松本剛 引用元:ロッタレイン1巻

 

 

感想

ロッタレイン1巻でした。
面白度☆8 妖艶度☆8

小説にできそうな人間模様と容赦ない日常劇でした。

蠱惑的な初穂に一は惹かれているようですが、それは色々一気に失ってしまって弱っているからなのだと思いたいですね。

どうかコンビニお姉さんとねんごろになって欲しい。

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