
終末のハーレム第3話。周防の夜這いを断る草食系
男性がほぼ死滅した世界に目覚めてしまった怜人。
ようやくその現実を受け入れようとしたが、一番会いたかった絵理沙の行方不明。
部屋で浦島太郎気分でいると、周防が入って来て服を脱ぎ始めた。
触れれば沈み込みそうな柔らかい肌が、怜人に差し出されるが・・・
女体祭りだわっしょい!とは思えない怜人
生まれたままの姿で夜這いをしかけてきた周防。
上にのしかかられ、キスをされ、子種が欲しいとすり寄って来るが、怜人には、周防が絵理沙とダブって見えてしまい、彼女の誘惑を拒否してしまう。
世界が破滅へと進んでいるのに、自分だけそんな気分にはなれないと、もしかしたらインポテンツなのでは?と疑ってしまうような答えをひねくり出す。
仕方なく部屋を後にする周防だが、廊下に一人の女性が待っていた。
どうやら火野という、他の男性の担当官のようで、周防自ら身体を張ったメイティングも拒否されてしまったのを、同情と皮肉を込めて窺っていたらしかった。
怜人は別れの時に絵理沙に渡したネックレスのことを思い出し、何やら調べ始める。
翌日、どこかに出かけようとしていた怜人に周防が声をかけ、ある場所に連れていく。
そこはうら若き乙女たちが、惜しげもなく裸体を露わにしている大浴場だった。
怜人がいる側はマジックミラーで浴場からは見えない仕組みになっている。
この女性たちは全て怜人とセックスしてもよいと思っている女性たちで、ここにいるのは、まだ一部に過ぎないと言う。
この場所をみせて怜人の考えを変えようと誘惑するも、それでもまだ彼は頑なに拒否してしまう。
様々な男性のデータの中に怜人を紛れこませたにも関わらず、彼とセックスしたいと考えた女性が集まっていた。
だが、ただ快楽を求めている訳ではなく、この荒廃していく世界の中で、子どもを宿す事が出来れば、安全と快適を保障された生活が待っているせいもあるらしい。
それにかろうじてコールドスリープで生かされている男性たちも、1年足らずで死滅する可能性もあると知らされる。
ただ病の進行を遅らせているだけで、ウイルスは確かに身体を蝕んでいるのだ。
それを聞かされ、怜人は兄の顔がちらつく。
一か月だけ待って下さいと折衷案を提示する。子どもを作るなら愛しの絵理沙がいい。行方を捜すのに一カ月猶予が欲しいと言う。
もちろんそれを断る道理もなく、周防は了承する。
だが、その一か月の間も、女性はあてがわせてもらう。
その人に操を立てているなら、誘惑に負けたりしないはずだと言うのだった。
感想
周防の圧倒的な肉感的なボディーを前にしても、それを撥ね退ける精神力は
さすが、芯を持った主人公といったところでした。
まあ、人類滅亡がかかっている時にわがままばっか言ってるので、イライラしなくも
ないですが。
ほとんどの読者はさっさとヤっちまえと思っているでしょうが、それでは
盛り上がりにかけますからね。肉食系男子もいるようですし、役割分担しましょうね。