パラレルパラダイス22話23話
ネタバレ感想

無事に火燐石採集から戻ってきたさっそく、リリアとの交尾を済ませたが、なぜか首にアザが現れず。

情事を盗み聞きしていたクインテットたちは濡れまくっていて、ハルも僅かに興奮していた。

そんな彼女に、早過ぎる死が訪れようとしていた。

 

 

22話

ハルの崩月は半年後のはずだった。

 

なのに、ヨータが現れたストレスのせいか分からないが、彼と話した直後に突然頭の片方の月が真っ二つに割れたのだ。

 

 

驚きのあまりにそれを凝視していると、程なくカルが天に召される時と同じように、彼女の身体からもサラサラと光を放ち始めた。

パラレルパラダイス

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2017年44号

 

 

すると、もう一つの頭の月と胸の月も割れてしまい、彼女はその場に倒れてしまった。

 

だが倒れながらも最後の役目を全うしようと考え、既に力ない声でヨータを呼んだ。

 

 

まだ近くにいた彼に声は届き、怪訝に思いながら戻った。

 

そして倒れている彼女を見つけて声をかけるが、どうも尋常ではない様子に慌てる。

 

 

崩月が来たと答える彼女の傍に、いつも着けている丸い飾りが割れて落ちているのを見つけてしまうし、サラサラ身体が消えているので、ああそういうことなのかと察した。

 

 

なぜこんなに前倒しで崩月が来たのか分からないが、それより肉がドロドロと溶けて指の骨が見えているのには声を無くしてしまう。

 

サラサラとジュワアアの反するような音が事の異常さを助長させているが、彼女はどこまでも落ち着いて自分の死と向き合おうとしていた。

パラレルパラダイス

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2017年44号

 

 

彼は急いで他のクインテットを呼んだ。

 

 

 

4人は取り乱すことなく、ハルがサラサラジュワアアと消えていくのを見つめていた。

 

崩月が早まったり遅れたりすることは珍しくないと言うが、半年の誤差は異例らしい。

 

こうなってしまってはもうできることはなく、見送るだけだと言われる。

彼は交尾すればまだ助かるかもしれないと考えたが、身体中がジュワジュワ溶け出している。

パラレルパラダイス

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2017年44号

 

 

そんな彼の葛藤を見抜き、ハルは言った。

 

いやらしい顔を見せてまで生にしがみつきたくはないのだと。

パラレルパラダイス

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2017年44号

 

 

彼は助けてあげたい気持ちと、拒絶する相手に無理やりする卑劣さの間で苛まれた。

 

その時ミサキが、祝福しよう祝福しようと繰り返してハルの最期を看取ろうとし始めたので、まだ生きているのにあんまりだと思って、彼は声を荒げた。

 

しかし、誰も彼に賛同しなかった。