ピグマリオン3巻ネタバレ感想

何とかアコと竹沢と合流し、全ての鍵を握る綾原ユウゴがいる廃病院にやってきたケイゴだったが、そこに自分そっくりのツギハギ男が現れた。

 

 

愛故の狂気

ツギハギ男は、この事件を起こした目的はただの掃除だと言った。

 

ピグマリオン神話に出てくるガラテアと言う彫刻像は女神アフロディーテによって命を与えられ、キプロス王と幸せに暮らした。

 

それは人間側から見た一方的な見解でしかなく、キプロス王の欲望で生み出され、何も知らない生まれたばかりのガラテアに、王と添い遂げる以外の選択肢を考える余地などなかった。

 

それと同じく、マスコットに命を吹き込む技術を知った権力者は私腹を肥やすためだけに利用しようと画策し、驚異的な再生能力と身体能力の代わりに知能が低いマスコットを金儲けに利用としていた。

 

だから唯一知恵を持つことができたツギハギは、人間の支配に反旗を翻してガラテアの世界を作り上げようとしたのだった。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

そしてマスコットに命を宿す主任研究者のユウゴは、最後までその権力者の考えに反対して、暗殺されたらしかった。

 

 

 

そこまでツギハギが話し終えると、病院の中から多くのマスコットたちが出てきた。

 

ここで引き返して大人しくするなら、兄弟のよしみで国外へ逃がしてやるとケイゴに選択を迫るツギハギ。

 

しかし、ケイゴに弟を置いて逃げると言う考えは最初からなかった。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

すると竹沢が一時撤退を指示し、3人は素直に従って暗闇の中に姿を隠した。

 

竹沢とアコでマスコットたちを森の中に引きつけている間に、ケイゴとサヨが裏に回り侵入する作戦だった。

 

 

 

ツギハギはまだ今のケイゴそっくりの身体になる前に、ユウゴから真吾という名前を付けてもらった時のことを思い出していた。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

ボコボコにして動かなくなったマコトを機器に繋ぎ、ユウゴの遺体が入ったカプセルとも繋げてダウンロードが完了するのを待つように、ユウゴの人格がマコトの身体に移るのを待った。

 

そして程なく、ユウゴはマコトの身体で蘇った

 

 

 

その頃ケイゴとサヨは、最初にマコトを襲ったあの小さなマスコットの強化バージョンに遭遇し、反撃することもできずにケイゴは片腕を食いちぎられてしまっていた。

 

 

 

シンゴがまだ一体のガラテアでしかなかった時にユウゴが殺され、悲しみにくれている彼に甘い言葉を囁いたのが野間マリーという一人の研究者だった。

 

彼女の発案で着ぐるみに命を宿すことが決まり、計画の根幹が形成されていた。

 

 

彼女はぬいぐるみを愛する特殊な性愛の持ち主で、それを理由に人間を信じられなくなるトラウマを植えつけられていた。だからガラテアの国を作るのは彼女の夢でもあり、ユウゴを生き返らせたいシンゴの目的と一致していた。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

そして彼女はケイゴのDNAを利用して人体を作り、それにシンゴの意識を移し替えた。

 

さらに彼女はマコトが手足のない先天性欠損症で生まれ、ユウゴがガラテアのパーツでマコトの手足を補ったことを突き止めた。

 

そして人間とガラテアが混ざったマコトの身体なら、ユウゴの器たり得ると結論付けた。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

 

シンゴは院内放送を使って、もうマコトはこの世にいなくなったとケイゴたちに呼びかけ、ここから出て行くよう告げた。

 

しかし、絶望しかけるケイゴにマコトの身体をしたユウゴが、まだマコトを助ける方法はあると叫んだ。

ピグマリオン

著者名:渡辺千紘 引用元:ピグマリオン3巻

 

 

その直後、ケイゴたちに襲いかかろうとしたマスコットが動きを止め、じわじわと身体が溶け始めた