花園メリーゴーランド4巻
ネタバレ感想

心配した春子が来てくれたものの、バスを見送り川に落ちて体調を崩した相浦は、また村に留まらざるを得なくなった。

ただ、目的の刀は澄子が持っているらしい。

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33話

澄子の要望で、春子が寝静まるのをじりじりしながら待った。

 

彼が電話で怯えていたのと、いやらしい雰囲気が漂っているこの村を怖く感じていた春子は、寝入り端に彼に話しかけているうちに、やがて寝息を立て始めた。

 

 

彼は約束通りに澄子の部屋に行き、そっと戸を開けて中を覗くと、ベッド脇に確かにがあった。

 

澄子は気配に気付いて顔を上げ、電気をつけて彼を招き入れた。

 

 

彼がさっそく刀を見せてもらうと、そこには想像したような輝きはなく汚れて曇っている刃だった。

 

その時、澄子が背中に寄りかかり、彼は言われるまま電気を消した。

 

 

すると澄子はいきなり激しくキスをして、服を全て脱いで全裸になり、上に圧し掛かった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

そして彼の股間をまさぐり、そのまま下着ごと摺り下ろした。

 

一階では、みづえと夫が久しぶりに激しく求め合っていた。

 

 

34話

彼のイチモツは既に硬くそそり立っていて、パンツを下ろした瞬間に跳ねるように飛び出した。

 

彼は抵抗しようとするが、彼女の妙な迫力に押されて抗いきれず、好きと訊かれて明らかに心のこもっていない好きを返す。

 

 

彼女は問答無用で彼のイチモツが動かないよう掴み、一息に腰を下ろして飲み込んだ。

 

彼は一方的なセックスに、身体は繋がっていてもなぜか凄く遠くにいるように感じた。

 

彼女は切ないとも嬉しいとも取れるメスの表情をしていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

その時、帰りの遅い彼を探していた春子が戸の隙間から、二人のまぐわいを目撃した。

 

信じられないものを見たような顔をした直後、部屋に駆け込んで澄子を引き剥がし、彼の胸を何度も叩いてやり切れない思いをぶつけ始めた。

 

 

しかし澄子は彼を連れて行かせようとせず、刀を抜いて春子だけ出て行くよう脅す。

 

すると彼は澄子を突き飛ばして春子を庇った。

 

いきなり男を襲ってセックスを始めたり、刀を抜いて人を脅したりと極端過ぎる行動が理解できなかったのだった。

 

 

全裸の春子が突き飛ばされ、一瞬の沈黙が部屋を支配した。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

彼が春子に優しくして部屋を出て行こうとするのを見せつけられ、澄子は涙を流しながら彼にまで刀を突きつけ、出て行けと告げた。

 

 

35話

澄子の鬼気迫る表情と階段を上がってくる音に負けて、二人は部屋に戻った。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

澄子は結局、父に村の男の誰かに夜這いされたと勘違いさせたまま、真実を話さなかった。

 

 

彼は僅かに切られた春子の腕の傷の手当をし、泣く彼女を慰めようとしたが、春子からの信用も失い、性に奔放な村人と一緒くたにされてしまった。

 

改めてここでのことを思い起こした彼も、最低な自分をようやく恥じた。

 

 

ただ澄子には自分から何かしたわけじゃなく、刀を返してもらいに行ったら襲われただけだと弁明した。

 

そこに嘘はなかったのに、澄子を責める言葉に心が痛んだ。

 

 

それで春子は彼が心底変わってしまったのではないと分かり、耐えていたものを解き放つように彼に抱き付き、泣きじゃくった。

 

 

36話

朝遅くに目覚めると、春子の顔がすぐ傍にあった。

 

どうやら、彼の布団に入ってそのまま寝入ってしまったようだ。

 

 

彼は好意を寄せてくれている春子がただ横で安心したように眠る姿と、むりやり挿入した澄子の強引さを比べ、なんとも複雑な気持ちになる。

 

 

澄子に謝り、とにかく刀を返してもらうと思ったが、家のどこにも誰もいなかった。

 

その時、久方ぶりに帰ってきた主人に声をかけられ、家族は祭りの準備でお宮にいると言うので、一緒に行くことにした。

 

 

彼は幸枝と鉢合わせないように人を避け、拝殿の方に行くと、お供え物の中に一本のがあるのを見つけた。

 

まさかあれが烏丸な訳がないと思い、澄子を探しに辺りを歩いていると、今まで見たこともない刺激的な格好をした彼女を見つけた。

 

ほんのり化粧をした彼女は、今にも見えそうなミニスカートを履いていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

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37話

同年代の男子たちは目の色を変え、村の男たちは張り切った格好の澄子をからかっていた。

 

 

彼はマサシに頼んで、人気のない所に澄子を呼び出してもらった。

 

刀のことを切り出し、供えられている刀がそれなのか訊くが、彼女ははいともいいえとも言わずにはぐらかし、あそこは氏子以外入れないからとだけ答えた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

結局何も教えてくれず、気になるなら祭りの終わりまでいればいいと言い残して戻っていった。

 

 

その後、ヤエが声をかけてきた。

 

さすがに今は襲ってくるような事はなく、彼を心配して早く帰れと言ってくる。

 

彼は彼女に頼めば刀を取ってきてもらうだけで帰れると分かっていたが、なぜかそうせず、澄子の言葉に従う方を選んだ

 

 

その頃には春子も起きて、姿の見えない彼を探して祭りの会場に辿り着いていた。

 

そして、現代社会の常識を持った幸枝に声をかけられていた。

 

 

38話

春子が相浦を探していると答えると、幸枝と妹は明らかに動揺した。

 

それがなぜなのか春子は分からなかったが、いい関係でないのは嫌でも分かった。

 

 

祭りの準備は着々と進められ、昼過ぎに奉納相撲が始まった。

 

彼も澄子を気にしながら相撲を眺め、マサシが投げ飛ばされる所を見た。

 

女たちは歓声を上げ、澄子も同じようにはしゃいでいた。

 

中にはまわしが外れてしまう者がいて、女たちの黄色い声を浴びていた。

 

 

彼は幸枝の父が来ているのを見つけ、偶然一緒に見ていた幸枝妹の影に隠れようとした。

 

その様子を、幸枝本人に見られていた

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

39話

幸枝が彼を見つけるのと同時に春子が大声で彼を呼び、一気に注目を集めてしまった。

 

 

彼らは人気のない所に移動した。

 

彼は幸枝の鋭い視線に射竦められながら、今すぐ帰ろうと春子に急かされると、妹がそんな焦らずに祭りが終わるまで部屋で待ってればいいと提案する。

 

しかし春子は一人でいたくないしあの宿は怖いと言って譲らない。

 

すると幸枝が、自分の家で春子と一緒にいてあげようか?と言い出した。

 

幸枝の意図は読めなかったが、彼はもう澄子と和解することを諦め、妹に刀を取ってきてもらう間だけ春子を頼む事にした。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

しかし拝殿では姉妹の父と数人の男たちが飲み始めていて、すぐに取りに行けそうな雰囲気ではなかった。

 

 

彼は仕方なく祭りの終わりまで待ち、妹に春子への伝言を頼んだ。

 

やがて祭りは終盤を迎え、男根を模した藁束が拝殿に運ばれてから、徐々に人が引いていった。

 

 

40話

彼はやっと刀を手に入れすぐに戻ろうとしたが、拝殿の奥に暗い座敷が続いているのに見とれているうち、澄子に肩を叩かれた。

 

彼は腕時計を見て随分春子を待たせてしまっていることに気付き、別れの挨拶を手早く済ませて行こうとした。

 

しかし澄子は諸々の思いや嫉妬から、彼の手を掴んで引き止めた

 

 

振り解いて逃げようとする彼の背中にしがみついて押し倒す。

 

帰ろうとすると毎度毎度邪魔をしてくることについに我慢できず、彼は声を荒げる。

 

それを彼女は大声でかき消そうとする。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

そして座敷の中に突き飛ばし、扉を閉めて鍵をかけてしまった。

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41話

格子状の木の扉は意外なほど頑丈で、力づくで破れそうになかった。

 

刀も外側に落ちていて、完全に閉じ込められてしまった

 

 

 

春子は幸枝と一緒に宿で彼を待っていた。

 

しかしいつまで経っても戻って来ないし、彼との関係をはぐらかす幸枝にも不信感を抱き始めていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

 

徐々に暗闇に目が慣れてきた彼は、ゆっくりと奥へ進んでいた。

 

途中で座敷は終わり、岩がむき出しの洞窟になっていた。

 

さらに深い闇の中にあったのは仏のような御神体で、その近くに棒切れが落ちているのを見つけた。

 

 

42話

棒を拾いに進もうとした瞬間、格子戸に引っかけていた幕が落ち、外からの光が遮断されて完全な暗闇になってしまった。

 

 

時を同じくして、心配した妹が彼を探しに来ていた。

 

拝殿の中に刀が落ちているのを見つけ、閉ざされた幕を少し開けてみるが、彼の姿を確認できるほど光は届かなかった。

 

彼女は辺りを見回って彼を探し始めた。

 

彼は僅かに人の気配を感じ、声を出そうかどうか判断しかねていた。

 

その時、彼女の「おーい」と呼びかける声が聞こえ、彼は全速力で幕を開けて大声を出したが、既に彼女はそこを離れていて、刀も持って行かれていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

 

神社にいないと報告を受けた春子は、それでも彼を待ち続けていた。

 

みづえや幸枝も捜しに出て行ったが、宿の主人である父は捜しに行く前に、澄子昨夜誰が部屋に来たのか改めて訊ねた。

 

すると澄子は、あっさり彼が来たと白状した。

 

さらに、自分だけじゃなくみづえや公民館の秘事にも彼は参加したのだと暴露した。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

43話

父が宿を飛び出して行ったのと入れ替わりで、妹が刀を届けに来た。

 

春子はそれを受け取り、どんどん不安を募らせた。

 

彼を捜しに出たみづえや祖母が戻ってきて、強引に村から出て行かせようとするのにも恐怖を感じたが、もう既にバスの時間は過ぎていた。

 

 

村の人間は明らかに何かを隠そうとしている。

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著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド4巻

 

 

眼の色を変えて帰らそうとしたりこそこそと相談をしているかと思えば、夕食は変わらず部屋まで持って来てくれた。

 

彼女は偶然にも味噌汁を零したおかげで、睡眠薬から免れていた。

 

そして普段なら村から明かりが消える時間になってから、そこかしこで足音がこだまし始めた。

 

 

感想

花園メリーゴーランド4巻でした。
面白度☆8 不穏度☆8

男根を御神体にしているところは、そこまで珍しくはないですよね。

そこに実践的性教育が合わさって、完全な性なる風習のできあがりと。 https://kuroneko0920.com/archives/34710

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