花園メリーゴーランド5巻
ネタバレ感想

澄子と和解できないまま、村を離れる決意をした相浦。

お宮から人が引いた隙を狙って刀を手に入れたが、またしても澄子に邪魔され、座敷の奥に閉じ込められてしまう。

https://kuroneko0920.com/archives/34663

 

44話

ブルーハーツのリンダリンダを口ずさんで恐怖を紛らわせている内に、すっかり夜が更けて月明かりが出ていた。

 

すると、大勢の足音が近づいてくるのが聞こえた。

 

幕をめくり覗いてみると、松明に火を灯した村人たちは、皆気味の悪いお面を被っていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

お面を着けた村人たちは拝殿の中に入ってきて、ずんずんと洞窟の中に進んでいく。

 

彼は咄嗟に岩陰に身を潜ませ様子を窺う。

 

 

彼らは御神体に祈りを捧げたかと思うと、すぐにまた出て行った。

 

すると今度は、働き盛りの男たちが男根を模したあの藁束を担ぎ、威勢のいい掛け声をかけながら拝殿の中に突き進んできた。

 

 

その頃春子も宿を抜け出し、彼を捜すためにお宮への階段を上ろうとしていた。

 

そこに、能面をつけた澄子は立ちはだかる。

 

 

45話

彼はまた岩陰に身を縮こまらせて見つからないようにするしかなかった。

 

男たちは必死な形相で身体から湯気を出しながら、藁束を洞窟の中に運び込み、何度も奥の壁に突き当ててからそこに置いた。

 

その時、ついに彼は見つかってしまい、トラブルを起こし続けた外の人間だと気付かれ、みぞおちに爪先を蹴り込まれた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

村人は祭りを優先し、彼は捕まえられ森の中の木に縛り付けられた。

 

 

春子は道を塞ぐ澄子に彼を返して欲しいだけだと言った。

 

ここに来てから彼はおかしくなったと涙ながらに訴えると、澄子はバカにしたような目で見下ろしながら、女を知っただけだと答えた。

 

 

46話

耳を塞ぐ春子に構わず、色んな女とイチャイチャしてセックスしまくっただけだと澄子は続けた。

 

春子は澄子を突き飛ばし、彼の名前を大声で叫んだ。

 

二人が掴みあって言い争っていると、その騒ぎを聞きつけて村人が集まってきた。

 

 

 

洞窟から男たちが出てくると、踊りの輪が大きなリ、列を成し始めた。

 

縛られた彼のところに、いかつい天狗面の男が近づいてきて、昨夜澄子を泣かしたのはお前か?と訊いてきた。

それで彼は、その天狗が澄子の父親だと気付いた。

 

天狗はさらにみづえともヤってないか?と訊き、彼はどうにかごまかそうとするが、みづえが認めたとカマをかけられてあっさり動揺してしまい、無防備な腹に膝蹴りを食らわされてしまう。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

47話

天狗はそれで離れて行ったが、彼は死をも覚悟して涙を流した。

 

その時、暗闇の中に人影が見えて声をかけると、それは素直に止まってくれた。

 

 

月明かりに照らされたその人は幸枝だった。

 

彼は神社の洞窟の中に澄子に閉じ込められたこと、夜這いはマサシが妹と間違っただけなのを打ち明けて、幸枝の誤解を解いた。

 

しかし彼女は、逃がしたのがバレると自分もまずいし、ここの風習をバラされるのも児童福祉法上されるわけにはいかないと言う。

 

だから、処置を決める話し合いで何とか弁護してみるとしか言ってくれなかった。

 

全てはこの村を訪れ、早く帰らずに受け入れてしまったのが原因だと言った。

 

 

あまりの理不尽さに彼は怒りがこみ上げ、近づいてきた彼女の腕に噛みつき、肉を噛み切られたくなかったら縄を解けと脅した。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

 

彼は一目散に宿に戻ったが、刀と荷物はあるが春子はいなかった。

 

刀を携え、まず宿の中にいないか捜し始めると、曾祖母の部屋の戸を開けてしまった。

 

しかしもうかなりボケているようで、彼を他の家族の誰かと間違え、面を持っていけと言う。

 

彼は着物と面をつけて誰かに成りすまし、春子を捜しに祭りの喧騒の中へ戻った。

 

 

48話

女たちが春子らしき女を捕まえてどこかの蔵に閉じ込めたらしい噂をしているのを聞き、御丁寧に蔵の場所まで喋ってくれたので一直線に向かった。

 

 

確かに蔵の中に春子は閉じ込められていた。

 

しかし、頑丈な錠前は刀の柄頭を叩きつけてもびくともせず、お面をつけた誰かが持っているという情報だけで、鍵を手に入れなければならなくなった

 

結果的に春子を巻き込み、犯罪者集団とも言えるこの村に彼女を置いて逃げることなど、とてもできはしなかった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

花園メリーゴーランドを読むならこちら

49話

彼がまた乱痴気騒ぎの中に戻っていくと、誰かに間違われて公民館の中に引っ張り込まれた。

 

中では他の多くの場所と同じく、酒を飲み、誰とヤったか、どれだけの人数とヤったかの話で盛り上がり、怪しまれないために薦められる酒をグイっと流し込まなければならなかった。

 

もういつお迎えがきてもおかしくないような老人が今夜で500人切りを達成したらしく、彼はその記念撮影の写真の中に収まった。

 

 

その後で何とか輪を抜け出し、既に酔い潰れて布団で寝ている人たちの方に這いずっていった。

 

アルコールのせいで頭がグラグラし、いつのまにか眠りに落ちていた。

 

 

どれだけの時間が経ったのか、唇や股間をまさぐる柔らかい感触に目を覚ました。

 

彼が寝ている内に、前と後ろから二人の女が彼のイチモツ目当てに発情していたのだった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

50話

うなじを舐められ、乳首をいじられ、二人がかりでイチモツと尻穴を刺激してきて、彼は酔いが吹き飛びそうなほどの気持ち良さに襲われる。

 

その時、片方の女の夫らしき男が、頑張れば潮を噴くぞとアドバイスしてきた。

 

それに女が驚き、少し身体を離した隙に彼は布団から抜け出した。

 

 

何とか理性を取り戻し、鍵を手に入れる目的を思い出したが、酔いは抜け切らずに足元が覚束ない状態のままだった。

 

 

誰が鍵を持っているのか見当もつかず、踊りの輪に目を凝らしていると、みづえが楽しそうに踊り狂っているのが見えた。

 

すると天狗が彼女を引っ張り出して、暗闇の中に連れ込んでいった。

 

 

まるでレイプの現場を見たように彼は驚き、腰を抜かして茂みの中に倒れた。そこにも、狐面の女がフェラしている真っ最中のカップルがいた。

 

 

慌てて逃げ出すが、森の中ではそこら中でセックスを始めている男女がいて、さっき抜け出したみづえと夫もさっそく股間を擦り付け合っていた。

 

彼は中途半端に膨れ上がった欲情がすぐに暴発し、鍵を探さなければと思いながらも下着を脱ぎ、その場でオナニーを始めた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

51話

夫は不貞を働いた妻を獣のように犯し、彼はイチモツを擦りまくった。

 

そこに酔いが回った女が一人で現れ、同じく一人でオナニーしている彼に気付き、やはり誰かと間違い、豊かな胸で迫り、彼はもちろん抵抗する気も全くなく鷲掴んだ。

 

そのまま見知らぬ女の中に挿入して腰を振りまくったが、いつの間にか女は突かれながら寝息をたてていた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

寝るのに邪魔な彼は払いのけられ、射精できなかったイチモツがギンギンにそそり立ったままだった。

 

 

彼の心は性欲に支配され、どこかに一人の女はいないかと辺りを探して歩き回り始める。その途中、幸枝の妹がバックで突かれているのを見た。

 

 

探しに探し回った彼は、そして能面の女を見つけた。

 

 

52話

彼は股間を揉みしだきながら、鼻息荒くして近づいていく。

 

能面の女がパッと後ろを向いて逃げ出そうとするが、彼は一気にしがみついて押し倒し、着物の中に手を滑り込ませて胸を掴んだ。

 

抵抗されても離さず、今度は女を上向きにしてパンツの中に手を入れた。

 

またそのまま、どこの誰かも分からない女に圧し掛かり、欲望のまま腰を打ちつけまくった

 

 

女は抵抗にもならない程度の力で彼の肩を叩き返す。

 

それでふと彼は何かに気付き、能面を外して顔を見ると、それは涙を流した澄子だった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

顔を見られた彼女は急に激しく抵抗し始め、彼の面も奪い取った。

 

最初から彼だと分かっていた彼女は、犯されるまでは確かに怒りの方が勝っていたはずなのに、彼の面を奪い馬乗りになると、絞り出すように気持ちを告白していた

 

 

53話

彼女は、年相応の女の子だった。

 

突然現れた外の世界の同年代の男の子に興味を持ち、同じ趣味の話で盛り上がり、徐々に惹かれた。

でも性に対する常識がかけ離れていて、それが相容れない原因になった。

 

でも好きな気持ちは抑えられず、好きな人に意地悪してでもこの村に残って欲しい、いやむしろ自分がついていきたい気持ちもあったが、現実的に考えて叶わない。

 

そんな気持ちを彼の硬くなったイチモツの感触を丸出しの下半身で感じながら、途切れ途切れに告白するのだった。

 

 

彼は何も言わずそっと抱き寄せた。

 

祭りの喧騒はずっと続いたままで、彼のイチモツの猛りも治まる気配はなかった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

そして二人は何でもない会話を交わし、心の通じ合った初めてのキスをした。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

短いキスが終わると彼女は身体を起こし、可愛い笑顔を見せた。

 

その時、彼女の袖口からが落ちた。

花園メリーゴーランドを読むならこちら

54話

彼は瞬時に手を伸ばしたが、彼女に腕を掴まれて届かなかった。

 

彼女が諦めたように、後10分だけと呟いた直後、別のカップルに彼は気付かれてしまった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

彼は鍵を掴んで彼女を突き飛ばし、何も言わずに走り去った。

 

残された彼女は「バカアアアアア!」と叫ぶしかなかった。

 

 

 

彼の逃亡は一気に知れ渡り、みづえとまぐわっていた天狗父も澄子が犯されたのを知り、頭に血を上らせて彼の後を追った。

 

 

彼は蔵の鍵を開け、中にいる春子の腕を掴んですぐに連れ出そうとしたが、彼がイチモツを丸出しにして先っぽから汁を滴らせ、女の匂いをさせていることに彼女は気付いて身を引いた。

 

抵抗しようとする彼女に苛立ち、彼は服をめくり上げて胸を掴み、下着の中にも手を突っ込んで、スケベだから何だってんだ!と凄んで黙らせた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

完全に変わってしまった彼に春子は仕方なく従いつつも、死ねと罵倒した。

 

 

55話

二人は宿へ直行し、春子を先に行かせて彼は裏口に用意していた荷物を取りに行った。

 

その時男に見つかってしまい、彼は瞬時に刀を抜いて首に斬りかかった

 

容赦なく刃を滑らせたそれは峰打ちだったが、男は嗚咽して蹲り、その隙に再び逃げた。

 

 

村中はまるで殺人犯でも追いかけるような大騒ぎになっていたが、峰打ちは単なる偶然だった。

 

 

 

集落を抜けた所で春子と合流し、街灯が一つもないバス停までの一本道をひたすら走っていると、後ろから車に乗った男たちが追いかけてきた。

 

二人は森の中に逃げ込み、追ってきた一人に刀を振り回して威嚇すると、男は足を滑らせて暗闇の中を落ちていった。

 

彼は男が落としたライターを拾い、再び逃走を開始する。

 

 

運転していた男は車に戻り、橋に先回りしようとしていた。

 

そこに澄子が現れ、車のフロントガラスを鉄パイプで叩き割り、シフトレバーをむちゃくちゃに叩き始めた。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

後続車がつかえだした所で下ろされると、暗闇の中へ姿を消した。

 

 

56話

男たちは車を下りて走って追いかけてきた。

 

そう時間はかからずに二人は小さな橋の前で追いつかれ、春子を先に行かせて彼はその場に留まった。

 

 

刀に服を結んで火をつけ、炎の刃で男たちに切りかかり、先頭にいた男は避けた拍子に橋の下に落ちていった。

 

服がすっぽ抜けると彼は再び逃げ出し、そこら辺にある地蔵か墓石かを蹴り落として、とにかく捕まらないよう抵抗を試みた。

 

 

追いかけてくる男たちの先頭は、いつの間にか澄子の父親になっていた。

 

彼は必死に橋って逃げたがついに追いつかれて肩を掴まれると、反射的に振り返って刀を振った。今度こそそれは峰打ちではなく、父の腕の肉を裂いた

 

 

しかし、何十年も手入れされていなかったそれはほとんど肉に入らずにすぐ止まった。

 

 

彼は顔面を蹴りつけられて倒され、また村に戻されるのを覚悟した。

 

その時、斜面の上から黒い肩掛けのようなものがとんできて父の頭に降りかかって視界を塞ぎ、彼はその隙を逃さずに体当たりで斜面の下に突き落した。

 

 

 

刀を拾い走り出して、もう橋まで数十mまで来た所で、誰かに腕を掴まれた。

 

また反射的に振り返って刀を振ると、今度は綺麗な袈裟懸けに相手の着物を斬り裂いていた

 

それは澄子だった。

花園メリーゴーランド

著者名:柏木ハルコ 引用元:花園メリーゴーランド5巻

 

 

彼女は斬られながらも懐からブルーハーツのテレカを取り出し、裏口のところに落ちていたと言って彼に手渡した。

 

 

膝から崩れ落ちた彼女に謝る事もできずに、ただうんと答えて受け取り、春子に急かされてバスに飛び乗った。

 

 

そこでようやく、車が追いかけてこれないようにし、肩掛けを被せて自分を助けてくれたのは澄子だったのと、自分は本当に彼女を好きだったんだと気付いた。

 

 

最終話

そして最終話へ続く・・・

 

 

感想

花園メリーゴーランド5巻にて完結です。
面白度☆8 恐ろしい度☆8

確かに外部には知られたくないだろう祭りかも知れませんが、監禁、傷害、強姦、その他諸々の犯罪を犯してでも守るって、閉鎖的な環境に育つと考えも一直線になってしまうんですかね。

明るみに出たら、大人たちは漏れなく犯罪者になるんでしょうけど、杓子定規に司法が村を壊滅させるとは思えないですけどね。

最終話は後日譚になっているので、澄子の生死もはっきりしますし、驚愕の真実が待っています。

花園メリーゴーランドを読むならこちら