
パラレルパラダイス25話
ネタバレ感想
特装版が発売間近の25話。
くんずほぐれつの4Pで出発前に体力を削ったヨータだったが、性欲に溺れることなく旅立ちへ。
見送ってくれるクインテットたちに言葉をかけ、いざ世界を救いに行かん。
25話
昨晩に出しまくったのもなんのその、スッキリとした顔で翌日を迎えた彼は旅の支度を整えて街の出入り口に立ち、見送りに来てくれた性奴隷たちに行ってきますの挨拶をした。
まず声をかけたのは、正妻気取りで交尾をするために生まれてきたミサキだった。
やはり行くのか?と訊けば、交尾だけに勤しんで一生を終えるのもなんだし、それにハルとも約束したからなと答えるヨータ。
彼の考えが変わらないだろうことは分かっていたのか、この世界の命運を託し自信をつけさせる言葉をかけて送り出した。
二番手は彼を性道具扱いしつつ、なんだかんだ乱れるモモだ。
この街で一生腰を振り続けていればいいのにと冷たく言い放つのは、交尾ができなくなるのと同時に、彼がいなくなる寂しさからか。
そんなモモの気持ちを知ってか知らずか、この世界に男がたった一人しかいないなら、今こそ男らしく女の子を守るために立ち上がるべきだと、キリっとかっこよく答える彼。
そんな風にキメられたら、それ以上引き止めることなどできなかった。
次はムッツリからただのドスケベになったリリアだ。
目を潤ませ、眉毛をふにゃっと八の字にして「必ず帰ってきてね」なんて言う辺り、正ヒロインっぽいのだが、帰ってきて欲しい理由の一番が交尾だから感動も台無しになってしまう。
トリを飾るのはもちろんルーミで、流れへの入り方も他3人とは一線を画していた。
ほとばしる悲しみを泣き声に表し、「うぇーーーーー!」と一声絶叫して注目を集めた。
続いて「うっうっうっ」とカウントを始めて力を溜め、再び絶叫して彼が行ってしまう悲しみを表現して同情を引きつつ、何とか平静を取り戻して「いってら…」と言おうとしたのだが、最後まで言えずにまた嗚咽がこみ上げてくる。
そして耳をつんざく程の絶叫を再びあげ、同情を通り越して恐怖すら感じさせる。
それでも、泣いては出発しにくいのは分かっているので、どうにかこみ上げるものを押さえ込もうとするのだがどうにもならない。
送り出す言葉がやはり最後まで言えず、それを言おうとすると悲しみがこみ上げ、世界が滅亡したのかと思うほどの絶叫をあげた。
そこまで泣かれると、なんかもう逆に冷静になった仲間たち。
ミサキはルーミの悲しみを止める最善の方法を提案した。
それは、彼と一緒に旅に出ることだ。
異世界人が一人で旅をするより、一応実力者であるこの世界の人間と一緒に居る方が安全度も上がるだろうと言われれば、彼も納得できた。
しかもミサキは最初から彼には一人ついて行く必要があると考え、あらかじめ新しいガーディアンを二人補充してくれるよう、城に申請していたのだった。
そしてルーミがこんなに泣き叫ぶのなら、もうついて行っちゃえという訳だ。
命をかけて彼を守りぬけと言われたルーミも、その覚悟を持ってしっかりと頷いた。
これは死出の旅ではなく世界救済の旅だから、必ず戻ってくると笑顔で告げ、ヨータとルーミは街の門を越えて外の世界に歩き出していった。
当分交尾のお預けをくらい、いや、もしかしたらもう一生できないかも知れないと思ったリリアは、門が閉まった途端に蹲って泣き出してしまう。
モモは気づいていた。
ミサキが誰か一人がついて行く必要があると言った時から、ミサキ自身が行こうと考えていたのは。
ただミサキは、ルーミがあれほど泣き叫ぶとは思わなかったのだった。
感想
パラレルパラダイス25話でした。
エロがないとなんとなくいい話になるんですが、ルーミの顔芸と今後の展開を予想すると、素直に感動を味わえないのがもったいないですね。
そもそも、感動させようと思ってなさそうですが。