
U12,1巻ネタバレ感想
U12のネタバレと感想、漫画を無料で読める方法を紹介。
作・闇川コウ。
暴力とフェチと気持ち悪すぎる性癖のド変態が登場するU12。
バトルロワイアルに勝るとも劣らない、鬼畜の法律の犠牲になったある少女たちの戦いの記録である。
1話
少女たちが目を覚ますと、どこか小汚い部屋の一室に放り込まれていた。
いくつかの二段ベッドに水道、同年代と思われる見知らぬ少女たち。
そこに看守数人と頭頂部の長い気持ち悪いジジイが入って来て「君たち12人の人権を停止させていただきますと」と宣言した。
既に親権者からも同意は得ていると一方的に説明し終え出て行こうとするので、関西弁は怒って出て行こうとするが、容赦なく警備員に叩き伏せられてしまう。
少女たちは12人いた。
黒髪ショートの蔵門すみれ。
もう泣いている福門心愛。
外国人のクリス・シルヴァークラン。
双子の田中東華・西蘭。
関西弁の浅草日向。
眼鏡の丸内彩子。
パーカーの日比谷優希。
眼鏡の有楽原いちご。
セーラー服の北澤美波。
そして二人一緒に拉致された三田琴美と千代田かなめ。
ジジイに名前を呼ばれたのはその12人だったが、部屋の隅にもう一人小汚い少女がいた。
それから5日間、生きるのに最低限必要な食事だけは与えられて、何も起こらず誰も助けに来ず、危機感が薄れてきた時、またしてもジジイがやって来て、全員を部屋の外に出した。
そこは間違いなく刑務所だった。
12人を見た囚人たちは、溜まりに溜まった性欲の捌け口を手に入れようと好き勝手に吠え始めた。
ここに収監されているのは、全員が少年少女たちを殺した異常極まりない凶悪犯たちだった。
そんな人間のクズたちのために新法が制定され、その内容が人権剥奪者は異常凶悪犯たちの要望を叶えてあげなければならないというものだった。
つまり、お楽しみ会と称して定期的に囚人を解き放ち、少女たちを生贄にするのだ。
ただ、少女たちも生きるために、囚人を殺しても問題なかった。
殺るか殺られるか・・・
第3回と銘打たれたお楽しみ会が始まり、今回放たれたのは、顔も身体も歯並びも全てが醜いが、名前だけはかっこいい白鳥麗一だった。
13人いるとはいえ、年端もいかない少女たちの相手は、凶悪で巨体の変態男。
果たして、この理不尽な異常事態を生き抜くことができるのだろうか?
2話
最初のお楽しみ会が終わってから数日が過ぎていたが、その間、少女たちは泣きはらして過ごしていた。
既に男が女に何をしようとしているのか知っている子もいたので、絶望を感じ始めていた。
その中で、かなめだけが次の戦いに備えていた。
そしてまたジジイがやって来て、彼女たちを外に連れ出した。
法律で定められたこのお楽しみ会から抜け出すには、12人の囚人の欲望を満たさなければならず、毎度のお楽しみ会をただ逃げて生き残るだけでは死ぬまで続くだけだった。
ただ、前回のように返り討ちにして12人を殺れば、それも解放される条件を満たすことになるようだった。
それを聞いたかなめは、なんと一気に12人を相手にすると言ったのだった。
怯えることもなくただ一人威勢の良さを保つかなめに、所長と呼ばれたジジイは今回は二人解放すると特別待遇を取った。
しかし他の少女にしてみれば、堪ったものではなかった。
解放された変態一人目は、少女の靴を嗅ぎながら出てきた痩せ型で額が広い小男の石川龍平。
前回と気持ち悪さと方向性の違う変態に彼女たちが引いていると、かなめの要望通りにもう一人が房から出てきた。
そいつは、マッチョで油ギッシュな細野剛という変態で、また方向性の違う気持ち悪さだった。
唯一戦う意思を見せているかなめはマッチョを煽って引きつけ走り出した。
他の11人はとにかく石川から距離を取って逃げていたが、いつの間にか奴は彼女たちのすぐ上に移動していて、ひょっこり顔を覗かせ、襲い掛かってきたのだ。
運悪く一番近くにいたクリスが捕まってしまい、押し倒されて足をおっぴろげられ、靴を奪われた。
そして靴ではなく彼女の生足を嗅いで臭いと言って喜び、奪った靴を股間に擦り付け始めた。
さらに彼女のお腹の中の臭いを嗅ぎとったのか、うんちを我慢しているはずだと囃し立て始め、いたいけな少女にウンチコールをして追い詰めていくのである。
果たして12人は、臭いフェチとマッチョの変態二人相手に、勝機を見つけ出すことができるのか!?