
無邪気の楽園パラレル4話
ネタバレ感想
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毎年、神社の巫女としてお勤めしていた奈子。
凍えるような寒さの中、冷たい水を浴びて禊ぎをして、初日の出を拝んだその時、初詣に来た省太と出会って、いい1年の始まりを感じるのだった。
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4話
まだサヨと省太が仲良くなる前のある寒い日のこと、校外写生に行かなければならないことに文句を垂れていたリオとは対照的に、サヨは絵を描くのが楽しみで無邪気な笑顔を零していた。
そんな彼女の横をすり抜けていく男子たち。
その一人が適当にボールを投げるものだから、狙いが外れてサヨの顔面に一直線に飛んできた。
しかし、当たる寸前で省太が壁ドンをしながらバシッと受け止めてくれたのだった。
その瞬間、恋を知らなかった少女は恋に落ちた。
お互い、顔は知っていても名前は知らない程度の間柄。
乱暴に暴れまわったのを謝る彼に、名前を名乗ろうとするサヨ。
その前にキツい性格のリオが間に入って文句を言ったから、直接名前を聞くことはできなかったが、他の男子に省太と呼ばれたのが聞こえて、心の中で呼んでみた。
その後の体育の授業前、さっさと体操服に着替え終わったサヨは、そっと窓から運動場で遊びまわっている彼を覗き見ていた。
まだ同じ教室で男女が無邪気に着替えているこの年頃、サヨは男子とまともに話したことがなくて、どうやってお近づきになればいいのか分からず悶々としていた。
そんなところにちっぱいをさらけ出しながらパンツ一枚のリオがバレンタインの話題を振ってきた。
当然、男子とろくに喋ったこともないサヨは考えたこともなく、リオはリオでこの時から男子はウザい存在でしかないようで、チョコを買う金がもったいないとのこと。
しかし、その正直な感想がサヨに大きな希望を持たせるのだった。
女子から男子にチョコを渡して、好意を伝えるバレンタインデイ。
今のサヨにとってうってつけなそのイベントの波に乗り、さっそくチョコを買いに行き、作り方を調べて初めての手作り本命チョコを作ったのだった。