エロスの種子8話ネタバレ感想

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昭和40年代。

戦争の爪痕が確実に薄らいでいた時代、ある日本画家の元でモデルのバイトをしていた女子大生の順子は、いやらしく縛られて快楽に堕ちていった。

それより数十年前、日本人は明日をも知れぬ戦争の真っ只中で必死に生きていた。

 

8話

前回7話で登場した日本画家の昭島薫がまだ少年だった、昭和20年5月

 

日本人は空襲に怯え、勝利を信じ、いつ終わるとも知れない戦争の中に生きていた。

 

 

しかし、軍上層部の人間は勝利などできるわけないと理解していた。

 

そのうちの一人、稲垣も愛人に家を与えて足繁く通い、待たせている部下にあえて聞かせるかのように、自分の種を残そうと必死に腰を振っていた

相手は、高梨千代という美しい女だった。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

部下の三浦は迎えの車が停まった音がすると、稲垣のみすぼらしく出っ張った腹と千代の臀部がぶつかり合う音が聞こえていても構わず声をかける。

 

稲垣は戦争を始めた一人としての責任感は最早なく、今更する会議に悪態を吐きながら服を着、三浦に千代を任せて出て行った。

 

直前まで喘いでいた女の乱れた姿を見ても、三浦はどうということもなく澄ました顔を保っていた。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

顔も体も美しい千代に、いつどこで男が近寄ってくるかも分からない。それが敵国のスパイや、失脚を狙う国内の不穏分子かも知れないと危機感を抱いていた稲垣は、だから真面目さが信用できる三浦を警護につけた。

 

ならば時世を考えて自重すればいいと正論を吐かれるのは当然。

 

そういう時は立場を利用して黙らせ、最後にはどうせ戦争には勝てないことを理由に、最後の楽しみを堪能するつもりだった。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

 

汗を流したら出かけるから、付いてきて欲しいと三浦に頼んだ千代。

 

風呂場に向かう途中、庭に作った防空壕の陰から少年が覗いているのが見えたが、顔に見覚えもなく、見つかったと分かるや一目散に逃げていった。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

千代が一歩外に出れば、擦れ違う人皆から白い目で見られた

 

高官の妾で、モンペではなく着物で化粧までしているなら無理からぬことだが、しかし憲兵の三浦が付き添っていれば、誰も文句を言うものはいなかった

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

学校の校庭では、子供たちの竹槍の訓練が行われていた。

 

藁で作った標的に向け、勇ましく掛け声をあげながら突く子供たち。

 

空襲の前では何の役にも立たない訓練を見て、千代は思考操作をされて報国精神を刷り込まれている子供たちを哀れんだ。

 

すると三浦は憲兵として千代を窘め、次に非国民たる言葉を発すれば迷いなく検挙すると忠告した。

しかし、千代は思わず笑いがこみ上げて耐え切れなかった

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

いつもどこでも真面目で、上官の女でも分け隔てなく扱おうとする。

 

だからこそ、三浦なら上官の女を寝取るようなことはしないだろうと、稲垣も千代自身も見越していた。

 

 

 

千代が外に出た目的は、和菓子の落雁を買うためだった

 

元々和菓子屋だったその店は、今もヤミで砂糖を手に入れ密かに和菓子を作っていた。

 

三浦は聞き捨てならず踏み込もうとしたが、捕まらずにいる理由が陸軍の御用達だと言われれば、それ以上動くことはできなかった。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

千代が自由に買えるのも、稲垣の権力のおかげだった。

しかし、千代は落雁が嫌いだと言った。

 

 

家に帰り、三浦は落雁を一つ出された。

しかしその場で食べようとせず、持ち帰ってもいいかと頼んだ。

 

彼とていい年で、もう10歳になる男児の父親だった。

その子に2年ぶりの甘いものをたべさせてやりたいという言葉には愛情しかなく、千代は一つと言わず箱ごと差し出した。

エロスの種子

著者名:もんでんあきこ 引用元:グランドジャンプPREMIUM2018年5号

 

 

当然三浦はそこまでは断ろうとすると、千代は落雁が嫌いになった理由を語り出した。

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