
虐殺ハッピーエンド3巻
ネタバレ感想
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片桐は真琴の味方になりはしたが、確実に狂い始めていた。
彼は虐殺の日々に嫌気が差し、全て投げ出して楽になってしまいたくなっていた。
そうして本音を弥生にぶちまけているところを、片桐に見られていた。
虐殺ハッピーエンド3巻
真琴は以前陸上部に入っていたが、詩織の入院費を稼ぐために辞めていた。
その際、性質の悪い先輩に迷惑料だと言われて金をせびられたが、その時も助けてくれたのが同じ陸上部に入っていた弥生だった。
いつかは結婚するんだからと、恥ずかしげに、でも冗談ではなさそうに漏らしていた弥生。
そうして本当の姉らしく振舞うことばかりだったが、好きな人に守って欲しい女の子の一面を垣間見せたことがあった。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
疲れ果てた真琴がそんな夢から覚めると、もう日付が変わるまでに一時間を切っていた。
慌てて準備し、弥生からもらったいつかのお守りをギュッと握り締めて玄関を飛び出そうとしたその時、いつの間にか侵入していた片桐に捕まっている弥生に気づいた。
彼がどれほど追い詰められているのかより、イチャイチャしているようにしか見えなかったことに片桐は激昂していた。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
その怒りは泥棒猫にされた弥生に向けられ、包丁が肩を抉る。
悲鳴と彼の言葉を無視し、弥生が彼に好意を抱いているのかだけを気にして質問をする。
その答えが返ってこないと、今度は脇腹を突き刺し、グリグリといじり回し始めた。
片桐は自分と彼が一線を超えたのだと仄めかし、弥生に動揺を与えようとする。
彼の大切に思う順位が覆ることは無いと分かった片桐は、嬉しそうに弥生の首をかき切った。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
弥生は最後まで彼の幸せを願い、あっけなく事切れた。
ただこの凶行は、狂った片桐なりの最大限の警告だった。
まだ彼が今日の分を殺していないことを知っていて、他の女に目移りするならまた同じことをするという脅しだった。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
一緒にループしてしまわないよう、死んだ弥生を横たえて離れた。
その瞬間、片桐は本当にタイムリープが起こるのか確かめるために彼に抱きついた。
そして日付が変わった瞬間、彼と片桐をそのままに一日戻った。
弥生が消え、血も無くなり、傍の部屋に彼の父親が眠りこけた状態で突然現れ、信じないわけにはいかなくなった。
驚きと共に興奮が抑えられなくなった片桐は、血塗れのまま激しく突かれたいと望んだ。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
一度殺されたなど知る由もない弥生が家を出ると、真琴が待ち構えていた。
今夜、夕飯を作りに行くつもりだったと伝えるが、彼は話を遮り、何もかも迷惑で姉気取りされるのはうんざりなんだと捲し立て、一方的に関係を絶ってすぐに立ち去った。
もちろんそれは、片桐を納得させるために遠ざけようとしただけだった。
ちゃんと彼が実行した現場を見て片桐はほくそ笑み、今日の獲物を探すために一足速く東京に向かうことにした。
その前に、余計な寄り道をしないよう、改めて彼に念を押した。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
彼はまず妹の検査の様子を見にいき、医師から説明を受けた。
そうして少し落ち着いた時間が流れると、一度は殺され、今日は無理矢理遠ざけた幼馴染みの弥生をか好きになっていたんだと気づいた。
そして夜、妙な胸騒ぎがして東京に行く前に家に寄った。
すると、弥生の姿はないのに、朝に言っていた通りに夕飯が用意されていた。
嫌な予感は消えず、ある一室に入ると血溜りができていて、ハンガーにかけられた服の奥に、無残に切り刻まれて殺されている弥生が隠されいた。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
すぐに東京に向かい、例の公衆トイレの多目的室に行くと、片桐が既に獲物を拘束した状態で待ち侘びていた。
日付が変わるまでもう時間がなかったが、彼はあられもない格好の片桐に抱きつき、腕に力を込めた。
最初は頬を染めて喜んだ片桐も様子のおかしさに気づいたが、彼はそのまま獲物に止めを刺さずにループするのを見届けた。
そして、弥生をまた殺したことを指摘した。

著者名:向浦宏和 引用元:虐殺ハッピーエンド3巻
彼の信用を失い、見捨てられると思った片桐は態度を翻し、すぐに手をついて謝り始めた。
もう一人になりたくなくて彼と一緒にいたい一心で、人気者で美人で優しい弥生に勝てるとは思えず、魔が差したという。
せめて自分を殺して明日への糧にして欲しいと言われると、彼もそれ以上心を鬼にすることはできなかった。