インフェクション104話
ネタバレ感想

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高木の造反が疑われて監禁が始まる中、保菌者騒動が終わらない場合も考え、今までと変わらない防衛策を講じる。

そしてらぎ姉は晴輝に、プロポーズとも取れる提案を投げかけた。

 

104話

共に非日常を生きて欲しい

 

普通に聞けばプロポーズとしか思えず、晴輝もそう感じ、らぎ姉が肩から手を離すと戸惑いをごまかすように力なく笑いを零した。

 

らぎ姉の顔を窺い見ると、心からの愛に満ち溢れた笑顔を見せてくれていて、彼は抗う術もなく魅せられた。

インフェクション

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

迷う晴輝に、らぎ姉はもう一押しを仕掛けようとする。

 

普通の高校生とはかけ離れた仕事をしてみてどうだ?と訊かれた彼は、責任の重さからくるプレッシャーはあるが、人のために役立つ仕事を仲間とできるのは楽しいと正直に答えた。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

それは、もっといい仕事がしたいと思える活力に変わる。

 

そう思えるなら、未開の地を切り開かなければならない時、先頭に立てる才能があるんだとらぎ姉は褒め称えた。

 

 

素晴らしい才能だと言われ、彼は素直に嬉しくなった。

 

この先も続く非日常に、身を置いておきたい気持ちが湧き上がってきた。

蓮華も褒めていたし、淀川からも信頼されている。

 

承認欲求をどんどん刺激していくらぎ姉は、彼と同様、将来どんな仕事をしたいか具体的なビジョンを描いたことなどないと打ち明けた。

 

祖父が敷いたレールに乗るのを拒否したが、今は自分ができることが分かり、それをしたいと思い、その隣に彼がいればこの上ない幸せだと押しに押した。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

性欲とその場のノリで生きる高校生には戻れなくても、長い目で見た未来で誘惑するらぎ姉は、これはプロポーズだとはっきり言葉に出し、尚も一緒に生きようと誘い、才能を活かせるポジションを用意するともいう。

 

それには、彼は少し男のプライドからか受け入れるのを躊躇った。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

しかし、らぎ姉は仕事を用意してあげる見返りはもらうつもりだから、何も心配することはないと微笑んだ。

 

その見返りは、性的欲求を満たしてもらうことだった。

 

あの夜を思い出し、頬を染めていやらしく微笑むらぎ姉に、彼は素直に興奮し、彼女と共に生きる最大の楽しみに期待が膨れ上がった。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

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しかし彼は、妄想と期待はその場だけのものに止める理性を消さなかった。

 

自然と持ち上がった口角と頭を下げながら謝った。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

らぎ姉が提案してくれる未来には楽しさと幸せしか思い浮かばないが、やはり彼の中ではきららだけを選ぶと決めた決心が揺らぐことはなく、人としてこの提案は受けられないと答えた。

 

 

らぎ姉から笑顔は消え、しかし取り乱すことなく一呼吸置いて口を開いた。

 

彼の断る理由は尤もだと受け入れ、全て自分が悪いという彼の言葉を遮り、この恋の結末はあえて二股を望んだ自分が招いた結果でもある。

だから、確かにあった幸せを思い、ありがとうと感謝して終わらせた。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

彼が帰り、一人になってもいつもの自分を保って大人顔負けに冷静でいた。

 

しかし、ジャケットを羽織ながらこの年齢にそぐわない冷静さは、こと恋愛において自分の悪いところだと後悔していた。

 

泣いて喚けば、彼の答えも変わったのかもしれない。

 

素晴らしい未来が待っているなどと背伸びした誘い文句など使わず、素直に「好きだ」と言えれば良かったが、彼の前ではまだらぎ姉を演じてしまっていたのだった。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

その頃、彼もむせび泣いていた。

 

らぎ姉を好きな気持ちに疑いはなく、彼女を振らなければならなかった悲しみと同時に、彼女に演技させ続けて苦しめた最低さに、涙が溢れていた。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

しかし、もう一人悲しませてこの辛さを受け入れなければならない。

 

人としてせめて普通に戻るため、彼女たちを好きになったことさえ後悔しながら、紗月に電話をかけた。

 

 

話があるから明日会える時間を作って欲しいと頼むと、紗月は僅かに考え、保菌者騒動が終わるかもしれない明後日の方が、人の注意がそっちに向いてゆっくり話せるから明後日にして欲しいと頼んで来た。

 

彼は暗い決意を抱いたまま、そうすることにした。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

翌日も浮かれ過ぎることなく、今までと変わらない秋保の日常が過ぎていった。

 

不器用な女子大生たちの指示で防衛網を作り、神城の神の如きレッスンを受け、降り出した雨は翌日も続いた。

 

避難民たちは皆建物の中にいたので、午後の見回りは無しにして、晴輝は班員も国会中継を観れるように取り計らった。

 

 

部屋に戻ると香里から電話がかかってきた。

 

特に何かあったというわけじゃなく、大学の方でも皆がそわそわして研究どころではないので、一時休憩で連絡してきただけだった。

 

そして香里は、保菌者騒動が終わればちゃんと紗月に告白して付き合いなよ?と、兄を焚き付けた。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

香里にしてみればずっと前から何度も言っていたことで、保菌者騒動の終わりはただ区切りがいいと思っただけだった。

 

兄も紗月と共に生きる未来を描いていたのは分かっていたし、お互いを幸せにできるのはお互いしかいないのは、間違いないと感じていた。

 

 

妹の指摘に、彼は否定できなかった。

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著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

そして、紗月と会う時間が訪れた。

 

 

感想

インフェクション104話でした。

らぎ姉は完全に振られてしまいましたか。

一番エロ可愛かったので推していましたが、素直になれなかったのも彼女らしくて悪くなかったです。

さあ、きららとも別れて一人になりたいとか考え出した晴輝ですが、どんな結論を出すのでしょうか?

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