著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

この愛は、異端19話
ネタバレ感想

この愛は、異端の漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

よしのにプロポーズする準備を着々と進めていたべリアルだったが、タイミング悪くラファエルに目を付けられ、記念日にするはずだった当日に切り刻まれてしまう。

それでも、息も絶え絶えになりながら、上から目線でプロポーズしたのだった。

 

19話

腕と羽を切り落とされ、大量出血していてもまだ生きていられるのは、人ならぬ悪魔だからだった。

 

しかし、それだけの深手を負って平気ではいられず、消え入りそうな声でよしのにプロポーズした。

 

 

結婚してやってもいい

 

まさかの言葉に彼女は悪魔の名前を呼ぶことしかできず、何を言われたのか聞こえてもすぐには頭が追いつかない。

だがベリアルに鞄を・・・と頼まれると、身体はすぐに動いてくれた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

鞄を拾い、言われるままに口を開ける。

 

中に入れられていたのは、婚姻届とあの時の小箱だった。

 

 

ラッピング紐を外す手が震える。

 

解いて中を見てみると、これもあの時言っていた、ハリー・ウィンストンの指輪が納められていた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

婚姻届と指輪

その二つを見たなら、もう大事な話が何なのか嫌でも分かる。

 

 

ベリアルは顔を上げるのもままならず、伏目がちに口を開いた。

 

大怪我と出血でそうせざるを得ないのか、ここに来て恥ずかしさを感じているのか分からないが、彼女の望みを優先し、人間の夫として生き、子供だって生ませてあげられると言った。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

ベリアルとの子供は望めないと思っていた彼女は驚くが、人間と普通の人の子を成した仲間の実例があるのだと教えられる。

 

しかし、死後の魂は地獄に連れて行かれ、滅び去るまで共に過ごすことになる。

現世での子供は天国に行けるだろうが、地獄で成した子は人ではない

 

それに、これまで通りに人を犯し殺し、罪悪を広めて魂を奪うのも止めることはないと、ベリアルは隠し立てせず打ち明けた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

結婚、出産を経て築く家庭。

 

悪夢でもなくそれらを実際に叶えると約束され、彼女はここ最近の様子のおかしさに合点がいった。

 

 

プロポーズの計画がそうさせていた。

 

 

だが、愛し愛されることで築く家庭でなければ意味がない。

 

彼女は自分のことを愛してる?と訊ねた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

これに正直に答えることこそ、悪魔に堕ちた彼には耐え難い恥ずかしさだったのか、嘘を言うことにならなくとも愛しているとは答えなかった

 

それで、逆に彼女は決心がついた。

 

 

はぐらかすベリアルの答えに怒ったように立ち上がり、憤然としたまま両親に近づいていく。

 

だがそれは、両親に対する最後で最大の親不孝をするためだった。

 

 

喜びも誰かの妻になる物悲しさもなく、唇を引き結んだまま指輪を薬指に通した

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

この愛は、異端を読むならこちら

 

父親は怒り、娘が自棄になったのかと声を荒げて止めようとするが、母親は同じ女として、娘の心情が悲しいほどに分かってしまっていた。

 

 

娘のことをずっと守り続けてきたと知っても、相手は悪魔で、普通の人間の青年との恋路を邪魔した前科がある。

 

父親のその指摘をよしのは否定しなかったが、ベリアルに向き直り、旭にキスされた時に何を言ったのか覚えているかどうか訊ね、ベリアルは頷いた。

 

なら彼女は何を言ったのかは言わず、あの時の言葉に偽りはないのだと伝えた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

男としての意地か、愛しているとは言わない悪魔に対し、彼女の方から愛していると伝え、プロポーズを受け入れた。

 

隠れて奇跡を起こし続けてくれた嬉しさと歯痒さがこみ上げ、顔を摺り寄せて感謝も伝える。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

 

娘が結論を出したのを見届けた母親は、いってもまだ20歳そこそこで若く未熟で、人ならぬ者と結婚して子供を生んだ先、自分がどう思うようになるのか

それを理解しているのか訊ねた。

 

未来の想像はいくらでもできるが、どうなるのかなんて分かるはずもなく、人の心もそれは同じ。

 

だから彼女は親を安心させるための嘘は言わず、いつかするかも知れない後悔を優先するよりも、今後悔しないと分かっている選択をしたのだと答えた。

そして、結婚を選択できるほど大人になったんだと、自分の成長を報告し、次の母の問いにも嘘なく答えた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

それでも父親は、ベリアルが一言も娘に愛を伝えていないことを責める。

 

しかし彼女は、ベリアルの本当の今までを知り、心があると確信した

 

だから、自分を愛していないとできないことをたくさんしてきたのも分かっていた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

願わくば、両親に自分の成長する過程を見て欲しいと思う。

 

そのささやかな願いは、ベリアルから密かにアルバムを見せてもらっていたと明かしてくれた両親の言葉により、早々に叶えられた

 

だから、今ならベリアルの不器用過ぎる優しさを両親も受け止められているだろうと思う。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

 

ラファエルは人間の愚行をそれでいいのか訊くが、最初から神の加護も恩恵も感じていない彼女にとって愚行などではなかった。

 

悪魔でありながら神のように助けてくれたのは、ベリアルだけなのだから。

 

 

そして改めて両親に、今までの感謝と謝罪をし、大人の女性として巣立つ宣言をした。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

父は最後まで認めようとしなかったが、母は今の娘の幸せを尊重し、夫に選ばれた悪魔に娘を任せた

この愛は、異端を読むならこちら

 

よしのは地獄での婚姻届の欄に署名をし、血を捺した。

それをサタンに渡し、受理された。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

ベリアルは必要なくなったよしのとの契約書をラファエルに渡し、天使は憮然としながらもそれを焼き捨てた。

 

 

しかし人と悪魔が結ばれ、これで大団円とはいかなかった。

 

ベリアルの怪我の程度は急を要し、今すぐ地獄に戻って治療しても完治するまでに半年はかかるだろうとサタンは見積もった。

 

今すぐ帰らなければ危ういというのに、ベリアルは炊飯器・・・と彼女に話しかけた。

 

 

米を洗剤で洗ってはいけない。

洗濯機の使い方。

バランスいい食事。

肩とお腹を冷やさない。

 

それらを途切れ途切れに注意してくる様は、一人暮らしを始める娘を心配する親のようだった。

 

彼女はベリアルが心配していそうなことを先んじて大丈夫だと答え、ようやく安心させることができた。

 

最後にこれからの人間の夫婦としての生活の注意をすると、ベリアルの身体が徐々に崩れ始めた

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

さすがにもう身体を維持することも難しくなり、魂が壊れる直前にまでなっていた。

 

 

妻になったばかりの彼女の呼びかけにも答えず、既に意識はない

 

サタンは本当に慌てた様子で部下を担ぎ、結婚の祝辞をサラッと述べ、消えた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

 

ラファエルは素直に、理解できないと呟いた。

 

望むわけがなく、望んでいい道じゃない道を選んだよしのの意思を再度訊ねると、彼女は彼の死を感じて涙しながら答えた。

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

その涙にほだされたのか、無慈悲に仕事をこなしてきた天使は、そう簡単に死ぬ相手ではないから苦労するのだと零した。

 

 

 

両親とも別れる時間がきた。

 

母の励ましを受け、幸せになると誓う

父には謝り、感謝の言葉をかける

 

最後の抱擁をした親子にまた別れが訪れ、よしのは久しぶりに一人になった。

 

この聖夜に願うのは、夫になった男の無事だけだった

この愛は、異端

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年11号

 

 

感想

この愛は、異端19話でした。

感動の連続で涙がポロリでした。

雰囲気ぶち壊しで言えばただのツンデレ悪魔でしたけど、密かにデレ具合が命懸けの連続だったので、愛の深さはとてつもない。

20話で数年後とかそういう感じで終わりそうな気もしますが、どうなるか楽しみです。

この愛は、異端を読むならこちら