インフェクション
106話107話ネタバレ感想

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らぎ姉をきっぱり振って傷つけ、自らも泣きに泣いた晴輝。

保菌者騒動が終わるかも知れない、国会法案が可決されるだろう運命の日には、出会った頃から幸せにすると誓っていた紗月も振り、また泣きに泣いた。

 

106話

あの東日本大震災の日、紗月の父は濁流に飲み込まれた。

 

それを目の前で見ていた紗月と、二人を助けに駆けつけた晴輝。

 

晴輝は死の間際に父から娘の幸せを頼まれ、目を逸らさずにしっかりと答えた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

そして時は経ち、保菌者騒動に巻き込まれ、晴輝は幸せにすると約束した誓いを破った。

 

 

 

その頃国会では、感染症緊急対策法の採決が行われていた。

 

反対議員の抵抗が続いているが、それも功を奏さずに可決される見込みだった。

 

国会前にも反対派のデモ抗議が殺到しており、その先頭に立って民衆を煽っているのが金平だった。

 

自衛隊が国民を合法的に殺せる法案を可決しようとしている、民主主義において史上最悪の蛮行だと演説し、国内に最後まで考えさせようとしていた。

 

 

もちろん、秋保の避難民たちも固唾を飲んで中継を観ていた。

 

磯波姉妹は、茶々を入れ続けている金平に敵意を剥き出しにしていた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

そして晴輝は国会中継などそっちのけで、紗月を振った苦しみと悲しみに頭を抱えてむせび泣いていた。

 

 

ずっと好きでいてくれた紗月に、大嫌いとまで言わせて傷つけた。

 

穏やかで可愛くて明るくて、悲しみを内に秘めていた紗月があんなに取り乱すほど、動揺させてしまった。

 

あんな泣き顔をさせないと誓ったはずの自分が、そうさせてしまった元凶になった。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

何もかも自分が悪い。

いつ死んでもおかしくない非日常を言い訳にせず、自分を責めまくった。

 

その自己嫌悪と計り知れないストレスは、ついに晴輝の箍を外してしまう。

 

 

何かの糸がプツッと切れた彼は、憎むべき榎並の言葉を思い出した。

 

榎並は果たして、生まれながらにして悪女になったのか、それともこの非日常がそうさせてしまったのか?

その答えを、榎並はきっと自分がいないところで知ると予言していた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

その時、彼は榎並がどっちだったのか理解した。

 

 

保菌者騒動が起きてから自分がしてきた行動、出会った人たちの行動を思い返せば、考えるまでもないことだった。

 

 

香里にできるだけ安らかな最期を迎えさせたくて、仲間に協力してもらって安全地帯から逃げた。

女に狂って狂気に支配された男と娘を見殺しにした父親。

一族を守るため、人をバラバラにした老婆。

生きるために、彼氏に愛情の欠片も見せなくなったことから始まった榎並。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

彼は紗月を追いかけるためにホテルの外に出ると、ちょうどながみんが見回りから帰ってきたところだった。

 

中止だと言っておいたのに、指示を忘れていた彼女はバカっぽい笑顔でごまかそうとする。

 

それに彼は底知れない何かを抱えている笑顔を返し、バカのながみんを怯えさせた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

彼の笑顔に狂気を見抜いたながみんは、誰よりも敵に回したくないと彼女なりの褒め言葉をかけ、いつかその境地に辿り着きたいと、雨の中に消えてゆく彼の背中に声をかけた。

 

 

 

雨に打たれ、頭の中がスッキリしてきた彼は、榎並だけじゃなく、今まで出会った人たちは全てこの非日常の犠牲になっていたんだと思い、頭の中で言語化して納得できていた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット