
ゴブリンスレイヤー外伝
13話14話15話ネタバレ感想
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辺境の村のゴブリン退治の準備を村人にも手伝ってもらったゴブリンスレイヤーは、不吉な雨が降る中ゴブリンを迎え討つ。
洞窟でロックイーター退治に赴いた集団パーティは、圧倒的な一撃と大きさを持つ敵を前に、早くも犠牲を出していた。
13話
激しい雨。
雷鳴が轟くたび、あえて空けておいた柵の隙間から入ってきたゴブリンの姿が照らし出された。
幸先よく倒した一体目のゴブリンの頭を踏みつけながら、沸いて出てくる残りに鋭い視線を向けた。
目の前にいるのは4匹のゴブリン。
それが一斉に襲い掛かってくるが、たったそれだけではないというのを頭の隅に置きつつ、予想通りに一列で突進してきたのを確認した。
4匹程度なら自分一人で十分倒せると判断し、一番前のゴブリンの喉を一突きにした。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号
二匹目三匹目は左右に分かれて襲い掛かってくるが、片方は盾で防ぎ、もう一匹の胸を切り裂いた。
それは致命傷にはならなかったが、深手にはなったので止めは後に回し、盾で止めた方の腹を貫いた。
そして続けて飛び込んできた別の一匹は渾身の力で真っ二つにし、深手を負って怯んでいる一匹の頭に、悠々と剣を振り下ろした。
計5匹に剣で止めを刺すと、もう大きく刃毀れを起こしていた。
しかし、また柵の向こうに新しいゴブリンが近づいているのが見えた。
そいつらも同じように一列になって突進してくる。
彼は汚れた剣を構え直した。
ロックイーターに遭遇した先遣隊はパニックに陥りかけていた。
偉そうにしていた斥候が真っ先に食い殺され、恐怖に包まれそうになるが、ギラギラした槍使いが先頭に立ち、頭部や節のサイズから全体で50mはあるだろうと予想をつけた。
それはさすがに、白磁の手に負えるような相手ではなかった。
だが何もせず逃げるつもりはなく、魔女に声をかけた。
落ち着き払った魔女は詠唱を始める。
魔法を放つ際の特別な言語を紡ぐが、分かりやすく言えば必中の矢を放つに訳せた。
そして力矢(マジックミサイル)を放った。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号
それで足止めなり、それなりのダメージを与えられると思っていた。
しかし、魔法の矢はロックイーターの外殻の前に無力で、詠唱後で無防備になった魔女に、人間をいとも簡単に食い千切る何十もの牙が迫った。
だが、相棒の槍使いがギリギリで抱きかかえながら飛びのき、何とか喰われずに済んだ。
死に掛けた後のお礼の言葉も、魔女は彼女らしく途切れ途切れに言葉を紡いだ。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号
ロックイーターが動き、地中に潜るたび、洞窟が揺れ、いつ崩れるかと戦々恐々な状況になっていく。
下手をすれば一撃で全滅しかねないが、大剣使いがリーダーシップを発揮して周囲に声をかけ、術専門は補助に回り、物理攻撃で仕留めようと指示を出した。
その指示を出している最中に、また悲鳴が響き渡った。
冒険者の一人の頭がブロブに纏わりつかれ、焼け爛れていた。
冒険者は悲鳴を上げるが誰にもどうすることもできず、皮膚を頭蓋を溶かして目玉が零れ落ちそうになっていく。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号
ブロブは溶かしながら喰っていて、最早助かる見込みはなかった。
頭上から落下して襲ってくるはずのブロブ。
大剣使いは女剣士に合図を送り、女剣士が心得て詠唱を始めると、剣の先が光り輝き出した。
それを天井に向けて掲げてホーリーライトを唱えると、眩い光が天井一面に張り付いているブロブを照らし出した。
二つ目のグループに立ち向かいながら、彼は刃毀れしている剣を折れないよう使い続けるにはどうしたらいいか瞬時に考えを巡らせた。
そして横薙ぎに肉に食い込ませて骨に当たれば確実に折れると考え、一匹目の顔面に膝蹴りを叩き込んで怯ませた隙に、また喉を一突きした。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号
盾を無駄なく使って叩き伏せ、背後に回って首を絞めながら素早く喉を貫いた。
槍を持っている奴もいたが、その動きはあまりに拙く、簡単に棒の部分を掴むことができた。
そして体勢を崩させたところを下から喉を突き刺し、一撃で仕留める。
まだナイフを持った奴がいたが見逃していなかった。
振り向きざまに奪った槍を使い、遠慮なく顔面に突き刺した。
これで9体倒した。
一先ずこの場の全部を仕留め、まだまだ村を襲いに来るだろうゴブリンを倒し切るためにどうすればいいか考えを巡らせようとした。
その時、後頭部に強烈な衝撃が走り、前のめりに倒れてしまうのだった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2018年15号