彼らが見回りを始めても、避難者たちがパニックに陥っている様子はなかった。

金平の感動的なスピーチに救われたこともあるだろうが、何よりここまで生き残って来ただけで、冷静な判断力と精神力が身についていることが大きいに違いなかった。

 

 

しかし、やはり何も起こっていないというわけにいかなかった

 

 

ある一人の女性が彼を見つけるなり駆け寄ってきて、同僚の一人が行方不明になったという。

 

彼らはすぐに淀川たちに報告し、計4人が行方不明になっていることが分かった。

 

4人に繋がりはなく、警備システムにも引っかかっていないことから、まだ秋保の中にいるはずだった。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

このタイミングの事件となれば、犯人側の攻撃と考えるのが妥当だった。

 

すると、保菌者と聞いたながみんは急にそわそわし始めた。

 

バカで戦闘狂の彼女は危険があれば殺す必要がある保菌者で腕を振るえることに、もう喜びを感じ始めていた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

ただ、4人が行方不明と分かっているだけで、保菌者に襲われたのか、人間の内部犯行か外部犯行かは判明していない。

 

ともかく、秋保にトラブルが起こったなら脱出案を念頭に動くことを淀川は指示した。

 

 

最速で脱出準備が整い決行できるのは明後日の夕刻。

 

そこで淀川はもう一つ悪いニュースを明かした。

 

地下研究所とまだ連絡がつかず、更に幹部しか入れない場所に保管していた衛星電話が無くなっていたのだという。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

裏切り者がいるとしか考えられなくなった。

 

 

 

一方、秋保内で軟禁状態にあった海兵たちは日本の危機などどこ吹く風で、それなりに自由を満喫していた。

 

そして、海兵隊のエリック・ロードは意外な人物が裏切ったことを、さも楽しそうにほくそ笑んでいた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

裏切り者は何も話そうとはせず沈黙を保ち、エリックは構わずメモだけを受け取った。

 

内容を確認したエリックはまたバカにしたように笑みを零し、徐に立ち上がって万華鏡を覗いた。

 

 

の存在を信じ、全ては神の御心に従えばいいと妄信しているエリック。

 

見ようによっては蛆虫が詰め込まれて蠢いているようにも見える、魅惑の万華鏡世界。

 

しかしエリックはそう思わず、ここから自分たちが信じる神の選択した世界が訪れると確信していた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

晴輝たちは再びパトロールに出て、程なく初見の保菌者に遭遇した。

 

その黒い二体が行方不明になったうちの誰かなのかは、最早判別しようがないほど人間の顔を失っていた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

感想

インフェクション110話111話でした。

晴輝も多少は無理してチャラく振舞っているように思えますが、おそらく3人ともそれを歓迎しないでしょうね。

何より、シンプルに変わりすぎて別人ですから。

そして、黒い保菌者という逆にシンプルな姿になった場合は相当なパワーアップをしているのがバトル漫画のお約束ですが、果たして・・・

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