
この愛は、異端21話最終回
ネタバレ感想
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重傷を負ったべリアルと結婚し、後は回復した彼を迎えて新婚生活を始めるだけだった。
しかし、一年過ぎても音沙汰もなく、徐々に不安が募っていくばかり。
そして、21歳のクリスマスイブも一人で過ごさなければならないと思ったその日、家に帰ると彼ではなくサタンが待っていたのだった。
最終回21話
サタンは、特に深刻そうな顔をしていない。
もっと早くに報告に来れれば良かったが、それもここに寄越せる適当な部下もいなかったし、自身もあの件の事後処理で忙しくしているうちに、一年経ってしまったのだと言い訳から始まった。
そんなことより、よしのはどうしてベリアルではなく、サタンがここにいて色々説明しているのか解せなかった。

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号
ベリアル本人が来ないということに、嫌な予感だけが膨らんでいく。
その嫌な予感を現実にするかのように、サタンは「すまん」と謝った。
何が済まないのか?
一年待たせたことなのか?

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号
何に対して謝ったのかはっきり言わないので、彼女は心の中でかき乱される。
しかし、何に謝ったのか訊こうにも訊けず、部屋に入ってからまだ一言も発せないでいた。
サタンはそんな彼女の戸惑いに気づいているのかいないのか、今度は詫びだといって封筒を一通渡してきた。
また何の詫びなのか分からない。

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号
身体中を震わせながら、どうにかそれを恭しい程に両手で受け取った。
するとサタンは、まだ何も具体的にここに来た理由を話していないのに、また忙しいのを理由に早々に姿を消してしまった。
そこで彼女は初めて、消え行くサタンを引きとめようとしてやっと喉が開いたが、もう手遅れだった。
手紙だけ一方的に渡され、一人取り残された。

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号
謝罪の言葉と詫びの手紙。
謝るからには、彼女に悲しみなり怒りなりを与えてしまうことをしたということ。
いや、したというより、悪い結果になってしまった。
手紙には、悪い結果になったベリアルのことが書いてあるとしか思えなかった。
見たら予感が実際のものになるかも知れない。
ベリアルに何かあったから、わざわざ手紙にして懇切丁寧に記されているのかも知れない。

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号
何が書いてあるのか見るのが怖くて仕方なかったが、見ないことには何も分からず、見るしかなかった。
果たして手紙には、都内の住所が書いているだけだった。
これもまた意味が分からなかった。
しかし、この住所に行くしか選択肢はなく、そこにどんな真実が待っているのか考えると怖さがぶり返してくるが、知りたくない気持ちと知りたい気持ちがない交ぜになりながら歩みを進めた。

著者名:森山絵凪 引用元:ヤングアニマル2018年14号