
姉なるもの3巻
ネタバレ感想
姉なるものの漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。
夏野菜の収穫中に、一緒にスイカ割りをしたり。
おじさんの病室に飾られていたひまわりが誰の手によるものなのか気になったり。
千夜は夕を本当の弟のように思って、自分が本物になれないことに切なくなったり。
そんな夏は、まだまだ終わりそうになかった・・・
姉なるもの3巻
夕食後のある夜のこと。
夕は涼しい今のうちに宿題を進めていたのだが、千夜は特にやることもなく手持ち無沙汰で、彼にかまって欲しくて後ろからたわわな胸を押し付けた。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
夕が何時までと時間を決めると、千夜もそれまで文字を書く練習をすることにし、夕のアドバイスに従って線や図形を書き、なかなかいい出来栄えにご満悦。
続けて図鑑を見ながら海の生き物を描いていくと、想像以上に楽しくて紙を絵でどんどん埋めていく。
夢中になっていたが、ふと気づけば、描いたはずの絵が紙から消えている。
魔力を注がれた絵は実体を持って絵から抜け出し、この世にはいないはずの生き物として暗がりで蠢いていたのだ。
千夜は仕方なく邪神の姿に戻り、夕に気づかれないよう素早く回収した。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
しかし・・・
千夜が文字を練習するようになったあの夜からしばらく、上達した千夜の文字で買い物メモを書き、二人でカレーの材料を買出しに出かけた。
その道すがら突風が吹き、千夜の日傘を吹き飛ばしてスカートを巻き上げ、黒い紐パンが露になった。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
土手を駆け下りて傘を追いかけるときもスカートがふわりと浮き、夕は後ろからも黒い下着と真っ白で陶器のようなお尻を見てしまった。
土手の下で千夜が四葉のクローバーを見つけると、それが幸運をもたらすものだと聞いて大喜び。
ならば夕の分も探し始めるが、幸運をもたらすと言われるレアなものだけあって、なかなか見つからない。
そろそろ買い物に行かなければならなくなったその時、千夜は力を使って一面のクローバーを四葉に変えてしまい、邪神の祝福を与えたのだった。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
でも夕は一つで十分だった。
千夜がそばに居てくれることが、何よりの幸せだったのだから・・・
おじさんの入院中の各種手続きで夕が病院にいる頃、激しい雨が降り出した。
留守番をしていた千夜は料理にも挑戦し、彼女なりに人間が食べれるレベルの一品を作り上げて帰りを待ち侘びていた。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
だが、急に降り出した雨に夕が傘を持って行ったかどうか気になって心配が募っていく。
どうしても落ち着けず、傘を手に迎えに出て、まずバス停に向かうが、そこでハタと気づいた。
降りるバス停も分からないし、病院の名前も知らないし、おじさんの名前も分からない。
そもそも、夕は今どこにいるのだろうか?
出会う前の夕がどんな生活をしていたのかも、なぜあの時泣いたのかも知らない。
知らないことばかりだと思うと、雨に濡れてもどうでもよくなった。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
寂しさと悲しさと不甲斐なさなど、負の感情が止め処なく湧き上がったその時、バスがやって来て夕が降りて来た。
千夜はまた傘を吹き飛ばされてしまったが、今回はもう追いかけなかった。
代わりに、びしょ濡れになってピタッと肌にワンピースが貼りついたまま、夕に抱きついた。

著者名:飯田ぽち 引用元:姉なるもの3巻
カタカタと震える姉の抱擁に、弟はお礼と安心させるための言葉をかけ、かかとを上げて抱きしめ返した。