
ゆらぎ荘の幽奈さん
126話127話ネタバレ感想
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天狐家の異界で記憶を取り戻した幽奈は覚醒し、幻流斎の姿になった。
パワーでは逢牙に敵わなくとも術で封じ込め、あっさりと勝利をゲット。
中身はほんわかした幽奈だったので逢牙の毒気も抜かれ、一緒に声の主と対面したのだったが・・・
126話
白髪眼鏡が黒幕だった。
ガランドウを作り出したのはこの男らしく、柔和な顔つきとは裏腹に幽奈たちに生贄になれという。
それもこれも、ガランドウを維持するための悪霊を補充する代わりに、3人を吸収させるつものようだ。
と言うことで、白髪眼鏡は禍々しい攻撃を3人に放ってきた。
その頃コガラシは、うららに協力してもらい東京に到着していた。
とは言え、幽奈たちは天狐家の異界にいて、うららにもそこまで彼を運べる手段がないし、そもそも今の疲弊した彼が行ったところで逢牙に返り討ちにされるのがオチだと思っていた。
そう指摘された彼は、首から提げている勾玉をグッと握り締めた。
一方幽奈たちは、あっさりと白髪眼鏡の攻撃に身動きを封じられてしまっていた。
後ろから絡み付いてくる触手は胸や股間に纏わりつき、結界がない逢牙はなすすべなく、幽奈もなぜか元の姿に戻ってしまっていた。
それも、幽奈の忌み名を知っているという白髪眼鏡の仕業だった。
黒衣機関が来ようが七代目八咫鋼が来ようが、別に構わないと余裕綽々の態度を崩さない。
ただ正面切って戦うつもりはなく、大分ボロくなっているらしいこの異界から引っ越すつもりのようだ。
結局逃げと引きこもりの一手に逢牙は皮肉を返しつつ、あんた誰?と訊いてみた。
すると白髪眼鏡は戯れな気分を起こし、天狐家の始祖、白叡だと打ち明けた。
黒衣の女によれば、始祖は千年以上を生きる不老不死だと言い伝えがあるそうな。
そして白叡は事も無げに、ガランドウも自分が作ったものだと白状した。
ではなぜ、天狐家の者も大量に殺された100年前の事件を起こしたのか?
すると白叡は作っただけで、けしかけたのは自分ではないという。
ガランドウを使って戦いを起こした者こそ、幻流斎だった。
だとしたら、幽奈が100年以上前から生きていたことになる。
その謎を黒衣の女は、おそらく幻流斎も白叡と同じく不老不死とは言わずとも、エルフのように長命の術を身に付けていたのではないかと推察した。
しかしそれは、白叡がきっぱり否定した。
幻流斎とはさっきも言った通り、白叡が創造した実験体であり、幽奈はガランドウ戦を起こした2体目とは別個の7体目の幻流斎だったのだ。
100年前の2体目は育児の仕方が悪過ぎてグレまくり、ガランドウの術を暴走させて未曾有の戦いを勃発させてしまったのだという。
その育児の失敗を教訓とした白叡は、3体目以降は天狐家に育児を任せ、時折親気取りで旅行等に連れて行く楽な役に落ち着いた。
だがいい子に育ったせいで当然、最低最悪のガランドウの術を覚えるのを嫌がり、今度は忌み名で無理やり従わせて術を覚えさせることになった。
やがて7体目になると、忌み名をも無効にする術を身につけガランドウの術を全く覚えさせられないまま短い生涯を終えたのだ。
その7体目が何かしらの未練を残して現世に留まっているのを知った白叡は、今までにないことの連続を見せてきた7体目にまた驚かされたのだった。
その未練が何なのか、また幻流斎の記憶を思い出せなくなった今の幽奈に訊いても分からないが、取り合えず幽奈とガランドウの霊波紋が一致した理由は分かった。
それよりも、稀代のマッドサイエンティストである白叡の目的は何なのか?
目的を訊かれた白叡は、ガランドウは術者を不老不死にする術だと明かしながら、大きな水晶体のようなものを出現させた。
だから白叡は不老不死なのだが、それを編み出した自分以外の術者も不老不死になれるよう改良中で、幻流斎で実験し続けているのだという。
そして術が完成した暁には、最愛の娘であり、幻流斎のベースにした天狐幻を復活させたい。
それが、白叡の歪んだ親心から生まれた目的だった。
言わば幽奈たちは幻のクローンだった。
幻は圧倒的な才能を持ちながら病魔に体を蝕まれ、死を待つだけの状態になってしまった。
その才能を開花させて娘といつまでも仲良く暮らしたいがため、不老不死にさせることを目的に100年以上もイカれた実験をし続けていたのだった。
幻流斎がいくら娘にそっくりでも、それはそれとして、人工物だという割り切りができるほどに根性も腐りきっていた。
全てを明かされた幽奈は、自分が感じた衝撃よりも、父親がトチ狂ったと知った時の娘の悲しみが想像できないのかと責めた。
そんなこと言われずとも、白叡は愛娘が優しい子だと知っているから他人に言われるまでもなかった。
だから、悲しむ原因になる記憶は封じればいいと言い返した。
そしてお喋りタイムが終わり、ガランドウが3人を取り込もうと動き出した。
最早絶体絶命。
真実が分かっただけでは意味がないのにと幽奈が思った直後、どうやってここに来れたのか、いつも絶妙なタイミングで現れるヒーロー、コガラシが駆けつけた。
彼は3人が取り込まれそうになっているのに気づき、躊躇いなくダイブして拳を握り締めた。
逢牙はすっかり弱くなってしまった弟子を止めようと叫ぶが、時既に遅し。
正義感で突っ走った彼までガランドウの生贄になるかと思われたその時、彼は師匠を亡くした時の戦いを彷彿とさせる圧倒的な一撃を繰り出したのだった。
127話
コガラシが異界に突入する数十分前。
彼は心配するうららに、霊力を回復する手段も異界に入る方法の当てもあると答えていた。
それは三年前の戦いで知り合った黒衣機関のおっさんを頼るというものだった。
そしておっさんの方から彼に会いに来てくれ、今回の不手際を処理するため協力と相談を持ちかけてきたのだった。
と言うことで彼はガランドウを一発で破壊し、幽奈たちを救い出したのだ。
そしていきなりガランドウが吹き飛んで爆発に巻き込まれた幽奈は流れ流され、彼の顔面に股間から突っ込んで止まった。
白叡は無言で二人のイチャイチャを見つめ、あからさまに不機嫌になり、葉札術で彼を石に変えようとした。
しかし、自由を取り戻した逢牙が防御はからっきしの弟子のために霊装結界を半分分け与え、弱点をカバーしてくれた。
白叡は彼の侵入も気づけなかった違和感に分が悪いと悟り、早々に逃走することにした。
だが、異界から脱出しようとしたのになぜか出られなかった。
それがなぜななのか、彼は知っていた。
日本、そして世界を陰ながら守っている誅魔忍と黒衣機関が総力を上げ、白叡を逃がさないために結界を張っていたのだ。
一人一人の霊力は御三家に比べれば微々たる物だが、雨がやがて大海となったように狭霧たちは自分たちのできることをやって力を結集させていた。
白叡は解せなかった。
幻流斎たちが侵入してきた後に現世との繋がりを遮断したはず。
自分の術を破れるのは幻流斎くらいのものだが、幽奈になっていたのであり得ないはず。
その時、戸惑う白叡に話しかけたのは、父親の凶行に心を痛めていた娘の幻だった。
幽奈が心配した通り、多くの犠牲の上に自分を生かそうとしている父親の行動を悲しみ、自分のクローンや頼れる人々を呼び集めたのだ。
そして幻の思いを汲んだ幽奈は幻流斎モードになり、気合を漲らせた。
彼はこれ以上白叡に凶行をさせないため、情に訴えかけようとした。
さっきパンツを見せつけながら幽奈が彼に突っ込んだ時、明らかに怒っていた。
逢牙も今思えば、ベラベラ喋ったのは幽奈を葬る決心がついていなかったんじゃないのかと思えた。
しかし白叡は認めず、幻流斎に彼らを消せと命じた。
忌み名で操られた幻流斎は彼と逢牙の結界を消失させ、躊躇わずに攻撃を仕掛けてきた。
彼は直接白叡を狙い、白叡は幻流斎に止めろと命じるが、既に忌み名の呪縛から抜け出そうとしていた彼女は命令に従わなかった。
白叡は操作を諦めて幻流斎モードを解いて幽奈に戻した。
そして、従わせられないなら消そうと考え、幻への愛を否定しないために、娘のクローンを消すのに躊躇わなかった。
殺意を持った一撃がまともに当たってしまった。
しかし、受け止めたのは幽奈をガランドウだと決め付けて申し訳なく思っていた逢牙だった。
正気を取り戻した幽奈は幻流斎モードに変わり、消滅しかけている逢牙をすぐに結界の中に封じ、完全消滅を食い止めた。
直後、黒衣の女が白叡の身動きを術で封じた。
しかし、圧倒的霊力差のある彼女の術ではすぐ打ち破られてしまう。
だから、今の500万程度の白叡なら彼でも十分に勝てると伝え、早く倒すよう促した。
すると白叡は小さなガランドウを出現させ、結界で閉じ込められて逃げられそうにない今の戦況を整理し始めた。
コガラシの霊力はおよそ5千万で、幽奈も操れなくなった。
ならばガチンコで戦うしかないと判断し、小さなガランドウに溜め込んだ霊力を吸収。
3億まで霊力を高めて霊装結界を纏い、黒衣の女の捕縛術も吹き飛ばした。
だが彼も、圧倒的に霊力を高める方法を残していた。
呼ばれた幽奈は彼に寄り添い、幽霊らしく彼に憑依した。
七代目を継いだ彼は師匠と似たような結界を纏い、最終決戦の準備を整えた。
感想
ゆらぎ荘の幽奈さんカラー126話127話でした。
長いガランドウ編の終わりが見えてきました。
もう完全にバトル漫画のノリですが、戦いはサクサクと進ませて欲しいですね。