
ダーリンインザフランキス
32話33話ネタバレ感想
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束の間の休息の間に、心境の変化があったコドモたち。
ココロがオトナたちの教えに疑問を抱き始めていた頃、グランクレバスに侵攻することが決まり、ナインズが戦線で暴れていた。
そして、都市の移動を阻むように新たな叫竜が現れたのだった。
32話
激しい雷雨が降っていた。
叫竜の存在を確認したハチはコドモたちに出撃命令を下し、その旨をAPE本部に報告していた。
ゼロツーに用意された新しいスーツは今までの赤色ではなく、13部隊に正式に入ったのを証明するような白で、ヒロがすぐさま指摘した。
でもゼロツーは、血のような赤い方が好きだったと言い放つ。
ヒロはびっくりしながらも、白も似合っているしイチゴたちとお揃いで仲間になった感じがしていいと褒めた。
するとゼロツーは苦笑いしながら、弱いイチゴたちと仲間になんてされたくないと吐き捨てた。
それが本気なのか照れ隠しなのか。
既に着替え終わっていたイチゴにも聞かれていたが、本人は大して怒らずに、13部隊になった以上、リーダーである自分の指示に従ってもらうと突きつけた。
それでもゼロツーは、右から左な感じで受け流す。
ヒロに想いを伝えたイチゴは彼だけの心配をし、さっさとフランクスに乗り込んで行く。
パートナーのゴローも苦笑いでヒロに目配せするが、彼は嫉妬に苦しみ始めているゴローの方が心配だった。
そして13部隊は、午前11時前に出撃した。
進路を塞いでいたのは葡萄のような形をしたデータにない叫竜だった。
イチゴはリーダーとして先頭を走り、仲間たちに指示を出した。
しかし、ゼロツーは完全に指示を無視してストレリチアを単身で突っ込ませていく。
ヒロがコントロールをもっと委ねるように言っても聞かず、考えるより先に動いて先手必勝で倒せばいいのだと言い返した。
そのまま突っ込み、得体の知れない叫竜をランスで突き刺しまくる。
しかし核は破壊できず、ダメージを受けた叫竜は上部の口を開いて叫びながらドロリとした粘液を吐き散らした。
アルジェンティアとクロロフィッツの2機も粘液を食らってしまったが、何か直接的なダメージがあるわけではなさそうで、とにかく気持ち悪いだけのようだった。
ストレリチアも同じで今のところ異常はなく、ゼロツーも特に気にしなかった。
粘液の特性も、叫竜が反撃もしてこず突っ立っているだけなのも考えず、ストレリチアは中心を貫いて核を突き刺し破壊した。
ゼロツーはドヤ顔でイチゴに実力を見せ付けた。
イチゴはもう怒るようなことはせず、ただ煙が噴出しているのを教えてあげた。
粘液はフランクスの素材に極めて近い分子構造の流体金属で、水も通さない隙間から入り込み、コックピット内にまで浸透していた。
粘液はフランクス自体は壊さず、パイロットのスーツだけを溶かす特性を備えており、四つん這いで無防備な女の子たちのスーツを溶かし始めた。
ストレリチアだけでなく、ミクが乗るアルジェンティアのコックピットにも入り込み、彼女のスーツを溶かし始めていた。
しかし、本人は気づかず、ゾロメは徐々に見えてくる柔肌を見つめていた。
それはクロロフィッツも例外ではなく、いつもクールにイチゴに視線を向けているイクノのスーツも溶かされていた。
だがミツルは、ゾロメのように遠慮なく凝視はしなかった。
その時、ミクの身体で集中を欠いたゾロメのせいで、アルジェンティアの動きが鈍くなった。
ミクはどうしたのかと思って呼びかけ、内部の映像を確認したことで、ようやく自分のスーツが溶かされていることに気づき、悲鳴を上げた。
その騒ぎでイクノも自分がとんでもない姿にされていることが分かり、ミツルに見るなと言うが、つっけんどんに見てないと言い返され、女としてのプライドも傷つけられた。
ヒロは自主的に視界を塞いで耐えていたが、ゼロツーは全く動揺していなかった。
この粘液こそ、例にない操縦者自身を狙った精神的攻撃だった。
フトシがジェニスタに被害が及ばなかったことを後悔した直後、上空に超巨大な葡萄状の叫竜が姿を現した。
ツルのようにだらりと垂れていた一本はストレリチアに狙いを絞って動いた。
すぐに反応したデルフィニウムが突き飛ばしてストレリチアは絡め取られずに済んだが、代わりにデルフィニウムが捕まり、あっという間に上空まで引き上げられてしまった。
粒粒の中にじわじわ沈んで行き、機体も縛られて身動きができない。
このまま叫竜の体内に飲み込まれたら助からないかも知れないと判断したイチゴは、ゴローだけを脱出ポッドに包み、外に射出して逃がした。
何も被害を受けていないジェニスタが地面に落ちる前にギリギリでキャッチし、ゴローは事無きを得た。
それを見届けたイチゴはフランクスとの接続を解き、リーダーとして最後まで気丈に振舞った。
デルフィニウムが完全に飲み込まれると、今度は雷雲のように電気を発生させ、仲間たちが何かする暇もなく大爆発を起こした。
戦闘開始から数十分後に叫竜は自爆し、あまりの巨大な爆発に13部隊は撤退。
デルフィニウムとイチゴの信号は、完全に消失してしまったのだった。
33話
ロッカーに戻ったゴローは髪飾りを見つめ、後悔に苛まれた。
リーダーの勤めだと言いながら最後に見せた顔は、強がっているようにしか見えなかった。
司令部のハチたちは爆心地の映像を確認し、自爆したように見えた叫竜がまだ健在していることを知った。
とは言え確かに爆発したことは事実で、デルフィニウムの反応は感知できないまま。
叫竜は相変わらず何をするでもなく都市に近づいてくるだけだが殲滅しないわけにはいかず、ハチはデルフィニウム無しでの作戦を組み立てようとし始めた。
その時、異議を唱える声が割り込んできた。
溶かされたスーツの代わりにバスタオルを巻いて現れたゼロツーはナナの注意に聞く耳持たず、つかつかとモニターに近づいていく。
オペレーターを強引にどかして席に座るも、ハチは咎めようとせず、ゼロツーのさせるがままに任せた。
操作するのもお手の物だと答えてゼロツーは、視力も良いと答えながら何をするつもりか説明し始めた。
その視力でもって叫竜の内部をつぶさに観察していたゼロツーは、体液の流れさえ確認していて、それをデータとして打ち込みシミュレーションでデルフィニウムが取り込まれた先を導き出すつもりだった。
そうすれば、デルフィニウムとコンタクトを取れるはずだという。
つまりゼロツーは、イチゴが死んだなどと考えていなかった。
フランクスの機体が無事なら、十分に生きている可能性はある。
辛そうなヒロを見ているのが嫌だと前置きしてから、ぶっきらぼうにイチゴには死んで欲しくないと思っている本音を明かしたのだった。
他の操縦者たちは責任の擦り付け合いと悲しみに囚われていた。
ミクはゾロメがエロに支配されてフランクスとの接続を切ってしまったせいだと責め、ぐうの音も出させない。
粘液の被害を受けずに残念がっていたフトシは争う二人をなだめようとするが、ゾロメは同じく何もできなかったデブは黙っておけと罵り返す。
それでキレたフトシが参戦し始めた後ろで、無力感に泣きくれていたイクノにミツルが追い討ちをかけようとしていた。
冷静さを保っていたミツルはお互いを自分を責める仲間たちを否定し、責めるべきは独断専行してストレリチアだと指摘した。
その頃責任を感じていたヒロは、打ちひしがれているゴローに謝っていた。
自分勝手に戦った自分たちのせいだと自覚していたヒロは、取り込まれるべきは自分たちだと言うが、ゴローはイチゴの選択を尊重してそれ以上言わせなかった。
ヒロも夜の浜辺で見せた責任感が強いイチゴの無理した笑顔を思い出した。
その時、ゴローが何かを持っているのに気づいた。
それは、イチゴがつけている髪飾りと同じ物だった。
ただし、イチゴのものではなく、あげようとして結局あげられなかったままのものだという。
もうイチゴが好きになっていた小さい頃、彼女の前髪が目にかかるほど長くなってきた時があった。
本人は頓着せずに、年に一度、パパからもらえるプレゼントを何にするかに思いを馳せていた。
だからゴローは、イチゴのために髪飾りをお願いしようと決めた。
パパにお願いし、無事に髪飾りが届けられ、喜び勇んでイチゴに渡そうと駆け出した。
しかし、同じことを考えていたヒロが先にイチゴの髪をまとめていたのだった。
初めて知ったヒロは驚き、どうして言わないのかと恋敗れた親友に配慮のない質問を投げかけた。
ゴローはイチゴを幸せにできるのはヒロだけで、それならそれでイチゴが幸せならいいと言い返した。
しかし、今は嫉妬よりもイチゴに助けられたことが悔しくて堪らなくなっていた。
その時、ゼロツーから電話がかかってきた。
ヒロはそれどころじゃないと手早く話しを終わらせようとするが、ゼロツーの用件こそ今一番大切なことだった。
圧倒的視力で体液の流れをデータ化したことにより、デルフィニウムを叫竜の体内から見つけ出すことに成功したのだ。
叫竜の奥深くで胎児のように膝を抱えていたデルフィニウム。
コンタクトに成功したゼロツーは一言目から皮肉を混ぜた。
イチゴが声でゼロツーだと分かると、またそれにも皮肉を返す。
するとイチゴもいつものやり取りと同じく遠慮ない言葉を返したが、今までと同じ威勢の良さは出せなかった。
感想
ダーリンインザフランキス32話33話でした。
確かアニメでは、イチゴは取り込まれただけで爆発とかはなかったはずだと思います。
これは漫画オリジナルの展開みたいなので、ここからどんどんオリジナリティを出していってもらいたいと思いますね。