
終末のハーレム修正前54話
ネタバレ感想
終末のハーレム修正前の漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。
失態を犯したポープは全裸で全裸のクロエに鞭打たれ、涙も他の体液も漏らした。
カレンは火野ガールズの入浴シーンを翔太に見せて興奮させ、とんでもないヤリチンを作り上げようとしていた。
そして怜人は、ついに絵理沙と再会を果たしたのだが・・・
54話前編
日本の都市の煌々とした明るさとは違う、提灯から漏れるオレンジ色が二人を照らし出していた。
上には絵理沙。
下には怜人。
視線が交錯し、二人とも悩ましげに眉尻を下げた。
お互いの名前を呼んでから、もう一度歩き出す。
手を伸ばせば触れる距離まで近づいたのは階段の途中で、絵理沙から病気が治って良かったと明るく切り出した。
しかし、言い終わる前に我慢し切れなかった彼が強く抱き寄せた。
コールドスリープする前もついぞできなかった、愛しさを伝えるハグ。
殺されるかも知れなかった危機も乗り越え、絵理沙そっくりの美来に惹かれ始めた今になっても、やはり童貞を捧げると誓った絵理沙の顔を見て、彼の想いは溢れ出したのだった。

著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+
彼の気持ちがひしひしと伝わってきた絵理沙はしかし、嬉しくて涙を我慢しているような、それとも気持ちに応えられない歯痒さを感じているような表情をした。
だからか、抱きしめ返すことなく彼の腕を押して身体を離し、不器用な笑顔で話を戻した。
彼は絵理沙の態度の違和感に気づいたが、とにかく今は話したいこと、訊きたいことが五万とある。
何か言葉を搾り出そうとしたが、観光気分のまひるに追いつかれて二人きりの時間は終わりを告げた。
まひるを見た絵理沙の表情は、今度こそ再会を喜ぶ心の底からの笑顔になった。
幼馴染みと妹の笑顔ではしゃぐ姿を見せられた彼も、積もる話は後でもいいかと思えた。
そんな仲良し3人の思いを汲んでくれたショートカットは、台湾らしい場所でゆっくり話そうと言ってくれる。
連れて行かれたのは、まさに台湾の雰囲気たっぷりのお茶屋だった。
ただ彼は、まひると朱音と翠を観光に行かせたのが心配でならない。
ただ絵理沙によれば、台湾はUWの影響が弱いので大丈夫だという。
マリアも彼の心配を解消しようと、圧倒的戦闘力を誇る翠がいれば安心だと付け加えた。
ショートカットは3人のストレス緩和のためだとも思っていて、確かに3人はまるで3姉妹のように仲睦まじく笑顔で観光していた。
それならと納得した彼は、本題に入ってくれるよう促した。
3人を外に行かせてこの4人だけにしたのは、ただ茶をしばくためだけじゃないことは十分分かっていた。
シリアスモードに入った彼は、イザナミに対して今後の計画を訊ねた。
イザナミは一枚岩ではないという。
世界を牛耳ろうとするUWへの反発心が根底にあるのは確かだが、これからの世界をどうして行くかという点について、相容れない隔たりが生じていたのだ。
ナンバー4の元上司、出芽が率いる一派は子作りして産んで育ててまた子作りしてを中心にした、原始的な性と食と住だけを満たせばいいと考えているワイルド嗜好だった。
もちろん、今のところ性欲を満たしてくれる男はナンバー4の善しかいないので、彼の自由を奪って女たちで平等に子種を搾り取る蛮族形態を取っていた。

著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+
マリアは嬉しくないハーレムを想像し、青ざめた。
彼は、技術長官に犯されかけた拘束メイティングを思い出さずにはいられなかった。
片や、絵理沙たちの一派は、そんな蛮族暮らしに賛成できない考えを持っていた。
どんな世界を目指しているかを明かす前に、ショートカットは今度は香港に共に行って反UW勢力との合流をして欲しいと言い出した。
その香港ヤンチャ説は、マリアも知らない話ではなかった。
香港にいる実力者なるバトル漫画っぽい人物に彼を会わせ、ナンバーズを全員回収する作戦を練るのが目下の目的のようだった。
その後は慌しくもヨーロッパに向かう予定だという。
台湾、香港とアジアの観光地を巡った後にヨーロッパ。
当然彼は、ヨーロッパくんだりまで連れて行かなければならない理由を訊ねた。
ここに来て、絵理沙は自分たち一派の方針を明かした。
ヨーロッパのどこかは情報漏洩防止のために今はまだ秘密だが、アメリカに勝るとも劣らないMKウイルス研究施設があるという。
そこで怜人に協力してもらい、特効薬を作って世界をかつての姿に戻すのがイザナミ絵理沙一派が目指す世界だった。

著者名:宵野コタロー 引用元:少年ジャンプ+