
化物語4巻
ネタバレ感想
化物語の漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、ネタバレ、感想、あらすじ、エロ画像、結末、無料で読む方法を紹介。
住宅街のど真ん中で出会った八九寺真宵という、迷子の女子小学生。
暦はドス黒い欲望を抱きながらも蝸牛の怪異に囚われたいたいけな少女を我が家に送り届けてやりたいと思い、使命感を燃やし始めるが…
化物語4巻
蝸牛の怪異をなんとか解決した暦だったがしかし、大切な母の日をむにゃむにゃにしたことで妹たちの怒りをこれでもかと買い、文字通りボディプレスで叩き起こされた。
その後は、見事な土下座を披露してひたすらに謝り、来年の予定を押さえられたことでどうにか許しを得たのだった。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
それから2週間後。
暦が軽快に自転車で疾走しているところに、絶妙な呂律の回らなさで名前を噛んで呼んでくれた八九寺が現れた。
暦が軽快なツッコミを入れるもどうもそわそわして落ち着きがない八九寺は何を隠そう、成仏には至らずも、地縛霊から浮遊霊にランクアップしたのだと、なんとも可愛い敬礼で報告してくれた。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
浮遊霊と地縛霊の間に何が入るのかは分からない。
聞くつもりもない。
ともあれ、八九寺が幸せそうなら其れで良しとし、暦は卒業に危険信号が灯っている今、戦場ヶ原の家へ勉強会に行くところなのだと白状した。
八九寺から見れば、二人の関係は恋愛契約、または恋愛取引と言うしかない。
そんな打算だらけの言葉で関係性を呼称した挙句、いつまでもJSな八九寺は、高校生の恋愛など乳繰り合うのが目的だろうと指摘し、エロいことを期待していないわけではない暦を見送ったのだった。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
そして八九寺と別れて程なく、暦は左腕がモサモサの通り魔にいきなり襲われてしまうのだった。
ワンパンで自転車は大破させられた。
タイヤもホイールもチェーンもへし曲がり折れ曲がり、小さな部品が宙を舞い暦も宙を舞ったが、直撃はどうにか避けていた。
この春にいくつか遭遇した、日常ならざる怪異たち。
この左腕モサモサの何者かも、その類だと思い至るに時間はかからなかった。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
ここは入り組んだ路地。
数mを目にも止まらぬ速さで移動して、とてつもない破壊力のワンパンを繰り出してくるパワーとスピードを兼ね備えた相手に逃げ切れないと悟った暦はそれでも隙を見て逃げようとするが、室外機の破片の散弾に逃走を阻まれてしまう。
怪異は理に基づいて襲う相手を決める。
暦は今日出会った人物を思い出し、一人、友好的なのかどうか何とも言い難い後輩の神原駿河を思い出した。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
バスケ部エースで人気者の神原はここ最近、暦をストーキングしていたのだ。
神原は進学校で大して強くもなかったバスケ部をたった一人の圧倒的身体能力とセンスで全国クラスにのし上げた功績に加え、明るく闊達なキャラで一躍スターになった。
そんな神原と苔が生えたところが似合う暦とは何の接点もなかったはずだが、あわやキスしてしまいそうになった距離感で旧知の仲のようにいきなり初対面の挨拶をぶっこんできたのは彼女の方からだった。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
豊富な知識に壁を作らない距離感の近さに、暦はウザったく思う気持ちをそれなりに開放していたが、ふと戦場ヶ原の話題が出ると、彼はすぐ違和感に気づいた。
成績がいい有名人と言えば、いわずもがなナンバー1は羽川翼。
なのに神原が真っ先に挙げたのは戦場ヶ原。
暦はそこで羽川から聞き及んでいた、中学時代の戦場ヶ原と神原の関係性がかなり親しかったことを思い出した。
つまり、神原はちょこざいな演技をしてまで暦に近づいてきたのだ。
図書室で勉強中でも、いそいそと近づいて豊富な知識を駆使して褒めそやしてくる神原に疲れていた暦がようやく解放されたところで、おすすめ参考書が書かれた羽川メモがないことに気づき慌てたその時、それを書いた本人がたわわな胸を揺らして拾ってくれた。
羽川も暦が神原に付きまとわれ始めていることを知っていたが、単にギャルゲーみたいに好かれているのだろうとからかうだけ。
とは言え、自分が暦の攻略対象に入らないよう、スカートの中が見えそうな体勢で事前に辞退を申し入れてくる周到さはさすがだった。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
GW。
捨て猫、もとい白猫の怪異。
それは巨乳を振り乱して夜空を駆ける羽川。
その時のことを思い出した暦が身震いしているのにも構わず、羽川は神原の話題から彼の恋愛事情までからかってやろうとプルンとした唇まで突き出してくるので、彼は冷静にツッコんだ。

著者名:大暮維人 引用元:化物語4巻
そんなこんなで殊更神原と自分の違いや忌避する理由に考えを巡らせた暦は、最も難易度の高い女の子と恋愛契約を結んでいるので、脳天のアホ毛をピン立ちさせるだけで手一杯だった。