
ゴブリンスレイヤーブランニューデイ
7話8話ネタバレ感想
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森の中に現れた巨大な塔。
悪魔かガーゴイルか、依頼の最中に空高く持ち上げられた女僧侶は成すすべなく、地面に叩きつけられて無残な最期を遂げた。
その塔攻略に白羽の矢を立てられたのは重戦士であり、戦力を整えるために彼が選んだのは槍使いとゴブリンスレイヤーだった。
7話
魔神王を倒した白金等級の冒険者は、勇者と呼ばれていた。
その勇ましさと圧倒的な実力から筋骨隆々な大男か、天賦の才と努力でそこまで上り詰めた超絶イケメンにも思えるが、勇者はとても強くは見えないどこにでもいそうな美少女だった。
そんな勇者は朝から姦しく、目覚めもすこぶる良かった。
パッと目を覚ますと布団を蹴り上げ、手も足も伸ばして起きながら体を解す。
次の瞬間には可愛らしい寝間着も脱ぎ捨て、もっと可愛らしいリボン付きのブラと紐パン姿になり、通常時の高いテンションになった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
着替えを済ませると床を踏み鳴らしながら騒々しく駆け抜け、ホールの吹き抜けに出る廊下から一階にいる冒険者たち全員に向けて、朝の挨拶を一言。
天真爛漫な勇者の行動の規格外さはまだ続き、挨拶しながら跳び箱を飛ぶかのように柵を飛び越えた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
着地は100点満点。
もういつものことなのか、誰も勇者の騒がしい登場に何も言わず、仲間以外に声をかけるものもいない。
相変わらずの登場もそうだが、一晩で回復するはずのない勇者が何事もなく起きて来たことに、剣聖は見た目通り過ぎて驚いていた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
ただ勇者自身は、特別な事とも思っていなくて、あっけらかんとしている。
勇者が勇者足り得るのは天から授けられた唯一無二の天真爛漫さなのかも知れなかった。
スッとパンを掴んでバターをたっぷり塗り、見た目通りのおいしさに満面の笑みを零したかと思うと、給仕に腸詰と炒り卵を注文し、パンとバターも追加で頼んだ。
そこで勇者は賢者がいないことに気づき、剣聖は昨夜が遅かったせいだと答えた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
昨日の戦いは、数と相性の悪さが厄介だった。
ネクロマンサーが操る屍人の軍勢はとにかく数が多く、それだけでも厄介なのに勇者のパーティーには解呪ができる人材がいなかった。
勇者は願わくば、地平線の先まで一閃できたらいいのにと言い出すが、もしかしたらできそうなので、剣聖は想像もできない危険さを冷静にしないよう忠告した。
そう言われて足をブラブラさせて残念がる様子は、年相応の少女でしかなかった。
その直後、勇者は今朝見た変な夢のことを思い出した。
女神がある街に行けと促す、意味がよく分からない夢。
そう話した直後、やっと起きて来た賢者がゆっくり階段を下りながら啓示だと指摘した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
席に着いた賢者はパンを口に運んだりする前に、夢の街がどんなところだったのか訊ねた。
勇者は身振り手張りをつけながらお祭りの最中でふわふわ光が浮かんでいて、嵐か巨人か、とにかくでかい何かが渦巻いていたと説明する。
およそどこか分かりそうもない情報だったが、賢者にかかれば特定の街が導き出された。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
空中にひび割れを作った賢者は中に手を突っ込み、地図を取り出した。
それをテーブルに広げて大陸の中の一点を指し示し、勇者がお告げを受けた次の場所を伝えた。
やるべきことを与えられた勇者が元気いっぱいヤル気を漲らせたところで、注文の品がやって来た。
まとめ役の剣聖。
クール過ぎる賢者。
他に代えが利かない冒険者ナンバー1の勇者。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年2号
そんな癖が強い面々が揃ったパーティーは次に向かう先で、徐々に名を広めつつある彼と出会うかも知れなかった。