
インフェクション
132話133話ネタバレ感想
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部下たちに慕われていると知った小早川は、偽螢との間に揺れ動いた。
しかし、電話口で聞いた愛の言葉を信用してしまい、大量虐殺を決行し、結局罪の意識に苛まれ、利用された挙句に無残な最期を遂げた。
果たして、蓮華は愛しい神城と再会できるのか?
132話
国会が爆破される前日、晴輝部隊は体育館で神城の指導を受けつつ、各々のグループで話を詰めていた。
神城がふと話し込んでいる晴輝と淀川に気づいて話しかけると、淀川は彼にリーダー論的なものをレクチャーしていたのだという。
彼はちょうどいい機会に、どうして神城が消防士を選んだのか訊ねた。
相変わらず傲岸不遜な神城は、例えプロスポーツの世界でも自分と比べれば相手は幼稚園児みたいなものだと答え、そんな世界で頂点を取っても仕方ないからだという。
だが淀川はその回答ではなく、本当の気持ちを答えてやれと促した。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
神城にとっては彼が一番明かしたくない相手だったが、淀川に言われては無下にできずに諦めた。
生まれながらに強く、弱者を守る考えが染みついていた神城は、あの大震災の日に衝撃的な光景を見て内面を揺さぶられていた。
自慢の体力を活かして助けられるだけ助けて避難を進めた神城が、車に乗せた人たちに早く行けと指示したその時、土手を超えんとばかりに津波が押し寄せてきた。
神城は土手の道を走って津波側に行こうとする命知らずな少年を見かけ、慌てて追いかけた。
土手の反対側はもう濁流が蠢いていて、少年はまさに命を懸けて民家の屋根に取り残されている人を助けようとしていた。
自分が死んでもおかしくない状況で濁流に飛び込み、屋根に辿り着き、泣きじゃくる少女を助けようとした少年。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
最終的に神城が手を貸したものの、弱者が弱者を守ろうとする姿勢に衝撃を受け、人を守るとはこういうことだと教えられた気がした神城は、消防士を志したのだという。
もちろん、その時の少年が晴輝だったから言いたくなかったのだが、助けられた少年は神城の顔を覚えておらず、無邪気にその後再会できたのかと訊いてくる。
だから神城は目を逸らして肯定し、全てを知っている淀川をニヤつかせた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
そして今、保菌者騒動という未曽有の人災の渦中にいる。
神城またまた、自分の無力感をひしひしと感じていたのだった。
時は現在に戻り、小早川に集められた面々はテレビニュースを噛り付くように観ていて、台の下にあるタンクの違和感にはまるで気づかなかった。
愛を選んだ小早川がスイッチを押したと同時にタンクの噴出口から毒ガスが飛び出し、自衛隊員たちに襲いかかった。
だが神城は瞬時に動き、圧倒的な跳躍力で天井に張り付いた。
室内の様子は濁った毒ガスに覆われて視界がかなり悪くなり、何がどうなってこうなったのか詳しい状況把握できない。
ただ、隊員たちは咳をしてむせ返っていた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット
次第に天井まで押し寄せてきたガスに触れてはマズいと思った神城は、照明を使って振り子になり、一飛びでガラスを破壊しながら外に脱出した。
何とか毒ガスの影響を受けずに済んだ神城は、急いでどこかへ行こうとする小早川を目撃し、彼女が裏切ってハメたのだと感づいた。

著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット