
当て屋の椿3巻
ネタバレ感想
当て屋の椿のエログロ画像、ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
尼寺に潜む怪物とは?
男と関係したことのない笹百合が身籠ったと聞き、椿は尼寺に入り込んだ。
紫苑という院主候補の美人僧と仏の子を身籠ったと噂される笹百合との、女同士のまぐわい。
そして、般若の面から感じる突き刺すような視線の正体は…
尼寺に潜む怪物
一夜で雪が降り積もる山中にある尼寺。
椿が入り込んで程なく訪れた寒い夜が明けると、虫をちぎるように殺された院主黄梅の惨殺死体が発見された。
とても華奢な女の犯行には見えないが、タイミング悪く寺の新顔になった椿は秘密裏に牢に閉じ込められてしまうのだった。
見張り役の笹百合によれば、黄梅は院主代行のようなもので、本来は将軍家の血を引く紫苑が成長するまでの役目なのだという。
次期院主の紫苑。
彼女は椿が般若の秘密を知っているのもお見通しで、冷えた彼女の手を舐めて煽った。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
同じ山にある僧寺にも黄梅変死の一方が届き、不穏な空気が流れていた。
ただ誰も婆の黄梅の死など悲しまず、縷紅という僧は僧寺の次期院主に目される連翹が笹百合を孕ませたに違いないと思い込み、どす黒い野心を燃え上がらせた。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
その頃、鳳仙と竜胆が椿のことや笹百合の腹の子の父のことで言い争っていると、以前鳳仙が春画に描いた胡蝶が竜胆の店を訪ねてきた。
そして鳳仙の顔を見るや否や接吻し、身籠ったと打ち明けた。
もちろん数日前に会っただけの鳳仙の子ではなく、とある旦那の子を授かり、身請けされるのだ。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
それも全て、鳳仙が手本にしたことで評判が上がり、トントン拍子に話が進んだかららしく、胡蝶は特に何もしていない鳳仙にも感謝し、幸せを噛みしめた。
感謝された鳳仙も、堕胎せずに済んだ竜胆も幸せをおすそ分けしてもらい、笑顔が零れた。
しかしその帰り、胡蝶が堕胎薬を持っていると思い込んだ僧が薬を奪おうと襲い、錯乱して殺す必要のない彼女を刺し殺し、母子共々幸せの絶頂から地獄に突き落としたのだった。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
お腹だけは守り、胸を貫かれていた胡蝶の亡骸に雪が降り積もっていく。
さっきまで笑っていた胡蝶の最期の姿に、鳳仙は怒りがこみ上げた。
一方、笹百合に頼んで寺史を読み漁った椿は、院主しか知らぬというこの地下牢と、赤子の時に武家から出家された紫苑の生い立ちを照らし合わせ、おぞましき真実を導き出していた。
黄梅が死に尼寺の院主になった紫苑は僧寺に赴いていた。
そして相対した僧寺院主の華鬘は紫苑と顔を合わせて直後に悟り、体調を崩して臥せり始めた。
代わりに紫苑を見送ろうとした縷紅は二人きりのこの時を逃さず、彼女に自分の子種を注いで孕ませ、笹百合の立場を無くそうと生臭坊主の本性を現した。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
しかし、どこか体調が悪そうな紫苑の真実を知って腰が引け、長く艶やかな黒髪に首を絡め取られてしまう。
女子とは思えぬ圧倒的な力で首をねじり切られ、縷紅は生臭い人生のまま終わりにされた。
縷紅殺害で僧寺が騒然とする中、一旦ひと気のないところに身を隠した紫苑が一息つく暇もなく、そこには牢から悠々と抜け出した椿が待ち構えていた。
華鬘は殺していないという紫苑は、ご本尊の細い手では誰も救えないと思っていたが、ここに来て華鬘のごつく太い指を頭に感じ、考えを改めようとしたところだった。
椿はその思いを、ずっと尼寺にいて女の細い指しか知らなかったから仕方ないことだと理解を示した。
紫苑のことを知っているようで、その実、名前も知らない椿。
紫苑として僧寺に赴き縷紅を殺したのは、醜草という紫苑そっくりの男だった。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
語られる醜草がこの世に産まれ落とされてからの地獄。
畜生腹と忌み嫌われる間引きの風習。
乳が垂れ下がり、体中も皺々の婆に咥えられ挿入するおぞましさ。
その後で見る、雪のように白く滑らかな肌の女同士のまぐわいの淫靡さ。

著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿3巻
醜草と紫苑。
笹百合の腹の子の父親。
燃え盛る炎。
果たして、尼寺に潜む怪物とは…