
ゴブリンスレイヤー外伝
24話25話ネタバレ感想
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ゴブリンの巣で見つけた指輪の効果を知るため、鑑定できる者を魔女から教えてもらったゴブリンスレイヤー。
初めて訪れる小川の傍の小屋に住んでいたのは、書物に埋もれた生活をしているアークメイジだった。
24話
山の稜線から太陽が顔を出した頃、牛飼娘はダイニングのテーブルに突っ伏していつの間にか眠っていた自分に気づいた。
横顔に朝日が当たっている温かさと同時に、背中に毛布が掛けられているのも気づいて、伯父さんがしてくれたのかと思った直後、黒い人影が見えて悲鳴が出そうになった。
しかしそれは、いつの間にか帰って来ていたゴブリンスレイヤーだった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
ホッと一息ついた牛飼娘は家の中でくらい鎧を脱いだらどうかと言うが、彼はお金が入った袋を置きながら油断はできないと頑固な一面を見せる。
すっかり目が覚めた牛飼娘は朝ご飯を用意しようと立ち上がるが、彼はすぐにゴブリン退治に出かけるからいらんと言い返し、にべもない。
彼の分もちゃんと準備していた牛飼娘は悲し気に眉を下げるがそれを言わず、全然休まずにまた出かけること、部屋の掃除やシーツを洗ったことを伝えるが、彼はやはり「そうか」と一言返すだけでさっさと出かけてしまった。
またぽつねんと残された牛飼娘はテーブルをポコポコ叩き、ままならない彼とのやり取りに苛立ちをぶつけた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
子供のままではない彼に合わせ、少しずつでも頑張っていこうと思ってもやはりうまくいかない現実。
そもそも彼は、牧場にいることがほとんどない。
どうしようもなく溜息を吐いたその時、伯父さんも起きてきて、陰気な溜息とこんなところで寝ていると風邪を引くと注意してきた。
それは分かっていても、牛飼娘は彼の帰りがすぐ分かるように待っていたので仕方ないことだった。
気を取り直して牛飼娘が朝ご飯の用意をしに立ち上がると、伯父さんが彼が置いていった袋に気づいたので、彼女は帰るなりすぐ出かけて行ったことを苦笑いしながら伝えた。
そして袋にはかなりの額の硬貨が入っていて、牛飼娘は思わず声を上げた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
伯父さんでも冒険者がどれほど忙しいものなのかはよく知らず、牛飼娘はならば時間をかけてゆっくり知っていくしかないのかも知れないと思えた。
その矢先、これだけ牧場に居つかないのは恋人ができたのかも知れないと伯父さんが言い出したので、牛飼娘はまさかの可能性に飛び上がって反応してしまった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
伯父さんも訝しむほど反応した牛飼娘は体も表情も言葉も強張りながら、錆びついた機械のようにぎこちなく振り向き、青ざめた顔を見せる。
そして、そうであって欲しくないという願いを込めて、恋人はさすがにいないだろうと言い返した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
伯父さんはその意見を素直に受け取り、恋人ができたならもっと見た目に気を遣うだろうと推理し、牛飼娘に笑顔を取り戻させた。
だが、姪を我が子のように憂いながらもデリカシーが足りない中年男は、恋人でないなら娼婦にハマっているのか知れないと続けた。
彼と性的な部分を繋げて見ていなかった牛飼娘は、生々しい可能性を示されて羞恥と怒りがこみ上げ、生娘らしい潔癖さで伯父さんを罵り、朝ご飯の用意を投げ出した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ヤングガンガン2019年10号
牛飼娘の激情に際して、やっと姪も年頃になっていることを理解した伯父は、それと同時に彼女の幼馴染みの冒険者も同じ年頃なのだと思い至った。
幼い姪と無邪気に遊んでいた頃の少年が生きていて、冒険者になり、彼女が何かと気にかけて好意を抱いているらしいのに文句はない。
とは言え、ゴブリンスレイヤーという二つ名が知れ渡り始めている男の傍にいることで、姪に何か起こらないかと心配でならなかった。
しかし、そうして父親を気取ってしまうことも、妹夫婦への申し訳なさに苛まれる伯父だった。