
ギガント32話33話34話
ネタバレ感想
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自衛隊の活躍により巨大ロボとあっちこっちに出現した巨人も返り討ちに。
処理するのも難しい巨人の死体が放置されている異様な光景にも何も思わず、零を乗せた電車が動き出してしばらく、今度は頭が昆虫型の超巨大破壊神が降臨したのだった。
32話
クワガタ、カブト、もう一体は前後に角が突き出た馴染みのない何か。
高層ビルよりはるかにでかい破壊神3体が東京の街を悠々と闊歩し始めると、大地震かのように地面が揺れた。
駅構内にいた美少女JK二人は地響きが聞こえるほどの震動に驚き、地震にしてはおかしいと思い、外に出た。
かなり遠くにいても十分に巨大に見える破壊神一体を目撃したが、非現実過ぎてまだ大して危機感を持っていなかった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年10号
ただ歩くだけで地面を破壊し、車を吹き飛ばし、電線を引きちぎっていくデカすぎる一歩。
人々もその一歩でふわっと浮いた。
JK二人は一目散に構内に引き返したが、どっちに行けば安全かなんて分かるわけがなくプチパニックに陥り、お母さんお母さんと叫び、マジで死ぬかも知れない状況にどんどん焦りが募っていく。
屋根があるここに留まった方がいいのか。
しかし足音は近づいているように聞こえる。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年10号
一先ず黒髪が茶髪の腕を引いてもっと奥の方に走り出した直後、彼女たちの前の前に破壊神の足が突き破ったのか、天井に穴が開いて瓦礫やなんやかんやが雪崩のように落ちてきた。
二人はまた一目散に引き返し、絶叫しながら外に飛び出した。
破壊神がビルを破壊しているせいで、大小様々なコンクリート片が降り注いでいた。
彼女たちの前の前まで迫っていた一体の破壊神。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年10号
ビルを跨ぐ何気ない一歩は二人のほんの数十m前に踏み下ろされ、一瞬ふわっと浮いた。
手近なビルをしばき回している破壊神。
際限なく降り注いでくるコンクリートの雨。
二人はとにかく前にだけ全速力で走り続け、瓦礫が降り注いでくる衝撃や地を揺らす破壊神の一歩によろめきながらもとにかく走った。
東京に住んでいるだけで、理不尽に殺されるかも知れない訳の分からない仕打ち。
死が目の前に迫っている状況で茶髪が縋るのは、自分を産んでくれた母親。
黒髪はただ死を恐れ、死なないように死にたくないと願いまくった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年10号
お母さんと死にたくないの連呼。
この言葉が二人の運命を分けたのか、全くそこに何の意思も介在していなかったのかは分からない。
一つだけはっきりしたのは、母親に助けを求めた茶髪は道半ばで瓦礫の直撃を受け、無残に一生を終えさせられたのだった。
足を止めて振り返った黒髪は、友達があっけなく倒れて血塗れになっている姿に声も出なかった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年10号