サタノファニ

サタノファニ95話96話97話
ネタバレ感想

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姉妹二人だけでクルーザーを奪い脱獄する計画は、同じメデューサ仲間に阻まれてしまった。

友情を感じていた千歌は軽いおしおきだけで許し、共に羽黒に戻るクルーザーに乗り込ませ、なぜ脱獄を企てたのか訊ねた…

 

95話

実は一番友情を感じていたかも知れない霧子が促した。

 

どうして脱獄したのかを。

 

脱獄が成功しても警察や羽黒に追われ続け、安寧など手に入らない。

行く当てなどないはずだと霧子が決めつけると、瀬里は否定した。

 

 

当初からの目的地だった名古屋港に朝までに着けば、そこでチケットとパスポートをもらえ、海外で別人として暮らせる準備ができていたんだと言い返した。

 

まだ愛してくれる家族が、外国籍を買って助けてくれようとしてくれる父親がいるんだと打ち明けた。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

感情が高ぶった瀬里があんたたちとは違うと言い放つと、そこで霧子は聞いていられなくなり、瀬里の胸倉を掴んで無理やり立たせた。

 

しかし怒りは怒りでも、そんな大事なことを秘密にしていたことに対する怒りだった。

 

 

とても仲が良いとは言えなかった羽黒での共同生活だったが、霧子なりに友情を感じて育んでいたつもりだった。

 

だから、まともな世界に戻れるならいくらでも手助けするつもりだった。

 

しかし、今更熱い友情を示されても、端から瀬里が打ち明けられるはずもなかった。

 

海外で平穏に暮らせる権利は二人分しかない。

 

瀬里もまた、自分たちだけが幸せになることに対して罪悪感を感じていた。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

その考えに思い至らなかった霧子は言葉を無くし、手から力を緩めた。

 

 

真希がまた涙を滲ませ瀬里を庇おうとすれば、姉は羽黒でいつ誰かを殺すか殺されるかも分からない生活に耐えきれなくなったからだと搾り出し、妹を庇った。

 

そしてまた真希の号泣が狭い船内に響き渡った。

 

 

その泣き声にメデューサたちは誰も文句を言わなかったが、いつの間にか目を覚ましていた女医がくだらないと吐き捨てながら起き出した。

 

痛む頬に構わずわざわざ彼女たちの前まで来た女医は、どこに逃げようが人殺しである事実は変わらないと突きつけた。

 

自分たちを殺人鬼に仕立て上げた張本人に言われるまでもないことを指摘され、霧子が最初に沸点に達して掴みかかったが、サッと吾妻が間に入って不意打ちを食らわせた件を少しでも和らげようとする。

 

そんなことに関係なく、女医は煽るためなのか、いくら恨んでくれてもいいが、実際に殺人を犯したのは自分たちだと執拗に突きつける。

 

それぞれがマーダーモデルに合わせ、快楽殺人に手を染めた瞬間を思い出せとばかりに、犯行の手口を言葉にしていく。

 

目を抉り出した感触、首を絞められ変色していく顔、銃で撃ち殺し刀で切り刻んだ肉の感触、悶え苦しみ、助けを求められても構わずに殺した事実。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

それが何よりも罪深いのだという。

 

 

そして実験失敗が確定した堂島姉妹を追い込むため、特に二人の犯行は凶悪で、マーダーモデルよりも手口の残酷さと殺害人数は超えていると指摘した。

 

そこまで黙って聞いていた千歌は分かったと答えて、女医の話に理解を示した。

 

 

と思わせておいて容赦なく腹に蹴りをぶち込み、溜まりに溜まったイライラをぶつけてやった。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

容易く数m飛ばされた女医は気絶する直前まで、まだ強気な態度を保っていた。

 

 

一番の邪魔者がまた沈黙したところで、小夜子は燃料も時間もない現状で名古屋港に行くのは厳しいと伝えてから大阪港なら電車で向かえば間に合うと提案し、千歌に銃を渡した。

 

それを素直に聞き入れた千歌は操舵手に銃口を突きつけ、まず大阪港に向かえと命令した。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

姉妹から本心を聞いたメデューサたちは、自分たちの自由な未来を瀬里と真希に託すつもりだった。

 

 

まだ幸せを手に入れられる可能性があるのを知った霧子がまた真っ先に喜んで姉妹の肩を抱き、罪悪感を感じず旅立てるように言葉をかけた。

 

それでも瀬里は申し訳なさを感じ、皆に謝った。

そして、ありがとうと返した。

 

 

 

殺し合いの中で自由な未来を垣間見せてもらった洋子もベッドの上で、満足そうに微笑んだ。

 

直後、千歌は異変を感じて様子が一瞬おかしくなり、小夜子が心配して声をかけた。

その一瞬目が離れた隙に、操舵手は緊急通話を繋いだ。

サタノファニ

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

 

その頃、新名神高速道路を走っている一台のバスの車中には、メデューサ脱獄に備えて名古屋港に待機していた屈強な男たちが乗っていた。

 

だが帰還命令が出たせいで、女たちを痛めつけるのを楽しみにしていた彼らは消化不良状態で、風俗でも行っておけばよかったと愚痴っていた。

 

 

彼らは一応刑務官のはしくれだった。

 

刑務官の中でも武道に秀でた連中で構成されており、特別に常時の武装が許されていることから警備や暴動鎮圧が主な職務とされていた。

 

強くたくましく、癖が強い男たちで構成された彼らもまた、五菱の息がかかっていた。

 

そして緊急連絡により、バスの進路は大阪港に変更された

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著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

 

 

そんな危なそうな男たちとかち合う可能性が高まっているというのに、千歌は大ピンチに陥っていた。

 

 

豪華客船に乗り込んでからおよそ6時間。

 

殺人鬼とシンクロしている発火時間は、女医の話では最低5時間は保てると言われていた。

 

だから今、元の大飯食らいの普通の女の子に戻っていても不思議はなかった。

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著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年28号

 

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