モンキーサークル1巻
ネタバレ感想
モンキーサークルのエログロ画像、ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
製薬会社の一行が登山に訪れ、凶悪な猿に襲われ次々と殺されていくパニックホラー「モンキーピーク」の外伝的今作。
動画配信グループはとある噂のある森に踏み込み、バズり目的で動画を撮ろうとしていた。
その噂が真実になるとも知らずに…
モンキーサークル1巻
動画配信グループを仕切っている今時のクズ、リョウ。
煙草をぷかぷか吹かしてすぐに文句を垂れる性格ブス、みかん。
大柄レスラー並みの体格をしている強面、ダイブツ。
いつもおどおどして雑用をこなしているデブ、マリ。
同じくデブでめんどくさいことばかりやらされている、えーご。
撮影係でカマキリっぽい眼鏡、マッシー。
ワゴンの鍵を持つ男、カトー。
今回踏み込む森に精通していると豪語するガイド、隊長。
そして荷物持ちとして雇われたのが、チョウとシマだった。
彼らは恐ろしい猿人が出ると言う噂を頼りに、深い森の中に入ってカメラを回していたが、実際に作ろうとしていたのはただのヤラせ動画だった。
出来ないと言いたくない荷物持ちで雇われただけのシマをこき使うリョウと、ロリな見た目に服装も合わせているみかんはタバコを吹かしその辺に捨てる生粋のクズコンビだった。
そのポイ捨てタバコを黙って拾うのが、マリだった。
シマが木に登って枝葉を揺らす役目を満足に遂行できないので、カトーが少し先の草むらに隠れ、物音を立てて姿が映る前に逃げるという段取りで行くことにした。
リョウは勇敢に突き進み、みかんが怖がるか弱い女の子を演じて寄り添う。
そんな画を撮りながらカトーの叫び声が響いた直後、本物の熊に襲われている彼が飛び出してきた。
彼らは仲間を助けるなどという考えは1㎜も浮かばず我先にと逃げ出した。
背中を見せて逃げる者を追う習性など知ったことではなく、やはりクズのリョウが一番に車に乗り込むや、続々と1台の車に雪崩れ込んだ。
だが、前に停まって進路を塞いでいるワゴンの鍵はカトーが持っていた。
完璧に進退窮まってパニックになっているうちに熊が追いつき、ボンネットを叩いて揺さぶってきた。
クズコンビがえーごに囮になれと死刑命令を下した直後、どこからともなくボンネットに何かが飛び乗った。
それこそ、ただの噂だったはずの猿人、巨大な猿だった。
太い木を軽々と振りかぶった猿は熊の脳天に叩きおろし、横っ面にも振り抜いた。
それで牙が折れ飛んだ熊はさすがに怯み、野生の本能で森の中へ消えていった。
そして猿も彼らに危害を加えることなく、森の中に消えていったのだった。
こんな時でもリョウは撮れているか確認し、戦いに釘付けになっていたマッシーが撮れていないと言えば「死ね」と罵る。
それだけじゃなく、あの猿を撮ればあり得ないくらいの金になると言い出した。
熊もいて次に遭遇すれば余裕で死ねる状況なのに、みかんはあっさり金に目が眩み、隊長も日当を吊り上げてガイドを引き続き引き受け、シマたちも生唾を飲み込んで受け入れてしまった。
ともかくカトーが生きている可能性と車の鍵を理由に、彼らは再び森の中に戻ることにした。
マッシー、マリ、えーごがカメラを持ち、こんな時でもリョウは出演者として何かと説明や絡みを入れて盛り上げることを忘れない。
そしてまず最初に見つけたのは、腹を掻っ捌かれて殺されているさっきの熊だった。
十分に成体サイズの熊を余裕で殺せる恐ろしさを目の当たりにしても、足跡を見つけたリョウは絶対自分は先頭を歩かず、森の中へと進ませていく。
そして一際立派な木の前まで辿り着き、それに無残に突き刺されているカトーを発見した。
まるで、モズのはやにえを彷彿とさせる光景だった。
リョウが仲間の惨たらしい死も動画のネタにしようと、撮れ撮れと偉そうに指示を飛ばした直後、マッシーのアングルが急に乱れ、どこかに落ちたかと思うと土の壁を映していた。
なぜかそこにあった落とし穴に落ちたマッシーは、仕掛けられた串刺しの罠で体中を貫かれていた。