
ギガント38話39話40話
ネタバレ感想
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死刑を宣告されたパピコは破壊神と戦うことを条件に恩赦を受けた。
自衛隊に送られて戦地に赴いたが、でかいだけのAV女優ではさすがに、破壊の限りを尽くす神3体を相手に勝てるはずがなく、首をもがれそうになってしまった。
38話
東京壊滅が目の前に迫っていてもワイドショーは滞りなく情報を伝え続け、ETEで新たな案が可決されたことをお知らせしてくれた。
チャンネルを変えずに画面を見守っていた零ママは、「パピコがバラバラになって死ぬ」が一位に選ばれたと知り、訳が分からなくなった。
その案を現実にするため、破壊神は協力して一体は腰を掴んで、一体は顔を掴んで首を引っこ抜こうとしていた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年16号
殴られまくって血反吐を吐き散らしたパピコは、抵抗しようともせずに目に涙を浮かべ、されるがままになっていた。
このままでは殺されるのが確実だというこの時、パピコは走馬灯のように零の朗らかな笑顔を思い浮かべていた。
ちほさんと嬉しそうに呼んでくれる、年下の男子高校生。
自分のファンで、DV彼氏の呪縛から解き放ってくれた可愛い系の男の子。
SNSからでしか彼女の現状が分からない零は、乗客が死んだだのもがれただの叫ぶ声に一々反応して絶望を味わっていた。
車内の人間も同じくSNSの身勝手な呟きでしか情報を得られていないから、零は何度も首を横に振り、最悪の結末を振り払おうとする。
死んだ、バラバラにされた、そんな呟きの中で、一瞬で消えたみたいに見えたという投稿は、零に大きな希望を抱かせた。
その通り、最初の破壊神とタイマンを張った時と同じく、パピコは元のサイズに戻ることにより首がもがれる危機から脱していたのだった。
普通人間サイズに戻ったパピコはビルより高い破壊神を見上げながら、逆襲の一発を食らわすべくひた走っていた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年16号
ボコボコに殴られて血を垂れ流していても、その眼には勝利して生きて帰るんだという強い意志で満ち満ちていた。
走りながら少しずつサイズ調整したパピコは、自分を鼓舞する意味でも負けてたまるかと叫んだ。
思い浮かべた彼の笑顔は走馬灯などでなはく、諦めかけた自分を奮い立たせるカンフル剤だった。
ワイドショーのカメラでもパピコがなぜ消えたのか追えておらず、混乱していた。
しかし、破壊神が地上を探し回っている様子から取り逃がしたのだろうと報道し始めた。
もちろん零ママは、固唾を飲んで画面を見つめていた。
好き放題呟いている投稿をチェックしていても、零だけは前回の戦いと同じ戦法を取ったんだと信じ、こんなことで死ぬはずがないんだと自分に言い聞かせた。
こんなところで殺されるつもりはないパピコは、ロッククライミングより難しそうな破壊神クライミングの才能を発揮して一体の背中を登っていた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年16号
肉だから指が食い込むおかげで垂直でもガシガシ登り、例のアレで倒す算段だった。
中継カメラも一体の巨人が変な動きを始めたのを捉えたが、背中にパピコが登っているなど思いもせず、まだ気づいていなかった。
蚊を振り払うような動きをしていた破壊神が自分の胸元を見下ろしたその時、隙間からパピコのピンクヘアーが見え始めて、あっという間に身体をぶち破って出てきたのだった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年16号
まさかの一発逆転に零ママは飛び跳ねて拍手を送り、歓声を上げた。
破壊神を内側からぶち破って倒したパピコの反撃成功。
しかし、この戦法を目の前で目撃した残り二体に通じるのか…