
ジャガーン95話96話
ネタバレ感想
ジャガーンのエログロ画像、ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
チョンギロウとの接戦を制し、なんとかポイントをゲットした蛇ヶ崎。
三日土も音を操るホーイチの搦手を硬化能力で防ぎ、見事撃破。
ユママたちも無事にポイントを貯め、いよいよおぞましい城へと踏み込んだ。
95話
玉座の間で堂々と迎えたのは、背後で巨大なキチガエルを培養しているノーメン。
いやらしく微笑んだノーメンはチャンスをあげようと言い出した。
そんなことより彼らは、とてつもなく巨大なキチガエルが気になって仕方なかった。
自分の背後に注意を向けている彼らのためノーメンは、このキチガエルはデッダーランドの客が分泌した脳内麻薬をリストバンドを通じて吸収し、成長しているんだと説明した。
そして蓄えたエネルギーで半キチガエルの卵を産み、1万pを集めてここにやって来た欲深き人間に半壊人になるチャンスを与える。
卵を吸収した人間は半壊人になり、デッダーランドの国民になるシステムだった。

著者名:金田宗幸 引用元:ビッグコミックスピリッツ2019年39号
ノーメンの語りは止まらない。
半壊人こそ新人類であり、能力を得て進化した人間で構成されたデッダーランドをやがては国として興し、全ての欲望が叶う究極の理想郷にするのだと。
まさに自分の人生という舞台を生きる主役になる。
望めば叶えられ、行動を起こせば報われる。
それが当たり前になるのがデッダーランドであり、それを世界中のスタンダードにして、やがて半壊人だけが生きる新しい世界にするのが目的だという。
異常なボランティア精神が行動原理になっているノーメンの理想話は、その見た目からしてあまりに歪だった。

著者名:金田宗幸 引用元:ビッグコミックスピリッツ2019年39号
ダラダラと夢を聞かされようが熱く静かな怒りを煮えたぎらせている蛇ヶ崎は、ご挨拶とばかりに一発ぶっ放した。
するとあまりに容易く、ノーメンの顔面に直撃して目玉が吹き飛んだ。
拍子抜けの一発で勝敗が決したかのように見えたが、ノーメンの脳天からアメーバが急速に増殖するように何かがうねうねと広がり始めた。
徐々に人の顔の形になっていくそれは、悲痛な叫びを上げ始めた。
身体の中に取り込まれていた人たちが痛みに喘ぎ、飛び出していくような意味の分からない光景。

著者名:金田宗幸 引用元:ビッグコミックスピリッツ2019年39号
何人かの顔が飛び出した後でそれは根元から千切れてノーメンと切り離され、花火のように爆発して飛び散った。
つまりノーメンはダメージを体外に逃がし、致命傷でも死なない能力を持っていると思われた。
その時ピノも現れ、チョンギロウとホーイチを倒してここに来た実力を考えれば、仲間にしておきたい戦力だろうとノーメンに進言した。
それにイエスともノーとも答えないノーメン。
それに構わずピノは、ジャガーンを心底気に入ってるかのように愛を語り、もう一度ベルの命を懸けた勝負を挑んだ。

著者名:金田宗幸 引用元:ビッグコミックスピリッツ2019年39号
これから始まるのは、デッダーランド建国発表を祝うデッダーマーチと言うパレードで、行進のフィナーレは水上ステージに磔にされているベルの死によって幕引きされる段取りになっていた。
ピノより先にベルの元に辿り着けなければ、恋人の死。
ピノはふざけたレース名を宣言し、有無を言わさずレースがスタートした。
下駄ジェットで空に飛び出したピノ。
行くしかない蛇ヶ崎に三日土はノーメンは任せておけと声をかけ、欲望をぶっ放して来いと送り出した。
暗く淀んだ空を駆ける、命を懸けたデッドヒートが今始まった。

著者名:金田宗幸 引用元:ビッグコミックスピリッツ2019年39号