
ギガント41話42話43話
ネタバレ感想
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一時は惨たらしく殺されそうになったパピコだが、以前の破壊神との戦闘スタイルを取ったおかげで、3体相手にも見事勝利。
東京都民の感謝の声に見送られて現場を後にしたが、そこに彼氏が駆けつけていたことには気づいていなかった。
41話
最初の戦いから英雄と評されてもおかしくなかったパピコが投獄され、死刑判決を受けた矢先、東京はまた悪意により壊滅の危機を迎えた。
そこで手の平を返した政府はパピコを戦地に送り、彼女の機転を利かせた戦いにより東京のみならず、日本は救われたのだった。
そして零は今、誰も彼もがパピコパピコと騒いでいる駅構内に戻り、SNSや掲示板でパピコ情報を漁りまくっていた。
話をすることも適わなかった現状、一気に時の人になった彼女を知るにはネットに頼るしかなくなっていた。
爆乳AV女優の彼女のファンになって、作品を観賞しまくり、やがて実際に出会って付き合うようになった大切な人の噂話を聞きながら、零は家路を辿った。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年19号
電車内でも、誰も彼もがパピコパピコ。
英雄になった彼女に興味を抱いてあれこれ話すのに権利も許可もないが、付き合いたいだの何だの現実離れした欲望を耳にする零の気持ちは、優越感か疎外感か、それとも完全スルーか。
地元の駅に着いてから見たネットニュースでは、首相の名前で国民栄誉賞の授与を検討とアップされていた。
死刑を言い渡した人間に国民栄誉賞は、トップクラスの手の平返しと言えた。
駅前でもパピコの話題が嫌でも耳に届いた。
もう既にこの辺りに住んでいることも特定班により突き止められており、素っ裸、カップ数の検索数が跳ね上がり、パピコごっこが流行り出していた。
英雄の彼氏になった零はしかしずっと冷めたまま、無事に家に帰れてママに抱きしめられても抱きしめ返す気も起らなかった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年19号
夜になるとパパも無事帰ってきて、安心安全な食卓を囲みながら、もうパピコ主演映画の話が浮上し、コネを持っているとぶっこいたんだと恥ずかしげもなく切り出した。
パパは相手が英雄だろうが息子の大切な彼女だろうが関係なく、職場での成り上がり、手柄・成果を残すために利用できるものは何でも利用するタイプだった。
その辺りは常識人のママは世間の反応やら息子の気持ちやら、諸々を考えられない夫に引くが、巻き込まれそうになった零はまだ、心ここにあらず状態だった。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年19号
ベッドに寝転がり、天井を見上げても、考えるのはパピコのことばかり。
彼女とのメッセージやり取り履歴を見返し、最後に愛を伝え合ってから増えないままのやり取り。
その空しい空白を見つめたその時、電話がかかってきたが、相手はすっかり忘れていた友達の中島だった。
零が出たことで友達が生きていることを知って喜ぶ中島の声を聞いてようやく友情を思い出した零も感情を取り戻し、中島の無事を喜べた。
しかし、パピコは見れただけで話もできず、自衛隊の車に乗ってどこかへ行ったと説明すると、また気分が落ちてきた。
中島は零の心中を察しながらも、最早パピコは日本の最大戦力であり、軍事機密として元の生活には戻れないだろうという。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年19号
そこまで考えていなかった零はまた明日で締め括り、電話を終えた。
そしてすぐETE掲示板を見ると、サイトへの誹謗中傷もあったが、まだまだ人の死や不幸が願われ、東京コンプレックスを抱える悪意に満ち溢れていた。
深夜、目を閉じてもなかなか眠れないでいると、待ち侘びたパピコからのメッセージが届いた。
ただ内容はそっけなく、部屋の鍵を机の上に返しておいて欲しいというものだった。
零の焦がれている返信に既読はついたが、すぐには返事は返ってこない。
零は要望通りにすぐにパピコの部屋に急ぎ、中に入った。
そして中島の言う通り、彼女がここに帰って来た気配がないことを悟り、鍵を置いた。

著者名:奥浩哉 引用元:ビッグコミックスペリオール2019年19号