
終末のハーレムファンタジア
16話ネタバレ感想
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コカトリスを撃退したセリーヌたちは、石化されていた冒険者も救い出し、目当ての魔導書もゲットできた。
一方アルクたちは、フェンリルの群れに襲われて絶体絶命に陥ったその時、ゴーチェの名声高い女騎士に助けられていた。
16話
キャシア・ウェスキー。
雪が良く似合う美女騎士がゴーチェの者だと名乗ったのを聞いたアルクは驚きを隠せずに目を見開き、騎士団長という役職に一気に警戒心を強めた。
寸でのところで命を長らえた女性はキャシアの前に跪き、両手を合わせて戦慄き、駆けつけてくれたことに対する感謝の意を示した。
キリリとした目元と立ち振る舞いから冷たい印象を放つキャシアだが、女性と同じ目線になるように膝をつき、雪深いこの地域の民には苦労をかけたと労い、大公姫も同じ気持ちだと代弁した。
この国の民にとって、姫やキャシアからの温かい言葉は何物にも代えがたいありがたいものだった。
アルクはそんなやり取りをじっと観察し、その名を広く知られるキャシアの実像を掴み取ろうと努めた。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+
すると、女性に向けていた温かい目から一転、顔を上げたキャシアはアルクをじろりと睨み、偉そうに自己紹介を促した。
アルクは恭しく膝をつき、しがない旅商人だと嘯いてから助けてもらったお礼をそつなく伝えようとした。
するとキャシアの顔色はみるみる変わり、威圧感たっぷりに凄みながらアルクの嘘を看破したのだった。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+
キャシアの背後に控えるは、胸の谷間を丸出しにしたいやらしい制服を着ている部下。
促されて口を開いた部下は、国境付近でアルクたちが盗賊を蹴散らしているところを目撃したと証言した。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+
まさかそんな早くから監視されていたなど思いもしなかったアルクはただただ驚いた。
うまい言い逃れも思いつかないうちに、キャシアはただの商人夫婦がそんな戦闘力を持っているわけがないと指摘し、剣を抜いてチラつかせた。
これは言い訳ではどうにもならないと判断したアルクは逃げるが勝ちと思い、ウェンヌの手を引いてダッシュ。
もちろん逃すつもりのないキャシアは手の一振りで魔法を発動し、二人の前に巨大な氷の壁を作り上げた。
容易く行く手を阻んだキャシアは決めポーズを取り、部下に捕らえさせたのだった。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+
雪深い山脈に囲まれたゴーチェの城。
石造りの寒々しい城の中、より冷気が強い気がする牢屋に閉じ込められたアルクは気丈に大人しくしつつ、マハトの恩恵を切らしたウェンヌを気遣った。
ウェンヌもアルクを心配させまいと、白い息を吐きながら大丈夫だと答えるも、やはり不安は消えず、ゴーチェでどんな扱いを受けるのだろうかと訊ねた。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+
アルクは顔色一つ変えずに大丈夫だと言い切るが、既に隠し切れない違和感に気づいていた。
見張りの兵士、キャシアが率いてきた兵士たち、オークに襲われた一家。
その考えを纏めようとしたその時、キャシアが白い巨塔よろしく兵士たちを引き連れて様子を見に来た。
アルクを見下ろしたキャシアは単刀直入にまず、アルクの身分の調べがついていることを明かし、長い本名を代わりに答えて聞かせた。
そして、アノールの具合は如何か?と、家庭内の事情まで調べがついていることを暗に示した。

著者名:SAVAN 引用元:少年ジャンプ+