
パラレルパラダイス
98話99話100話ネタバレ感想
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ガリアとの決戦に赴いた彼は、水さえぶっかければ砂漠系モンスターはひとたまりもないと思い、ガーディアンたちに時間を稼いでもらって、起死回生の水をぶっかけた。
しかし、サンドワームはノーダメージ。
直後、街ごと破壊する止めの一発をサンドワームが準備し始めたその時、ヨータは真の弱点に気づいたのだった。
98話
街上空にいくつも作られた巨大なデスボール。
これで全てが終わりそうな状況になってようやく、ヨータは真の弱点に気づき、鬼気迫る表情で高笑い。
傍から見れば気が触れたとしか思えない、強張りまくりの笑い顔だった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
やがてデスボールは一つに集約されて超巨大になり、なんとか息があったガーディアンたちも街の終わりを予感した。
しかし、どうせ死ぬなら今こそ切り札を使う時だと考えたアマネはまた眼帯を外し、弱点を見破ろうとした。
だが彼がサッと刀を拝借し、弱点は分かったからもういいと声をかけながらサンドワームに立ち向かっていった。
彼はそもそもの自分の思い込みに気づいたのだった。
砂漠の街サンドリオ近辺にいたのだから、そのまま砂漠系モンスターだと思い込んだ勘違い。
水が効かないならサンドワームじゃなく、何かが退化してサンドワームみたいなフォルムになっているだけだと気づいた。
申し訳程度についたバランスの悪い手に、主張していない二本の角と全身を覆う鱗。
このボディの特徴に合致するのは、今度こそ間違いなくドラゴンだと思った。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
子供から大人まで名前は知っているドラゴン。
その弱点が有名がどうかはさておき、弱点を知っていた彼は確信を持って鱗を足場に口元まで一気に駆け上がった。
顎の下にある一枚だけ逆さまに生えた鱗こそ、いわゆる逆鱗と言われる龍の弱点だった。
彼は気合の雄叫びを上げながら、天を突きあげるようにその鱗にアマネの刀を突き刺した。
刀を残し、華麗に着地を決めた彼。
顎下を刺されるだけで十分痛そうなその攻撃の結果を、彼は振り返ってちょっと待った。
しかし、水と同じくガリアはポカンとして、まるでダメージを負っている様子はなかった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
これで本当に絶体絶命。
二度も間違えた彼は、さすがに都合よく二回も救世主になることはできなさそうだった。
チリを舞い上げ、まるで宇宙に星々が煌めているように見えるデスボール。
それが街に落とされるかと思われたその時、一瞬で消え去った。
直後、ガリアは絶叫した。
甲高い声から徐々に痰が絡まったように歪んだ叫びに変わりながら、頭部からドロドロと溶けだし、龍の形を失っていく。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
やがて龍が完全に溶け切ると、人間体のガリアがぽつんと現れた。
時間差で大ダメージを食らってドラゴン形態を維持できなくなったガリアは呻きながら体を起こし、自分の姿を見て驚愕。
ロリの姿も維持できなくなり、しわしわのババアになっていた。
実際は三千歳はいっているのだから年相応で言えばミイラみたいなものだろうから、今のしわしわでも十分あり得ないくらいの美魔女には違いなかった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
敗北を察したガリアは気持ち悪く笑い、長く生きすぎて弱点のことなんて忘れていたと漏らしつつ、本音か負け惜しみか、そろそろ死んでもいいと思っていたんだという。
ただせめて、もう一回くらい交尾しときたかった心残りもあるからと誘うが、さすがの彼もドロドロのババアとヤレるメンタルはなかった。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
いざ負けが確定して潔くなったガリアは、懐から何かを取り出して彼に渡した。
それは嫉妬深い神こと仁科を起こすためのカードキーだった。
そして、嫉妬深い神は彼に並々ならぬ恨みを抱いているから、起こしたら真っ先に殺されるだろうと忠告してくれた。
心当たりがある彼が顔を歪めて認めた直後、ガリアは急に眠い眠いと呟き始めた。
崩月のようにドロドロと崩壊し始めたガリアは眠い眠いと繰り返し、最後におやすみと彼に声をかけ、ぐちゃぐちゃに崩れ落ちて完全に事切れたのだった。
いくら人間が主食の魔女だったとはいえ、無残な最期を見せられたら後味のいいものではなかった。
ともかくこれにて、ガリア戦終了。
その時、彼はガリアの身体の中からヘンテコな石が出てきたのに気づいて拾ってみた。

著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2019年47号
その石に目を見張ったアマネは、龍華石だと言った。