
サタノファニ113話114話115話
ネタバレ感想
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潜入初日に襲撃を受けた千歌たち。
一度は殺される直前まで追い詰められたものの、美依那の機転のおかげで、千歌はギリギリで返り討ちに持ち込めたのだった。
113話
喉笛をかき切られ鮮血を噴き出させていく犬養。
すぐに助からないと判断した犬養は、教祖に向けてアーカーシャーに還ると語り掛けた。
そして瞳から光が失われる直前、おねえちゃんと呟き、事切れたのだった。
犬養に姉がいるという、思わぬ副情報。
博識な小夜子によれば、アーカーシャーとはサンスクリット語で天空・虚空と言う意味らしく、輪廻転生のような真聖教団の考え方だった。
そこで千歌は、幸せを求めるはずの宗教にしては、あまりに血生臭い教団への違和感を強く持った。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
その時、姿が見えなかった霧子が信者の一人を担いで現れた。
小夜子の指示で周囲に潜んでいる信者を返り討ちにするべく動いていた霧子の収穫は一人だけで、しかもこの男は覚悟を決めて自死を選んだという。
自分で死を選んだことも、千歌はまた違和感を抱いた。
一応、探し出すより的になる方が話が早いとして、潜入がバレるのは想定の範囲内だったが、それでも初日に襲撃されるのは想定外のこと。
内通者がいるとしか思えなくなると、美依那が心当たりがあると言い出した。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
千歌の治療と美依那の話を聞き終わると、霧子の運転で千歌を助手席に乗せ、死体を積んで暗い林道を進んでいく。
道中、犬養から訊き出した真希についての情報を伝え、自分たちとの違いについて千歌は考えた。
ダーキニーという呼び方、殺人鬼そのものの記憶があるように話していたこと。
人格の埋め込み方がそもそも違うとして、そこまで強い刷り込みができるなら洗脳という方法が浮かんでくる。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
犬養が言っていたことからも、強い洗脳下にあったと考えれば理解できる。
とにかく命令は教団のメデューサ、もといダーキニーは皆殺しだったが、まだダーキニーになっていない真希は敵ではなく友のままで、霧子は絶対に助け出すつもりだった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
シンクロ状態の千歌も、その気持ちは理解できた。
奪っても消えても特に何とも思わない人の命だが、特別に大切に思える人間がいるのもまた事実だった。
千歌でありルーカスでもある彼女は、そんな矛盾を孕んでいた。
やがて森の中の湖に着くと二人は車を降り、信者と犬養に席を譲り、水の中に沈めた。
湖底がすり鉢状のおかげで自然と一番深くまで沈んでいき、腐敗ガスでも車を持ち上げられるほどじゃないから見つかる心配はないと太鼓判を捺す千歌。
意外な知識に霧子が驚くと、これは殺人鬼の知識だと千歌は答えた。
直後、手配した車のヘッドライトが二人を照らし出した。
同車種同色の車を持ってきたのは、警備隊の居残りメンバーだった。
教団村工作部隊を率いる若本にさっそく千歌は、美依那の心当たりを伝えた。
真希が情報を売ったのなら美依那の顔とマーダーモデルも割れているはずだが犬養が知らなかった以上、美依那の特技は知らないが今回の潜入作戦を知っている者だけが裏切り者足り得ると推理したのだ。
五菱社長の信頼篤い友坂えりしかいないとなると、若本は隊長たちの消息不明も納得するしかなかった。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
その友坂も、犬養が行方不明なことから自分の裏切りがバレたと思って焦り出し、教祖にお伺いを立てていた。
その教祖は、やんごとないオーラを放ち、犬養の姉たちの悲しみを癒していた。

著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年51号
翌日、羽黒メデューサの第二陣が現地の駅に到着した。