
ガンニバル4巻
ネタバレ感想
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村中から常に監視されている異様な雰囲気。
後藤家だけでなく、村の人間は誰も信じられない不穏な空気に否が応でも気づいてしまう。
大悟は供花村の因習の被害者だと語る男、そして狩野に協力していたという男と接触し、疑いを確信へと深めていったが…
ガンニバル4巻
恵介に誘われた狩りの最中は、別段何事もなく終わり、大悟は家まで送られて帰った。
拍子抜けさえ感じそうになったが、有希もましろもおらず、テーブルにましろの誕生日祝いのご馳走だけが手つかずで残されていた。
ようやく娘の誕生日を思い出した大悟は有希に電話をかけて謝ろうとするが、すぐに遮られ、ましろがいなくなったことを知った。
単に一人で出かけてしまったのか、誘拐か。
怒りに満ちながら冷静さを保った大悟が一旦有希を帰らせると、彼女が引き連れて来たように村の男たちも来て、ましろは捜索中だという。
しかし大悟はこの状況では誰も信じられず、さぶたちが誘拐、もしくは少しでも関係していようものなら殺すと宣言した。

著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル4巻
娘の目の前で人を殺した過去を持つ大悟の本気度は、誰も疑いようのないものだった。
しかしさぶたちは気圧されもせず、どうせすぐ見つかると楽観的に構えた通り、ましろは学校の男子と遊んでいるところをすぐ発見された。
男子に誘われて家から出たようで、その母親も行方不明の大事に腰低く謝るので、有希もましろが無事ならそれでよかった。
しかし大悟は警戒心を解かず、いざとなれば子供を人質に取れるというフラグを匂わせたとみなし、有希にこの村が人喰いをしているかも知れないことを明かした。
しかし有希は、大悟がこの危険な村の捜査を楽しんでいるようにしか見えなかった。

著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル4巻
守るべき者の指摘で、大悟はようやく得体の知れない人物の証言だけで動いている自分の危うさを顧みた。
奉納祭まで残り数日。
一旦全てを腹にしまって大人しく過ごした大悟は、確かに何も思わなければ平和に見える村の日常を感じていく。
しかし、幸せそうな妊婦を見ると逆に否定しきれない現実に戻された。

著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル4巻
そして後藤家では代替わりが行われようとしていた。
時代錯誤な牢屋。
年度ごとに閉じ込められた子供たち。
今年の祭りで捧げられる子供の残り数日の世話を任されたのは、洋介だった。
後藤家に生まれた洋介は、かつて子供を逃がした裏切り者の話を聞かされ、目の前の子供が人間に見えるかどうか問われた。
ただ一人、この村の闇を照らし出せるとしたら、ご当家の中で人間の部分を残している洋介だけだった。

著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル4巻
深く根強く刷り込まれた、後藤銀の選民思考。
家族以外は人間ではなく肉。
盲目的にそれが当たり前と思う者ばかりの中で、洋介はずっと胸の奥底で違うと感じていた。
もちろん御当家は闇を闇のままで保つために、裏切り者も人間とは思わないようにできていた。
そして大悟は、人を模した供花という人形が燃え盛っている周りで踊り狂っている村人たちを眺め、狂気を感じた。

著者名:二宮正明 引用元:ガンニバル4巻