
ゴブリンスレイヤー41話42話
ネタバレ感想
ゴブリンスレイヤーのエログロ画像、ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
ゴブリン軍を引き連れて来たダークエルフを、自分たちだけで迎え討ったゴブリンスレイヤー。
古のヘカトンケイルを復活せんと企む強力な相手だったが、全員で力を合わせて返り討ちに成功。
その裏で、勇者も大いに働いていた…
41話
場所は雪山。
装飾が施された細身の剣でゴブリンに洗練された突きを繰り出したのは、丁寧な言葉遣いを自然と使えている麗しい美少女だった。
醜いゴブリンの顔を間近に見て滑稽に感じた美少女の周りには、エルフの仲間たちが数人と只人の術師が一人。
術師の男は美少女をご令嬢と呼び、術のタイミングを合わせようと声をかけた。
詠唱を終えて放たれた攻撃魔法により、ゴブリンは容易く掃討された。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号
とは言え、これからゴブリンの棲み処に踏み込む予定だった。
足元が悪い雪山の中で、全員無傷で終えられたのは上々の出来だと自負する令嬢は、幾万のうちの冒険者の一人に過ぎず、駆け出しが請け負うゴブリン退治の依頼でこの辺りに赴いていた。
村人を助けたいと願う正義感を持ち合わせている令嬢は秘策を用意しており、危険な冒険を楽しんでいるようだった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号
そして現在、ゴブリンスレイヤーの一行も雪山を進んでいた。
剣の乙女からの書状を読みながら歩みを進めていた彼。
その内容は時候の挨拶から始まり、悪夢から解き放ってくれた彼への感謝、お礼が遅れたいじらしい理由、本題に続いていた。
親元を飛び出して冒険者になったというさる令嬢がある依頼を請けた後、消息不明になり、親が捜索以来をギルドに持ち込んだ。
令嬢が請けた依頼というのがゴブリン退治であったため、親が提示した条件に当てはまる実績十分・高等級の冒険者として、ギルドから相談を受けた剣の乙女は彼を紹介したという。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号
只人の手紙の書き方に詳しくないエルフは、剣の乙女の個人的な情熱をさほど気にもしなかったが、女神官が読めば恋文と相違なく思えた。
それよりも寒い雪山の行軍に女神官が話題を振れば、冷える金属製の防具より樹脂製なら軽くて丈夫で冷えもないとアドバイスするエルフ。
そうすれば、薄着で平気そうにしているエルフをドワーフがイジリ、いつもの争いを始めると、女神官は心から温まれた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号
そんな中、当然リザードマンは種族的に寒さに弱く、彼は雪山修行の経験があるからいつものように平然として歩みを進めていく。
今回も特にいつもと変わらず、攫われたらしい令嬢たちが生きていれば救い、亡くなっていれば遺品でも持ち帰り、ゴブリン殲滅はどちらにしても同じこと。
そしてこの冬に村を襲っている理由は、おそらく冬に備えて備蓄している食糧を狙ったのだろうと思われた。
バカだが略奪に関しては知恵を搾ると彼が評しながら矢をいじったのを見たエルフは、それを素早く奪い取り、鏃がぐらついているのに気づいた。
しかしそのままでいいという彼は、まだゴブリンの寝床が判明してない以上、鏃を体内に残してやるのが重要だと説明し始めた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号
体内に残った鏃はやがて体を腐らせていき、不衛生な巣穴に病気を蔓延させるだけで大打撃を与えられるのだ。
なるほど理に適ったお手軽な作戦だが、当たり前のように非情な内容を語る彼にエルフは引き、女神官は祈りを捧げた。
冬の間の娯楽として令嬢がまだ生かされている可能性に望みを託した直後、森の先から煙が上がっているのを見たエルフは悲鳴も聞き取り、ゴブリンの襲撃を予想した。
一行は一気に駆け出し、女神官がまず彼とリザードマンに聖壁の加護を纏わせると、彼は素早くそれぞれに指示した。
村に辿り着いた彼がまず一匹を遠くから弓矢で仕留めると、家屋から少女がゴブリンに引きずり出されて来た。
泣き叫ぶ少女と舌なめずりする醜い怪物。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2019年11号