
ドクザクラ13話14話
ネタバレ感想
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不祥事犯罪刑事の山之内に疑われたものの、エミが襲われたのを利用してサクラに意識を乗っ取らせ、しっかり脅しを利かせてスパイに仕上げたアツシ。
殺人の罪を擦り付けようとする便乗犯は、5人の容疑者に絞られていたのだが…
13話前編
7月初旬、夏真っ盛り。
ドレスを着たユメノは真っ昼間に外にいるだけで汗だらだらになることを愚痴り、カチッとスーツのアツシも同意見だったが、しかし今は耐える時だと分かっているので、彼女からジャケットを受け取って袖を通した。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
ユメノは自分が見立てたスーツを頑張って着ている彼にトキメキ、恥ずかしげもなく路チューするが、彼は嬉しさよりも無防備な行為に戦慄した。
なにせこれから、容疑者のうちの一人に接触しようというのだから。
山之内から仕入れられる警察の捜査状況は芳しくなく、早々に安心を得たい彼は自ら動くことにしたのだった。
殺人罪を擦り付けようとする外道を炙り出すために訪れたのは、社会的に成功した人間しか参加できない立食パーティーで、ユメノの父の威光を借りて参加権を得ていた。
彼のためにやれることをやっているユメノは、こんな状況でも彼との時間を楽しみ、手を引いて意気揚々と参加しているはずの容疑者の一人を探しに行こうとした。
直後、彼との身体的接触を許さないサクラが、怒りを露わにユメノの腕を掴んで止めた。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
異常な数値ゆえにカッと頭に血が上るサクラを制御できるのはもちろん彼しかおらず、言うことを聞けないならお出かけはここまでだと諫めた。
すると激昂していたサクラはたちどころにメスの顔になり、彼に抱きつき独占欲を発揮した。
サクラを帰らせるつもりなど無く、彼女の能力を利用して容疑者に近づき、真偽を確かめる計画だった。
既に同居して1カ月以上経ち、それなりにコントロールの仕方を理解してきたところで、偶然にも彼と似たマインド=インという名前が能力についたばかりだった。
そして他の女のことで一々怒らないユメノは、彼を好きな者同士として仲良くしようと歩みより、スキンシップを図った。
仲良くするにやぶさかではないとしても、自分にない圧倒的な破壊力を持つ胸にサクラはいい気分がしなかった。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
ともあれ荒ぶったサクラが落ち着いたところで、彼はマッチングアプリの開発・運営で資産を築いたベンチャー企業社長の栗原ノゾミに目をつけた。
彼はさっそく朗らかに挨拶して近づこうとするが、こんなイベントに参加しているだけあって相手が利益を運んできそうか値踏みしている栗原は、彼がどこの会社の誰かも分からないと分かると、めんどくさいナンパ男をあしらう様にさっさと離れようとした。
それでも彼がねばってアピールしようものなら、好意も悪意もない完全な無関心の数値を示した。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
栗原が有益な人脈のみを取捨選択するタイプだと噂で知っていた彼はそれも織り込み済みで、だからこういう時のためにサクラを連れて来ていた。
そのサクラは、ユメノの巨乳を目の敵にしてまた絡んでいた。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
サクラにマインド=アイを使わせるのは、今にも倒れてしまいそうなほどの老人だったが、和服に身を包んだその男は某銀行の会長で、人脈を欲する人間からしたら金脈のようなものだった。
栗原は最近話題の社長に愛想を振りまいて会話を弾ませていたが、亀井会長を乗っ取ったサクラが構わずに話しかけると、栗原は相手を理解してギョッと振り返った。
しかし自分が興味を持たれていると分かれば、一瞬で数値を70越えにまで上昇させた。
栗原がここぞとばかりに色も使って愛想を振りまく相手を変えたところを狙い、彼も会長の息子として会話に入ると、栗原は同じようにコロッと態度を変え、また胸を押し付けさっきの非礼を詫びた。
そのタイミングで彼は一葉の写真を落とし、栗原に拾わせる形でそれを見せた。
写真は事件の重要な証拠になるはずの、例の車が写っているものだった。

著者名:山本やみー 引用元:ドクザクラ13話
果たしてそれを見た栗原は、また数値を変動させ始めたのだった。