新世界よりネタバレ感想1巻

日本SF大賞を受賞した貴志祐介の「新世界より」を原作にした本作。

未来の日本を舞台に、人類は「呪力」と呼ばれる超能力で生物の頂点に立っていた。

呪力を持った神の如き人類。その力により支配されている「バケネズミ」という異形の生物。

忌まわしい歴史
生物としての尊厳
不幸の連鎖を止める楔

これから語られるは、新世界の真実である。

 

 

第1話 若葉の季節

神栖66町には三千人ほどの人が住んでいて、3つの小学校と一つの上級学校「全人学級」がある。子供達は「呪力」が目覚めた順に小学校を卒業して、全人学級で呪力の修練と高等教育を受けて一人前の大人になっていく。

 

幼馴染みの渡辺早希、青沼瞬、朝比奈覚、秋月真理亜、天野麗子の5人の中で、早希が一番卒業に出遅れていた。覚の話に因れば、呪力に目覚めず卒業できない子供が過去にいて、その子は「ネコダマシ」という怪物に連れ去られるらしい。

 

そんな話を聞いたその日の帰り道、何かに見られている気がした。ざわざわと揺れる木々の中、自分の影がすっぽり隠れるくらいの影を見た。その先にはまさにネコのような耳がぴんとたっているように見えた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

家に帰り、布団に包まっていると屋根の上を何かが走る音が聴こえてくる。恐怖に襲われた瞬間、部屋中の物が急に浮き上がり出した。その時、母親が飛び込んできて、「呪力に目覚めたのよ。これで卒業よ」と抱きしめてきた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

これで皆と同じ全人学級に行けると喜ぶが、その後、両親が密かに話していた会話が聞こえてしまい、再び不安に襲われてしまう。
「早希呪力をうまく使えない子だったら。私もう子供をなくすのは嫌よ」と。

 

 

幼馴染みの4人と伊東守という他の小学校からきた6人で班を組むことになった。まだ呪力初心者の早希は覚束ないが、麗子はそれ以上にうまく使えていなかった。早希は呪力の特訓をしてみないと提案すると、既に瞬が先生に相談していて心配ないと言われていた。

 

 

それでも早希は麗子が不安に思っているのを見過ごせず、瞬と覚にも声をかけて麗子の特訓に付き合ってもらう。特訓の甲斐あって、麗子は凄い上達をみせていた。早希との協力プレイでも見事にカードを操っていた。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

このままいけば班対抗戦で1位が取れそうだというとき、麗子が操り損ねて、真理亜のカードを崩してしまい優勝を逃す。麗子は一人で帰りたいと行って先に行ったが、心配になった早希と瞬は、後を追いかける。だが家にもどこにもおらず、探し回っていると、不意にネコダマシの影が目の前をよぎった。

 

その時早希は思い出した。自分が卒業したとき、小学校にはまだ一人同級生が残っていたことその子の顔も名前も思い出せないが確かにもう一人いたことを。

 

 

 

時は経ち、5人は呪力のレベルが格段に上がっていた。

 

今日から班毎で八丁標の外で夏季キャンプが始まる。麗子の存在など初めからなかったかのように早希、瞬、真理亜、覚、守の5人で・・・

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

第2話 八丁標の外へ

5人は本来の行程を無視して立ち入り禁止区域に入り、ニセバケネズミを探そうとしていた。キャンプの準備をしていると、溺れているバケネズミを見つける。接触は禁止されているが、助けられる命をほっておけないと、早希は呪力で水ごと掬いあげる。そして初めて見るバケネズミの顔は、おぞましい異形の者だった。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

日の出前の早朝、瞬に誘われるまま山頂に登った5人は、雄大な日の出の景色と遠くに見える富士山に感動していた。興奮が冷めないまま夜になり、早希は川辺で物思いに耽っていた。そこに瞬が来て、これからも早希の隣にいたいと、まるでプロポーズのような告白をした。照れて戸惑うも、嬉しくて堪らない早希。

 

 

翌日、真理亜とお風呂に入っていると、最近早希の様子が変だと言って絡み付いてきた。浮気を疑いつつも、早希といちゃいちゃしたくて堪らなかったのだ。

 

 

百合やBLが当たり前な世界で、早希と真理亜は恋人同士だった。

 

 

そんないいところで、あの助けたバケネズミが姿を見せた。よく分からない言葉を叫びながらすぐに姿を消したが、何かを知らせに来た様子なので、様子を見に後を追うことに。すると、そいつは大きなバケネズミと戦っていた。だが、圧倒的な体格差のせいか、為すすべなく殺されてしまった。

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著者名:及川徹 引用元:新世界より1巻

 

 

それは人間に管理されている証拠である額の入れ墨がなかった。まさに存在を確認したかったニセバケネズミだったのだ。

 

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